軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

宿舎から屋敷に・リッドとナナリーの言葉

宿舎の執務室でクリス達と簡単な打ち合わせも終わり、彼女達がゆっくりと立ち上がる。

「では、リッド様。そろそろ私達もお暇致します」

「わかった。クリス、エマ、今回の件は本当にありがとう」

二人がソファーから立ち上がるのに合わせて、僕も腰を上げると手を差し出しながらお礼を伝える。

クリスは、微笑みながら僕の手を力強く握り返してくれた。

「とんでもありません。正直、私達だけではこれだけの動きは出来ません。バルディア家のお力があればこそです。また、何かあればいつでも仰ってください」

「クリス様の仰る通りです。彼らがバルストで奴隷とならずに済んだのは、リッド様のおかげです。獣人の子供達に代わりお礼申し上げます」

エマも、僕の手を力強く握り返すと、嬉しそうに微笑んでから深々と頭を下げる。

僕は、慌ててエマに頭を上げてもらった。

「そんなに頭を下げる必要はないよ、エマ。それに、彼らが此処にきて本当に良かったと思えるかは、これからの僕次第だしね」

エマは何やらきょとんとするが、すぐに顔を綻ばせた。

「ふふ、そうですか。リッド様は本当に優しいお方ですね。きっと彼らは直に、リッド様との巡り合わせを感謝すると思います」

「そうかな? でも、そうなるように色々頑張ってみるよ。此処に来てもらった以上は、出来る限りのことはしてあげたいからね」

エマの言葉に僕は少し真剣な面持ちで答える。

彼らには少し厳しい言葉で言ったけど、国や家族から奴隷として国外に売られた彼らの心情を考えると、様々な思いがあると思う。

その思いに出来る限り報いてあげたい。

エマとクリスは、僕の目を見て嬉しそうに微笑むと一礼してから部屋を出ようとする。

しかしその時、クリスが何かを思い出したように振り返りる。

「リッド様。その、三日後にされる『鉢巻戦』ですが、私も見に来て良いでしょうか? やっぱり少し心配です」

「そっか、わかった。心配してくれてありがとう。クリス宛に招待状を送るようにするよ。良ければ、エマも見に来るかい?」

「はい。是非、お願いしたいです」

僕がクリスとエマの鉢巻戦観戦を快諾すると、二人は嬉々とした笑みを見せる。

それから、僕達に会釈をしてから彼女達は部屋を後にした。

二人が部屋を去ると、僕は深呼吸をしながらソファーに腰を降ろす。

「ふぅー……、これでようやく一段落着いたかな」

「そうですね。ですが、リッド様。ライナー様に『鉢巻戦』の事は、お伝えしてご説明しなければなりませんよ?」

ディアナが釘を刺すように僕の言葉に答えてくれる。

「う……そうか、まだそれがあったね……」

僕は思わず険しい顔を浮かべた。魔力枯渇症の薬処方の件、鉢巻戦開催の件、少し独断専行が過ぎたかもしれないな。

でも、父上からは好きにやってみろと言われていたから、多分大丈夫……なはずだ。

とは思ってもやっぱり少し気が重い。

「父上……怒るかな……」

「それは、ライナー様のみが知ることでございます」

僕がポツリと呟くと、カペラが淡々と答えてくれた。

しかし、今はその淡々とした言葉がどこか心に刺さり、僕は思わずため息を吐いて項垂れる。

その時、執務室のドアがノックされたので、僕は顔を上げて返事をした。

それから間もなく、ドアが静かに開かれてメイド長のマリエッタを筆頭に、副メイドや他の皆が「失礼致します」と執務室に入室する。

メイド達が横一列に揃うと代表してメイド長のマリエッタが一歩前に出て会釈する。

「リッド様、子供達を全員部屋に案内致しました。各階には数人のメイド、騎士が常駐しておりますので後は大丈夫かと存じます」

「そっか、今日は対応ありがとうね、マリエッタ。それに、他の皆もありがとう」

僕はマリエッタに答えながら、他の皆にもニコリと微笑む。

すると、皆は少し照れながら、嬉しそうに笑みを浮かべてくれる。

ふと気になることが思い浮かんだ僕は、マリエッタに問い掛けた。

「そういえば、獣人の子供達は部屋を気に入ってくれた?」

「はい。それはもう大喜びでございました。ただ……」

「ただ……どうしたの?」

マリエッタは答えながら少し険しい顔を浮かべた。

大喜びしてくれたのに何か問題が起きたのだろうか? 彼らが過ごす部屋は四人部屋となっており、二段ベッドが二台備えてある。

あと勉強用の机や衣類を入れる棚、小さいがクローゼットも用意しており、かなり良い環境を用意したつもりだけど。

僕が不安顔をしていると、マリエッタはため息を吐いて呟いた。

「大喜びしたまでは良かったのですが、あちこちの部屋で二段ベッドの上の段の取り合いが起きまして……騎士達にも対応してもらって何とかなりましたが、思いのほか大変でした」

