軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

悠利は歩けばトラブルに当たる

僕ってそういう星の下に生まれてるんだろうか……。そんなことをちらっと思った 悠利(ゆうり) だった。何のことかと言えば、早い話がトラブルの遭遇率である。

レレイとルークスをお供に楽しい楽しい食べ歩きをしていた悠利なのだが、途中から食べ歩き+トラブルに遭遇するみたいなコンボが発生しているのだ。手に余るほどの大事には遭遇していないものの、何で楽しいお祭りでこんなことに……とちょっぴり愚痴りたくなる悠利であった。

一つ一つは些細なことでも、積み重なるとちょっと色々と考えたくなってしまうのだ。なお、そんな悠利と違ってレレイは何も気にしていないが。彼女にしてみれば、お祭りでいつもより人が多いから騒動が起きるのも普通だろうということらしい。普通の顔で対処をしている。

今もそうだ。悠利達が食べようと思っていた料理を販売しているお店(タレに漬け込んで焼いた塊肉を薄切りにして白米の上にのせた、ローストビーフ丼みたいな料理)に、文句を言いに来た人がいるのだ。少し離れた場所で店を出している男性らしいが、何でいきなり喧嘩腰なのか悠利にはさっぱり解らない。

悠利達としては、喧嘩なんてしないでお料理を買わせてほしい……というのが正直な気持ちだ。多分、他のお客さんも同じ気持ちだろう。しかし、店主同士のやりとりはヒートアップするばかりだった。

「だから、これはうちの店で出してる料理だって言ってるだろう! 別に真似をしたわけじゃない!」

「真似をしたわけじゃないだぁ? うちとほとんど同じ料理を出しておきながら何を……!」

「言いがかりはやめてくれ……!」

どうやら、料理を無断で模倣されたという感じのお怒りをぶつけているらしい。文句を言われている方の店主は眼鏡を付けた温厚そうな青年で、文句を言っているのは筋肉質な感じの青年だった。どちらもまだ若い。多分二十代の後半頃だろう。

若いからこそ、皆が楽しむべきお祭りというイベントでこんな風に喧嘩腰になっているのかもしれない。意気込んでお祭りに参加したら、自分の自慢の料理と似たような料理を発見して頭に血が上ったのだろう。そんな短気で客商売出来るのかなぁ、と悠利はちょっとだけ思った。

思ったが、もしかしたら接客は別の人がやっているのかもしれないと思って考え直した。悠利行きつけの大衆食堂《木漏れ日亭》だって、料理を作っているのは店主のダレイオスだが、接客をしているのは看板ウエイトレスのシーラである。おやっさんは黙々と料理を作っている感じだ。

「ユーリ、ちょっとここで待っててね」

「レレイ? どうかしたの?」

「うん。ちょっとあっちの人のお店に行って、どんな料理か見てこようと思って」

「……気になるから?」

「そう」

好奇心を抑えられなかったらしいレレイは、悠利の護衛をルークスに頼んでその場を離れた。猫獣人の血を引くからこそなのか、人が多い中をスイスイと早足で移動していく姿は見事すぎる。素早く判断して右に左に避けることで誰にもぶつからないのである。

レレイを見送った後、悠利とルークスはとりあえず店の待機列に並んでいる。騒動が収まったら料理を買わせてもらおうと思っているのだ。プロがどういう味付けでローストビーフっぽいものを作り上げたのか、悠利はとてもとても気になっているのである。

ただ、そんな風に思っているのは悠利だけのようで、大半の客は野次馬のように眺めているか、揉めているならとその場を立ち去るかの二択だった。どう考えても営業妨害になっている。

というか、悠利には何がどう問題なのかが解らなかった。ローストビーフっぽい料理をご飯の上にのせるという発想は、別に誰かの特許ではないように思えたのだ。例えばこれが、味付けに使っている秘伝のソースの配合とかなら、生産ギルドにレシピ登録がどうのこうのという話になるだろうと思うのだが。

