軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

水の女神との買い物

養老渓谷近くの国道沿いのホームセンターに家具をミツハと二人で買いにきた。

数日前にも来たのでまるでデジャブのように感じるな。

以前にミツハが気にいった家具は量産品だったので在庫があったことであっさりと揃える事ができた。

そのあとは、回らない寿司で食事をしたあと、家電量販店で買い物をする。

「はー。いまの世は様々な物があるのですね」

「箱の中に人がいるんだぞ?」

「旦那様。妾は、そこまで物知らずではありませぬ」

「すまない……」

過去の時代からタイムトラベルしてきた人が、テレビの中の人を見て『箱の中に人が!』と、いうのはお約束だったのに……。

「いいのです。それより旦那様、これは何でしょうか? 冷たい風が出てきています」

「クーラーだな」

「これは?」

「扇風機だな」

「見たことがありません!」

「テレビは見た事があるのに?」

「見た事というか……、以前に旦那様と買い物をしていた時に店の者に聞きました」

「そっか」

「それにしても、クーラーですか……」

「今の日本は夏場の気温が死ぬほど上がるから、クーラーが必須だったりするんだよな」

「そうなのですか」

「まぁ、モデルハウスには、空調設備がついていたから電気が通れば、そのまま使えるけどな」

ミツハに説明しながら、俺は携帯販売エリアへと二人で向かう。

そこでミツハの携帯を契約。

同じメーカーにして家族割引で契約する。

あとは、ゲーミングPCが欲しいが、組もうとすると一日掛かりになるので、ノートPCを購入する。

あくまでも仮の情報収集媒体として。

氷河期世代というのは、スマートフォンよりもパソコンで情報収集をする世代なのだ。

支払いを現金で済ませたあと、建築中の我が家の場所へと戻り家具を設置していく。

「あ!」

「どうかしたのか? ミツハ」

「大変な事に気がつきました」

「大変なこと?」

「旦那様に買って頂いた服などが……」

「あー、買いにいくか」

火事でミツハの服が全部灰燼と帰したのは本当に痛いな。

俺の衣服も全部燃えたんだっけか。

二人して、ファッションセンターに行き、それぞれ服を選ぶ。

ミツハに関しては、以前に担当してもらった店員に任せることにした。

「枕と、抱き枕と、パンツとシャツと靴とブーツと……」

男だから、そんなに買うものはないと思っていたが、思ったよりも量があったことに驚きだ。

1時間ほどかけて必要な物を選んでカートに乗せてレジ前と並べたところで、俺の荷物だけでカート4台分になった。

枕や布団カバー、布団関係が嵩張っている。

それから俺の前でミツハがファッションショーをしていた。

店員もノリノリで、ミツハが笑顔になったのでとりあえず全部買う事にした。

「83万2287円になります!」

「あ、はい……」

やっぱり女性モノの衣服は高いのな。

これが庶民の味方のファッションセンターじゃなかったらいくらの請求になるのか震えて眠れみたいな感じになりそうだ。

日が沈みかけたところで、設置したモデルハウス前に到着。

トイレの方は火災を免れていたので、電気、ガス、水道が通るまでは頑張らないとな。

日が沈んだあと大工さんたちも仕事を終えて帰ったあとスキル【光魔法I】で、家の中と家の外を明るく照らす。

「やっぱり電気と通信がないとやることがないよな……」

一応、我妻さんには早めに電気を通して欲しいと伝えておいたので数日中には開通するはずだ。