軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

王たちの会議

雄亮が孔明を連れてスライムダンジョンに戻った頃、時を同じくセラン王国でとある重大な会議が行われていた。

その重要さは会議に参加している面々を見れば一目瞭然。

参加しているのはセラン王国の王、ガタカ王国の王、ダルシメン連邦首長、ストリア連合長、クロノ帝国皇帝。

そして、冒険者ギルドのグランドマスターとジェノルム。

その他各国の重臣たちが円卓を囲んで座っていた。

それぞれの国に共通することは雄亮のスライムダンジョンの周辺国家であるという事だ。

「さて、始めようか」

参加した国々の中で最も国力のあるクロノ皇帝が重苦しい空気の中、口を開いた。

ちなみに一人だけ身分の違いすぎるジェノルムは居心地が悪そうにしていた。

「うむ、グランドマスターよ。剣聖が件のダンジョンマスターの配下になったというのは本当か?」

「はい。詳しくはスライムダンジョンのダンジョンマスターと直接接触したジェノルムからお聞きください」

グランドマスターに、ジェノルムはえ?俺が言わないといけないの?と視線を一瞬向けたが、目を合わせてもらえず無視され、ビクつきながら彼は説明を始めた。

「ダンジョンマスターの話では、剣聖の失った足を治す代わりに配下にしたと言っておりました。これをご覧ください」

ジェノルムは一枚の写真を円卓の上においた。

写真には肩を組んで歯を出して豪快に笑ってるマスターソードと、若干うざったそうにしている雄亮が写っていた。

「何だ⁉この精巧な絵は」

「まるで見たままのものを切り取ったようだ」

写真の内容の前に写真そのものに驚く王たち、無論この世界に写真は存在しないのでこの反応は当然だ。

「これは写真と言ってダンジョンマスターの使う魔道具によって描かれた絵です。この写真に写ってるのがダンジョンマスターと剣聖です」

ジェノルムに言われ、写真を覗き込んだセラン王が声をあげた。

「ぬ?店主ではないか。……そうか、彼がダンジョンマスターだったのか……」

「知っておるのか?セラン王よ」

「以前バカ娘がスライムダンジョンの無断攻略に行った時に娘を倒した男だ。まさかダンジョンマスターだったとは……」

セラン王は自室に飾ってあるアダマンタイト製の鎧を思い出してため息をついた。