どっちが先に考えただの、自分の料理を真似するなだの、不毛な会話は続いている。かみつくような勢いで文句を付けてはいるものの、一応まだ手は出ていないので大丈夫かなと見守っている悠利。悠利の腕の中でルークスは、特に興味がなさそうにしていた。悠利に危害が加えられない限り、ルークス的にはどうでも良いのだろう。ぶれない。

そんなことをしていると、レレイが戻ってきた。ただいま~と暢気な声かけと共に登場である。白熱している店主達のやりとりなど微塵も気にしていなかった。強い。

「お帰り、レレイ。どうだった?」

「うん、確かに似た感じの料理だった。タレに漬け込んで焼いたお肉を薄切りにしたやつをライスに乗っけてるとこは同じ」

「……でも、レレイは似てるとは思っても、同じだとは思わなかった感じ?」

レレイの説明を聞いた悠利は、そう問いかけた。レレイは似てるとは言ったが、同じ料理だとは言わなかった。それはつまり、彼女がそう判断する何かがあったのだ。

そんな悠利に、レレイはこくりと頷いた。そして彼女は、彼女ならではの視点でこう答えた。

「タレの匂いが違ったから、味も違うかなって」

「タレの匂い?」

「あたし、どんな調味料を使ってるかとかは解らないけど、匂いが同じか違うかは解るもん」

「あー、なるほど……」

同じようにローストビーフ丼っぽい料理であったとしても、味付けのタレが違う味ならば料理の印象はがらりと変わるだろう。それを、レレイは匂いから判断したということだ。

しかしこれは、五感に優れたレレイだからこそとも言える。店主が店を離れているので仕込んだ肉が置かれているだけの状態だったというのに、レレイはきっちりタレの匂いを感じ取ることが出来ていたのだ。便利だなぁと悠利は思う。

とりあえず、味付けが違うなら別の料理として扱っても良いんじゃないかなぁ、と悠利は思う。思うが、完全なる部外者なので口を挟むわけにもいかない。しかし、目の前の店主二人のやりとりはヒートアップしていた。

どうやら、何を言っても相手が自分をなじるので、眼鏡の店主も我慢の限界になったようだ。幸いなことにまだ口論だけだが、声は大きくなっているし言葉も乱暴になっている。周囲の店の関係者やお客さん達も、困ったような顔で彼らを見ている。

「うーん、うーん、どうしようかなー」

「レレイ?」

「あのままじゃあ、料理売ってもらえないよねぇ?」

「……まぁ、そうだろうね」

「じゃあちょっと、止めようかな。ルークスも手伝ってくれる?」

「キュ?」

もめ事に自ら首を突っ込むというよりは、早く騒動を収めて美味しそうな料理を食べたいというのがレレイの本音なのだろう。悠利の腕の中のルークスを手招きしてにこにこ笑っている。

ルークスはレレイの呼びかけに反応し、次に悠利を見上げた。大丈夫? と言いたげな眼差しで見上げられて、悠利は困ったように笑いながら答えた。

「怪我をさせないようにするなら、ね」

「キュピ!」

悠利の許可を貰ったルークスは、ぽーんと悠利の腕から地面へと飛び降りた。レレイと共に、揉めている店主二人の元へと移動する。……ちなみにレレイは、手近なところにいた人に衛兵を呼ぶように頼んでいた。お祭りなので治安維持の衛兵さんがちゃんといるのだ。

そうしてのんびりとした様子で店主二人に近寄ったレレイは、ごく普通の口調で彼らに呼びかけた。

「あのー、ちょっといいですかー?」

「は?」

「あ?」

「ひとまずちょっと落ち着いてくださいね!」

「「……ッ!?」」

レレイがにぱっと笑って告げた瞬間、ルークスが眼鏡の店主を一瞬で拘束した。同時にレレイは文句を付けていた方の店主を拘束している。ついでに両者共に相手の口をきっちり塞いでいるので、むーむーという文句を言っているだろう息の音だけが聞こえていた。