「へ……?」

獣人の子供達が二段ベッドの上の段を取り合ったと聞いた僕はきょとんとした後、大いに笑った。

確かに、二段ベッドにおいて上の段を取りたくなるのは、僕もなんとなくわかる気がする。

でも、古今東西、前世の記憶を含めても、子供達がする事は変わらないんだなと、微笑ましくなった瞬間だった。

「では、私達が明日から彼らの生活規則、一般マナーなどを予定通り教育すれば良いのですね」

「うん。マリエッタ達には苦労かけるけどお願いね」

宿舎の執務室でマリエッタ達と簡単な確認を僕はしていた。

明日から、獣人の子供達は宿舎の生活規則に則り生活をしていく。

魔法、武術、学業は『鉢巻戦』の後になるが、食堂での彼らの様子を見る限り『マナー』だけは明日からでも始めた方が良い。

これは、僕やメイド、騎士達の総意だ。

明日からの流れの確認が終わると、マリエッタ達は一礼して執務室を後にする。

彼女達が部屋から退室すると共に、僕はソファーの背もたれに背中を預けて、天を仰ぐ。

「よし……父上に報告に行こう。あ、それとカペラは僕がいない間、事前の打ち合わせ通り宿舎の執務室で待機してもらっても大丈夫かな?」

「はい、承知しております。獣人の子供達の様子をみながら、問題が起きた際は私で対処しておきますのでご安心下さい」

「うん、悪いけどお願いね」

一応何かの問題が起きた時の為に、責任者は常駐しておく必要がまだあるだろう。

その為、カペラには僕が宿舎不在となる時間帯は、宿舎の執務室に留まってもらい雑務の対応してもらう段取りを取っていた。

「じゃあ、屋敷に戻る前に医務室によって行こうか。大会議室に来られていなかった、アリア達と狐人族の事も気になるしね」

「承知致しました」

ディアナが答え、会釈すると僕はソファーから立ち上がり医務室に移動する。

カペラは僕達が、執務室から退室するのを会釈して見送ってくれた。

執務室から医務室は近い。

医務室に入るとすぐに鳥人族のアリアが駆け寄って来た。

彼女に、僕達は屋敷に一旦戻って、また明日来ることを伝える。

すると、アリアは「えぇ~、お兄ちゃんと一緒に寝たかったのに……」と口を尖らせてしまう。

僕は謝りながらも、明日また必ず来ることを約束して許してもらった。

彼女の言動はやっぱり、メルに似ている感じがする。

僕とアリアの会話が終わると、狐人族の少女が畏まった様子で恐る恐る、僕に話しかけてきた。

「あの、すみません。リッド様……少し、よろしいでしょうか」

「うん。あれ、君は……馬車で会った子だよね?」

「はい……私は、狐人族のノワールと申します。この度は、手厚い対応をして頂きありがとうございます。狐人族を代表して御礼申し上げます。本当にありがとうございました」

ノワールは、少し声は小さいが、丁寧に凛とした様子を見せている。

彼女の口上から、他の子とはまた何か違う雰囲気を感じたが、それはまだ聞く時ではないだろう。

それよりも、体調を万全にしてもらうのが先だ。僕は彼女に微笑みながら答える。

