軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

日本にのみ存在するダンジョン

役所から戻る間にスーパーに寄り一週間分の食材を3000円で購入したあと、自宅へと戻る。

「はぁー」

パソコンの画面を見ながら俺は溜息をつきつつ、スーパーで購入した即席ラーメンに卵を落とした男飯を食べる。

何をしようにも金がない。

税金も高いし、何よりも人員整理でクビになったし、会社都合と言う事でクビになったから半年間は給料の7割は支給されるが、そのあとが続かない。

何よりも45歳でクビ!

「くそっ!」

思わず悪態をつきそうになる。

ただ、狭いアパートで部屋の壁も狭いので大声で「うあああああああああ」などと怒鳴ることも出来ない。

正直言って、辛い。

何で氷河期はこんなに地獄を味合わないといけないのか。

これも何も国と世界が悪い。

競争率の高い勉強を頑張って高校に受かったと思ったら、バブル崩壊で大学の費用が出せずに高卒だし。

高卒で就職が出来たと思ったら新卒の給料は氷河期世代よりも高い上に人員整理でクビだし。

何なんだろうか? この理不尽な扱いは。

そんな俺達な氷河期世代に日本の神々は、このままだと日本の人口は減って神々の存続が危機だからと救いの手を伸べてくれた。

本当にありがたいことだ。

どこまで、その神々の考えが正しいのかは横においておいて。

「俺も人を疑うようになったよな……」

良いように国に扱われてきた結果、少しばかり人に対して疑心暗鬼気味だ。

それでも、稼がないと生きていけない。

それに45歳で就職が出来る企業なんてものは日本にはもう存在していない。

あったとしても人として扱われることがない場所が殆どだし、すぐにクビにされるに決まっている。

なら、妻子もいない何も失うモノがない俺にとってダンジョンに突撃していくのもありだろう。

俺は殆ど貯金のない銀行口座を見て、本当に深く溜息をついた。

「新しいパソコンほしいな……」

現状では、無職なため新しいパソコンが欲しいが先立つものがないので我慢するしかない。

しばらくして、日付が変わる。

それは、日本国政府が秘匿してきたダンジョンデータの公開時間。

ダンジョンに一般人が入れるようになる一か月前に公開されるデータであったが、それは、氷河期世代の警察官や消防官がメインで調査したデータ。

「えっと……、日本ダンジョン冒険者協会のホームページと」

日本ダンジョン冒険者協会のホームページにアクセスした上で、ニュースで公開していない新しい情報を調べていく。

「ダンジョンに入りステータスオープンと口にすると自分のステータスが確認できるのか……、まるでゲームみたいだな。ステータスオープン!」

何も起きない。

やっぱりダンジョン内で口にしないと意味はないらしい。

「あとは――」

日本国内に存在しているダンジョンは、辺境に存在していて千葉だと養老渓谷にダンジョンがあるようだ。

「また遠いところに……」

電車で行くなら、千葉駅から五井駅まで電車で移動してから養老渓谷に向かうために、小湊鉄道に乗る必要があると。

ブラック企業に勤めていたから運転免許が失効した俺としては、電車で向かうしか術はないんだが、長時間運転するよりも電車で向かった方がいいかもしれない。

あと、ダンジョンは全国に一都道府県に一つという形で存在しているようで、全部のダンジョンは、都道府県の個性に引き摺られているらしい。

「色々と秘匿されていたんだな。これは、ある意味楽しいかも」

思わず口にした言葉。

それはダンジョン1階層から10階層までは1次産業エリアになっていて収穫階層らしく死ぬことはないと書かれていたからだ。