突然起きた事態に周囲があっけにとられる中で、悠利は手慣れてるなぁと思いながら三人と一匹の元へと歩いていった。

「レレイ、結構力業なんだけど……」

「とりあえず衛兵の人が来るまでに落ち着いてほしいなって思って」

「突然すぎて思いっきり抵抗されてるよ……?」

「呼吸は出来るようにしてるから大丈夫だよ!」

「そっかぁ……」

大丈夫の基準はそこなんだ、と悠利は思った。思ったが、それ以上何かを言うことはしなかった。少なくとも怪我はさせていないし、突然の事態に驚いていた店主二人が、悠利とレレイののほほんとした会話を聞いて少しばかり落ち着いたように見えたからだ。どうやら、自分達より年下と思しき二人の会話に色々と思うところがあったらしい。

頭に上っていた血が落ち着いたらしい店主達を見て、悠利は素直な感想を告げた。

「あの、自分の料理に関して色々と思うところがあるのは解りますが、楽しいお祭りの場でこんな風に揉めるのは勿体ないと思いませんか?」

「「…………?」」

「お二人の料理がよく似ているのは事実だとして、それぞれ自分が自信を持って味付けも考えたお料理ですよね? それをたくさんの人に食べてもらって、美味しさを理解してもらうのが大事なんじゃないかと思うんです」

あくまでもお祭りを楽しむ一人の参加者としての悠利の言葉であったが、料理に携わる者としてのアレコレがにじみ出ていたのか、店主二人の心に届いたらしい。驚いたような顔で悠利を見る彼らの表情は、憑き物が落ちたような感じだった。

そんな悠利に援護射撃をするように、レレイが口を開く。……まぁ、彼女の場合は自分が思ったことを言っているだけなので、深い意味などないのだが。強いて言うなら、早く料理を食べたいということだけであろう。

「そうそう。似てるのは本当かもしれないけど、味付けのタレが全然違う感じっぽいから、両方食べたくなるよね!」

「そういうもの?」

「食べ比べするの楽しそうじゃん」

「まぁ、それは確かに」

完全に食いしん坊の発言だったが、相手はレレイである。彼女が大食い娘なことを知っている悠利は、普通に流していた。流せなかったのは、店主二人である。

彼らの心に届いたのは、レレイが口にした「両方食べたくなる」という言葉である。まさか、よく似た料理を販売する自分達が、競い合う相手ではなく互いに影響を及ぼす共闘関係になれるとは思わなかったらしい。

そこで店主二人の感情は完全に落ち着いたらしい。駆けつけてきた衛兵も交えて謝罪が行われている。丸く収まったらしい。

ただ、騒動になったのは事実なので、少しばかり事情聴取とかがあるらしく……。今すぐお店を再開するのは無理そうだと判断したので、悠利達はそろっとその場を離れるのだった。後で絶対に食べに来ようと決意して。

そんなトラブルに巻き込まれつつも、悠利達は他の美味しそうな料理を楽しく食べ歩きしていた。胃袋の大きなレレイが隣にいるので、悠利が一口だけ食べて残りは彼女の胃袋へというコースが確定している。レレイはいっぱい食べたいのでお互いに利点があるのだ。

先ほどの騒動が嘘のように、お祭りは賑やかに続いている。あちこちで多少なりとも喧噪があるのはご愛敬なのだろう。衛兵が総出で出動して対処しなければならないような大事は起きていない。庶民のお祭りの賑わいという感じだった。

お祭りを再び楽しんでいる最中のことである。悠利は視界の端にチラリと見えた赤っぽい色に意識を向けた。

「……アレ?」

「ユーリ、どうかしたー?」

「えーっと、ちょっと待ってね-。確認するー」

「解ったー」

悠利が何かを見つけたらしいと理解したレレイは、大人しくその場で足を止めた。悠利の腕の中のルークスは、不思議そうに主を見上げている。そんな一人と一匹の視線を感じながら、悠利は違和感を抱いた場所へと視線を向けた。