「ふふ、ご丁寧にありがとう。でも、そんなに畏まらないで大丈夫だよ。それに、当然の事だしね」

彼女は僕の答えを聞くと、少し安堵したようにホッとした面持ち見せる。

僕は、そんな彼女とアリアに話しを続けた。

「あ、そうそう。明日にはノワールとアリアの部族の子達も目を覚ますと思うんだ。そしたら、大会議室でした話を君達にも伝えるね」

「うん、妹達が起きたらその事も話しておくね」

「わかりました。狐人族の皆にも説明しておきます」

アリアは屈託のない笑みで、ノワールは少し畏まった面持ちで頷く。

二人の様子に僕は笑みを浮かべて「よろしくね」と答えるのであった。

その後、サンドラとビジーカに医務室で寝ている子達の事をお願いして医務室を後にする。

ちなみに、狼人族のラストはサンドラとビジーカに色々と試されたようで、グッタリしていたのは言うまでもない。

「リッド様‼」

医務室を出ると、急に声を掛けられ振り向くとそこにいたのはシェリルだ。

彼女は僕に近寄り、何やら申し訳なさそうな顔を浮かべていた。

「大会議室では失礼な事を言いまして申し訳ありませんでした」

彼女は言い終えると同時に深々と頭を下げたので、僕は慌てて頭を上げてもらい優しく答えた。

「そんなに気にしなくて大丈夫だよ。あの時は、僕を心配してくれたんでしょ? シェリルの気持ちは凄く嬉しかったよ、ありがとう。でも、君の力も知りたいから、『鉢巻戦』は本気で来てね」

「……‼ わかりました。僭越ながら、狼人族のお力を少しでもリッド様にお見せできるよう心掛けます」

僕の言葉に彼女は畏まった様子で答えてくれた。

だけど、ちょっと受け取り方が違ったので、僕は彼女に優しく指摘する。

「うん、楽しみにしているね。でも、僕がみたいのは狼人族の力じゃなくて、『シェリルの力』を見せて欲しいかな」

「あ……は、はい、畏まりました‼」

シェリルは先程の受け答えよりも嬉しそうな表情を浮かべると、ペコリと一礼して医務室に入って行った。

恐らく、ラストの様子を見に行ったのだろう。

笑みを浮かべて彼女に小さく手を振りながら別れの挨拶した後、ふとディアナが僕に『ジトっと』した視線を向けている事に気が付いた。

「ん……どうかした?」

「いえ……何でもございません。それよりも、お屋敷に急ぎましょう」

「あ、うん。そうだね。じゃあ、行こうか」

彼女の様子からも、たいしたことではなかったのだろう。

僕はディアナの言う通り、屋敷に移動を開始する。

ちなみに、宿舎と屋敷は歩いても移動できる距離だけど、少し離れているので馬車を使って移動する感じだ。

馬車に乗り込み、屋敷に向かって移動している時の事、ディアナがふと少し険しい面持ちを浮かべた。

「リッド様、誰にでも優しいのは素敵です。しかし、あまり距離が近いと相手を勘違いさせますよ?」

「……何の事?」

僕は彼女の問いかけの意図がよくわからず、きょとんとして聞き返した。

すると、ディアナは呆れ顔で「はぁ、もう良いです」と呟き、額に手を添えながら軽く俯いて首を横に振り始める。

何故に……?

