軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

丸く収まりました

「ラ、ラ、ラ、ラダ、マイト、鉱石……」

ドワーフ達が文字通り、腰を抜かしている。

生半可な鉱石を持ち込んでも鼻で笑うような人達と聞いてるけど、ここまでのリアクションをとるわけか。

「それ、そ、それをどこで手に入れた?」

「それは言えないなぁ。これってすごいの?」

「古の時代に世界を救ったとされる英雄が使っていた武器の素材となった鉱石だ。本物は今や世界に一か所にしかない……。俺達、ドワーフの国のみ存在する」

「へぇ、そうなんだ」

そうなんだ、で済ませられる事態かと言いたげだ。

ドワーフの国にあるのは英雄が使っていた武器と防具らしくて、過去には他国の侵略を受けたみたい。

同時に英雄を神聖化している国からは友好同盟を結んでもらえたり、交易なんかも盛んだとか。

英雄が装備を預けた国ということで、持っているだけで良くも悪くも絶大な効力を発揮する。

そっか。すごいんだ。

「……よくわからんが、お前の手にそれがあるってことは英雄の意思かもな」

「英雄の意思?」

「英雄がお前を導いて見込んだんだろう。普通の人間がそれを手に入れられるわけがないからな」

「あの、だとしたらどうなのかな?」

「このことは同胞にも伝えよう。俺達としても今後、困ったことがあればお前に手を貸す」

うわぁ、なんかすごいことになっちゃったなぁ。

ドワーフ達が私に跪いてるよ。

でも協力してくれるというなら、お言葉に甘えちゃおう。

「このラダマイト鉱石、胸当てにできない?」

「へ? 剣や鎧じゃなくていいのか?」

「私は英雄じゃないし、できれば軽装で動きたい」

「わかった。じゃあ……」

「その役目はオラに任せてくれねぇか!」

ミリータちゃんが颯爽と手をあげた。

これにはドワーフ達も納得できず、なんだぁこいつみたいな目で睨みつけている。

「ミリータ、お前はまだそんなことを……いや。マテリのお嬢ちゃんが決めることか」

「え、私が? うーん……」

私は鍛冶のことはよくわからないから、こればかりは判断が難しい。

ドワーフの方々に店を出す許可を貰えてない子に託すのはさすがにリスキーだ。

かといってここで断るのも気が引ける。

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新たなミッションが発生!

・ミリータに鍛冶を依頼する。報酬:ダンジョンマップ

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「ミリータちゃんは見込みがあると思う。任せるよ」

「あざーっす!」

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ミッションクリア! ダンジョンマップを手に入れた!

効果:あらゆるダンジョンの内部と自分や宝の位置がわかる。

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最初に会った時から思ったけど、この子にはどこか光るものがあると感じていた。

ドワーフ達は私の即決に驚いているけど、最初からわかっていたことだ。

いいもの貰っちゃった。

* * *

「へい! いらっしゃい! 鍛冶をご希望ならぜひうちに!」

うんうん。ドワーフ達の鍛冶屋が繁盛して何よりだ。

これで詐欺やぼったくりに引っかかる人が大幅に減るはず。

それもこれもミリータちゃんがいい仕事をしたからだ。

幻の鉱石から防具を作り上げたなんて話が広まり、詐欺軍団との形勢は一気に逆転した。

しかもドワーフ達には、仏頂面で店を構えるんじゃなくて積極的に呼び込みをしなさいと言ってある。

黙っていい仕事をしてるだけじゃ、詐欺とぼったくりのオンパレードな方々に乗っ取られるからね。

盛況な中、冒険者のおじさんが私に声をかけてきた。

「マテリちゃんといったか! その胸当てを打ったのは本当にドワーフなのか!?」

「だから本当ですって」

「クソー! あのボボリとかいうエセ鍛冶師め! 何が世界最強だ!」

「あまりそういうの当てにしないほうがいいですよ」

この世界には純粋な人が多いのか、割とあの看板に騙されていた。

当のボボリ&サギルは大勢の人達からのクレームでかなり参ってるみたい。

その他、えげつない商売をしていたエセ鍛冶師達も次々と店を畳んでいる。

まぁなんだろう。いい仕事をしていれば報われる、と。

私は身に着けている胸当てを手でさすった。

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ラダマイトのリトル胸当て

効果:防御+340 全属性の耐性+20%

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「ねぇミリータちゃん。この胸当て、本当にサイズがぴったりだよ。胸辺りとかさ」

「それはよかっただ! オラ、見た時から大したサイズじゃねぇってわかってたからな!」

これはアレだ。やっぱり私の見る目が正しかったという他はない。

私もミリータちゃんを見た時から、最高の腕を持つ鍛冶師ってわかったからね。

あのドワーフ達はみくびっていたけど、彼女の鍛冶の腕はすでに町一番だ。

何せこのリトル胸当てを見て、あの人達はドワーフの腕前に気づいたんだから。

リトルな胸万歳!

「マテリさん、お願いがあるんだ……。オラも連れていってくれねえか?」

「え、いや。私の都合より、そっちは大丈夫なの?」

願ってもない申し出だけど顔には出さない。

話によれば鍛冶師はあらゆる武器や防具、アクセサリを鍛えることができる。

腕がいいほどより強い性能のものに仕上げられるから、高みを目指すならいい鍛冶師と縁を結べというのが冒険者の鉄則らしい。

「オラはどうせ店なんか出させてもらねぇし、もうどうでもいいんだ。それよりマテリからは鉱石の香りがプンプンするだ」

「風呂は入ってるんだけどなぁ」

「もー! そーんなボケはいらねぇだ!」

「いったぁっ!」

思いっきり背中を叩かれて結構痛い。

この小さい体のどこからそんな力が。

「まぁそっちがいいなら私は構わないけど……」

「よし、決まりだべ! オラはマテリと運命を共にするだ!」

ドワーフとの縁もできたし、ミリータちゃんもついてきてくれることになった。

顔には出さないけどクリア報酬がより楽しみだ。

これからガンガンアイテムをゲットしてカンカン鍛えてもらおう。

その為にはもっと鉱石が必要になるかもしれない。

「なにニヤニヤしてるだ?」

「えっ」

顔に出ているそうです。

さて、道中でまたステータスアップの実を貰えるといいな。

ミリータちゃんにも食べてもらわないとね。

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名前:マテリ

性別:女

LV:20

攻撃:240+413

防御:253+366

魔攻:192

魔防:188

速さ:263+40

武器:火宿りの杖

防具:ラダマイトのリトル胸当て

スウェット

ヒラリボン

プロテクトリング

ヒールリング

剛神の腕輪

スキル:『クリア報酬』

称号 :『捨てられた女子高生』

『スキル中毒』

『物欲の聖女』

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名前:ミリータ

性別:女

LV:3

攻撃:43+22

防御:22+5

魔攻:1

魔防:2

速さ:17

武器:鉄の槌

防具:ツナギ

スキル:『神の打ち手』

称号 :『鍛冶師』

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