視界の端にうっすらと見えた赤い色。その 赤(・) が示すのは、【神の瞳】さんが示す警戒色である。完全に危険な真っ赤というわけではないが、注意を促すような赤だった。いったい何が注意を促しているのか。

そんなことを思いながら光っている方向へ意識を集中した悠利は、目の前に現れた鑑定画面に呆気にとられた。

――産地偽装。

店主は販売しているジュースの果物を北の国の山頂で採れたものと言っているが、実際は別の国の高度の低い山の山頂で採れたもの。味は悪くはないが、本来のものよりも劣る。

単純にこの果物のジュースとして売るだけなら良いが、産地を公表しているので偽装に当たる。

なお、店主はそのことに気づいていない模様です。採取を頼んだ相手に騙されたと思われます。

「……うわー……。相変わらず解りやすいー」

安定の【神の瞳】さんである。もう、何をどこまで知っていても悠利も驚かない。産地偽装を見抜くだけならまだしも、店主の事情まで把握しているのはどういうことだろうか。全てを見抜く鑑定系最強チート 技能(スキル) 、恐るべし。

ちなみに、【神の瞳】が店主は騙されているだけと判断したのは、客を呼び込むときに発言している言葉から嘘がないと見抜いたからである。高度の鑑定 技能(スキル) には嘘を見抜く能力があるので、店主が産地を口にしている言葉が本心だと理解したわけである。

閑話休題。

とりあえず、店主にちゃんと伝えた方が良いかもしれないと悠利は思った。何も悪くない人が、騙されて嘘をついている状況は可哀想だ。何が可哀想って、もしも産地偽装に気づいた客にクレームを付けられたときに、心当たりのない店主が対応できない可能性があるからだ。

世の中にはくだらない詐欺をする人がいるなぁと思いながら、悠利は隣のレレイを見た。レレイも悠利を見ていた。終わった? みたいな眼差しを向けている。

「あのね、レレイ、あそこのジュース屋さんに行きたいんだけど」

「いいよー。美味しそうなジュースだけど、何かありそうなのー?」

「うん。でも、レレイは声が大きいから、黙っててくれると嬉しい」

「解った」

うっかり大声でレレイが産地偽装のことを口にしてしまった結果、周囲の店から店主が白い目で見られるのはあまりにも可哀想過ぎると思ったのだ。だって店主も被害者なのだから。

ジュース屋さんをやっているのは、気っぷの良いおっかさんという感じの女性だった。下町で元気よく声を張り上げているような雰囲気の人だ。今も通りかかる客を呼び込んでジュースを販売している。

ジュース自体は美味しいのだろう。値段もお手頃で、購入している客達も笑顔だ。……だからこそ、早く事情を説明してあげようと悠利は思った。こんな風に楽しそうにお祭りを満喫している人が騙されているなんて、あまりにも不憫である。

「おや、いらっしゃい。ジュースはどうだい? 美味しいよ」

「あの、美味しそうなジュースだとは思うんですが、少しお話良いですか……?」

「……どうしたんだい、そんな真剣な顔で……」

悠利の申し出にいぶかしげな顔をしつつも、女性は話を聞いてくれるようだった。接客を隣にいた別の女性に任せて、悠利に向き直ってくれる。その表情は子供を労るおっかさんそのものだった。

「それで、あたしに話ってのはなんだい?」

「このジュースに使ってある果物なんですが……」

「うん。北の国の山頂のやつをわざわざ仕入れてもらったんだよ。普段はもうちょっと近場のやつを使ってるんだけどね」

せっかくのお祭りだから奮発したのだと、女性は豪快に笑った。その笑顔からは、彼女が果物の産地を疑っていないことがうかがえる。だからこそ、悠利はぎゅっと身体の横で拳を握って口を開いた。