「おかえりなさいませ、リッド様」

「ガルン、ただいま‼」

僕が屋敷に帰ってくると、にこやかに微笑んだ執事のガルンが迎えてくれた。

彼は父上の仕事、屋敷の管理などを任されている。

多分、この屋敷の中で役職としては一番高い位置になるのかな? ディアナもガルンに対しては、畏まった様子で会釈している。

僕は彼に視線を向けて尋ねた。

「ところで、ガルン。父上に話したいことがあるんだけど、今大丈夫かな?」

「ライナー様はいま、ダイナス様とお話をされておりますので、終わり次第が良いかと存じます。良ければ、リッド様のお部屋にお知らせに参りましょうか?」

そっか、ダイナス団長も父上に報告しにいくって言っていたからその件だろうな。

僕は、ガルンに首を軽く横に振ってから答えた。

「ありがとう。それなら先に母上のところにいこうと思うから、そっちに知らせに来てくれるかな?」

「畏まりました。それと、メルディ様からリッド様がお戻りになったら教えてほしいと言われております。いかが致しましょう?」

「メルが? わかった。でも、母上と父上の部屋にいった後が良いかな。父上は……少し時間がかかるかも知れないからね……」

父上から今回の件を任せるとは言われていたけど、報告しないといけないことが結構多い。

後、怒られそうな事もある。

考えると今から少し気が重くなり、僕は言い終えると同時に小さなため息を吐いた。

その様子を見ていたガルンが、苦笑しながら会釈する。

「畏まりました。メルディ様には、そのようにお伝えいたします。後、ライナー様はリッド様の事をご心配されていたようで、仕事があまり進んでいないご様子でございました」

「え、そうなの?」

僕は少し驚いた表情を浮かべて答えると、ガルンはニコリと微笑みながら話を続ける。

「はい。なので、あまり深く考えず、思っている事をお伝え頂くのがよろしいかと存じます」

彼の優しい言葉と笑顔に、僕は自然と顔を綻ばしていた。

「ふふ、そうだね……そうするよ。ありがとう、ガルン。じゃあ、僕は母上の部屋に行くから、父上とダイナスの打ち合わせが終わったら教えてね」

「畏まりました」

ガルンは、笑顔を崩さず丁寧に会釈する。

彼との会話が終わると、僕はその場を後にして母上の部屋に向かった。

母上の部屋に辿り着いた僕だけど、何故かいつも不思議な緊張感があるんだよね。

僕は深呼吸をしてから、ドアをノックした。

「母上、よろしいでしょうか?」

「リッド⁉ 帰ってきたのですね。どうぞ、入りなさい」

答えを聞くと同時に僕は「失礼します」と言って部屋のドアを開けて入室する。

母上は僕に視線を向けて、ニコリと微笑んだ。

僕も応えるように微笑むと母上が寝ているベッドに近寄り、近くの椅子に腰かけた。

母上は僕の顔を嬉々とした様子で見つめている。

「ふふ、今日は獣人の子供達を受け入れたと聞いています。きっと色んな子がいたのでしょう。お話を聞かせてもらえますか」

「はい。それはもう、色んな子がおりました」

それから僕は、母上に馬車での受け入れ作業から獣人の子供達がどんな姿だったのか、手振り身振りを使い説明していく。

母上は僕の話を、とても楽しそうに聞いてくれる。

しかし母上が、喜んで僕の話を聞いてくれるほど急にどうしようもない不安が襲ってきた。

気付くと、僕は母上に尋ねてしまう。

「……ところで、母上、体調はいかがでしょうか?」

「体調ですか? 皆が良くしてくれますし、お薬のおかげで大分良いですよ」

母上は僕の問いかけに少しきょとんとするが、すぐに優しく微笑んで答えてくれる。

でも、僕はそれでも自分の中にある不安に押し潰されそうになり、言葉を続けた。