「実はこの果物、産地が違うんです」

「え……?」

「北の国の山頂のものではなく、別の国のもっと高度の低い山の山頂で採れたものらしいんです。勿論、それでもちゃんと美味しい果物なんだと思いますけど……」

「……なんだって?」

悠利の言葉に、女性は顔をしかめた。怒られる……! みたいな気持ちになった悠利と、悠利を守ろうと身構えるルークスと、普通の顔で悠利の隣にいながらも何かあったら動こうとしているレレイ。地味に一触即発の状況だった。

しかし、女性の反応は悠利の予想とは違うものだった。

「それは本当かい?」

「……ぅえ?」

「アンタが見て、この果物の産地は別の場所だっていうんだね?」

「は、はい、そうです」

その通りだったので、悠利はこくこくと頷いた。悠利の反応から事実だと理解したらしい女性は、一緒に店を切り盛りしている女性達に二言三言何かを告げている。早口で喋っているので聞き取れないのだ。

少しして、目の前にいる客を全てさばききってから、休憩中の札をかける女性達。産地を示す旗もさっと片付けて、何やら打ち合わせをしているようだった。そのうちの一人がどこかへ走っていくのが見える。

「……あの?」

「今、運営にどうすりゃ良いかを聞きに行ってもらったよ。わざわざありがとうねぇ」

「……えーっと、信じて、くださるんですか?」

見ず知らずの悠利が突然口にした言葉を、どうしてこんなにもあっさりと信じてくれるのか。良く解らなくて目を白黒させる悠利に、女性達は楽しげに笑った。

一同を代表するように、悠利と話していた女性が口を開く。

「だってアンタ、アリーさんとこの坊やだろう? 時々市場で見かけるよ」

「……はぁ」

「市場での評判も聞いてるし、何よりあのアリーさんが太鼓判を押す鑑定能力を疑ったりはしないよ。アンタがいい子なのも聞いてるしね」

「……そう、ですか」

何だかちょっと拍子抜けした悠利だった。自分の知らないところで名前が売れていたというか、やはり偉大なる保護者の存在が大きいと噛みしめる。ただの小童が言い出したら疑わしげに見られただろうが、凄腕真贋士アリーのお墨付きというのはパワーが違う。

レレイも同じことを思ったのだろう。真剣な顔でぼそりとこう呟いた。

「流石リーダー……。強い……」

強いという表現が合っているのかはともかく、確かにその通りだと悠利は思った。名前が売れるというのは信頼があるということだ。この王都でアリーの鑑定能力を疑う者はそうそういない。それだけの地位を、彼は地道に築き上げたのだから。

とりあえず、産地偽装の件をお伝えすることが出来たので、悠利としては一安心だ。あとは、お祭りの運営がどういう対応をするのかを任せれば良い。大事になる前に対処できそうで良かった、と胸をなで下ろす。

そんな悠利とレレイの前に、ジュースの入ったコップが差し出された。

「え?」

「ほえ?」

「助けてくれたお礼だよ。飲んでおくれ。産地は違うが、これもちゃんと美味しいジュースだ」

「「ありがとうございます!」」

ここで堂々巡りになるような遠慮をする二人ではなかった。やったーという感じで、いただいたジュースに口を付ける。柑橘の酸味と桃の甘みを合わせたような不思議な味わいだが、何とも言えずまろやかで美味しい。

「甘いのに爽やかで美味しい!」

「酸味と甘みのバランスが絶妙ですね!」

満面の笑みを浮かべるレレイと悠利に、女性は嬉しそうに笑った。自分達が売っているジュースが美味しいと認めてもらえて良かったという感じだった。

産地偽装の件さえどうにかしてしまえば、暑い日に冷たいジュースはいっぱい売れそうだなぁと思う悠利だった。

なお、頼まれた産地で採取してこなかった不届き者は特定され、後ほど冒険者ギルドできっちりペナルティを受けたとのことであった。因果応報です。