「そうですか、それは良かったです……母上は、病との闘いで不安に駆られることはありますか?」

「リッド……?」

僕の頬に右手を添えた母上は、真っ直ぐに曇りのない眼で僕の目を見つめる。

すると、フッと表情を崩すと僕の側にいるディアナとメイド達に声をかけた。

「貴方達、少しリッドと二人で話すから席を外して下さい」

「承知しました」

母上の言葉に一礼して答えたディアナ達は、静かに部屋を退室する。

部屋に静寂が訪れると、母上は優しく微笑んだ。

「リッド、何を怖がっているのです。話してご覧なさい」

母上の一言がきっかけとなり僕は。目から涙が溢れ出て止まらなくなってしまう。

そして、嗚咽を漏らしながら言葉を紡いだ。

「母上……すみません。僕は……自分のしたことは正しいと……そして、何とか出来るとも思っています。でも、それなのに……急に不安が襲ってきて……こ、こんなつもりでは……無かったんです」

「そう……でも、それは当然の事です。私もいつもこの病との闘いは不安でたまりません。ですが、私を信じて、大切に愛してくれる人達がいます。リッド、忘れないで下さい。あなたは一人ではないのよ。何があったのか、聞かせてくれますね?」

「は、はい……」

僕は、嗚咽を落ち着かせながらゆっくりと、母上に説明を始めた。

獣人の子供達の中に、母上と同じ魔力枯渇症を患った男の子がおり、彼には姉がいること。

その姉から弟を助けて欲しいと懇願され、その男の子を僕が救うと決意したこと。

それは、母上と同じ薬を処方すると決めたことでもあると伝えた。

「それに加えて、いま魔力枯渇症の原料となる薬草の在庫が少なくなってきています。どうにかできる算段は僕の中にあるのですが、それでも母上と話していたら急に不安になってしまい……すみません。本当にこんなことを話すつもりではなかったんです」

僕は、溢れ出る涙を必死に服の袖で拭う。母上はそんな僕を慈愛の籠った目で見つめながら、優しく言葉を紡ぐ。

「顔を上げなさい、リッド・バルディア。目の前にある命を救う事に、理由なんて必要ありません」

「え……?」

突然の言葉に僕は呆気に取られるが、母上は優しく言葉を続ける。

「それに、目の前にある命をあえて救わないのであれば、それは奪う事と同義であると私は思います。狼人族の子は、必死に死の恐怖と戦っていたなか、あなたという一筋の光が現れたのです。それに、いつか言いましたね、『命を無暗に奪ってはならない』と……覚えていますか?」

僕は母上に言われて、考え込むように俯く。

そして、記憶を掘り返していくと、僕が前世の記憶を取り戻す前と思われる記憶の映像が、瞼の裏に鮮明に蘇える。僕は顔をゆっくりと上げた。

「覚えて……います。確か蝶々を捕まえて母上に見せた時のことですよね」

「そうです。狼人族の男の子に限らず、獣人の子供達は、あの時の蝶々と一緒です。彼らの運命を握り、導く存在となる貴方が命を粗末にするような事はしてはなりません。リッドが彼らに見せ、すべき事は不安に打ち勝ち、前を見て胸を張る事です」

「はい……」

僕は目から溢れ出る涙を拭い頷く。

すると、母上はニコリと慈愛に満ちた表情を浮かべて、僕をそっと抱擁し、優しく耳元で囁いた。

「魔力枯渇症は恐ろしい病です。それは、患っている私が一番、身に染みています。でも、大丈夫……私はあなたを信じています。もし、貴方が自分を信じられなくても、私がリッドを信じます。だから、子を信じる母を信じなさい。忘れないでリッド・バルディア、あなたは、私の誇りなのですよ」

「はい……、母上、ありがとう……ございます……‼」

僕はそのまま、母上の胸の中でしばらくすすり泣いてしまう。

でもその間、母上は抱擁を解かず、慈愛に満ちた眼差しでずっと僕を見守っていてくれたのだった。