軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

116話 開拓が始まる

村長や村の男達の指示の下、開拓が始まった。

チーム①②の男性陣により木材の切り出しだ。木々を切り倒すのに俺の魔法『ウインドカッター』が活躍する事となった。

初めのうちはノーコンで木の中ほどに当ててしまい中途半端に木を残してしまった。

しかし、そのうちにうまく根本に当てて木を倒せるようになった。

みんなに魔法のシールド(防御)とウエイトライト(重量軽減)をかけたので、通常なら重くて持てない木も皆んなはラクラクと運んでいた。

思ったより早く材料調達が進んでいった。

チーム③④の女性達は立山さんが中心となり畑を耕して種芋や野菜を植えたりしている。

ちなみにチーム⑤から山さん、ヨッシー、ユースケ、俺、それと別チームだがキックとナオリンも入れて6人で村のすぐ裏手の小さな森に食材の調達にも行った。ある程度の木を倒してからだけどな。

獣(ウサギとかイノシシ) が獲れればラッキー。あと山菜や木の実も採った。キノコは怖いので採らなかった。

あ、この時は久しぶりに3イッヌを出した。狩りならイッヌだよな。あ、ペルペルは俺らの側にいてね。

皆んなは“生き物”を殺すのが初なのでかなり手間取っていた。最初にイノシシを殴り倒したのは何とナオリンだった。拳士、すげえな。

俺らはゲーム補正があって普通の人より気持ち的にラクなのかも知れないなと思った。

次に活躍したのはキックだった。ウサギはすばしっこかったが、さすがDE、ダークエルフだ。

キックがサササとウサギに回り込み、サックリと2匹いっぺんに仕留めた。

山さん、ヨッシー、ユースケは大変だった。ウサギを押さえているのでトドメを刺させようとした。

「俺、モフモフ系は無理ぃ。もっと殺りたくなるやつにさせてくれ」

ヨッシーは涙目だった。気持ちはわかるぞ。イッヌとかネッコとかウッサとかピヨちゃんとかは仲良くしたい。

わかってる、この世界ではウサギは食肉だって事は。え?イノシシはいいのか?ウリボー可愛い?くぅぅ、痛いとこを突かれた。

俺たちは頑張った。この世界で生きていくため……。

初めてのウサちゃんは山さんが殺った。(ちょっぴり涙目だった)

そのあとたまたまホーンラビットが現れた。ホーンラビットは口から凶暴な牙を覗かせて唸り、ウサギと比べて毛皮も強張った感じで汚れていた。(つまりモフモフしてなかった)

「俺は殺るぜ! カオるん、押さえてて」

「あいよー!」

ヨッシーがやる気になったので、ホーンラビットに魔法の『スロー』をかけて動きが遅くなったところで後ろ足を捕まえた。

「ぎゃーぎゃー早く死んでくれえええ」

「僕もやります! えええい!」

ヨッシーとユースケのふたりが交互に持っていた棒?で、ホーンラビットを叩いていた。ちょっ、近い近い。俺の事殴るなよ?目を開けて!

「これを使え」

山さんが自分の剣を差し出した。

ヨッシーは一瞬躊躇したが受け取ってホーンラビットの首を目がけて振り下ろした。

が、手が震えたせいで外れて頭を掠っただけだった。

ユースケがヨッシーに手を重ねて2人で振り下ろした。

ケーキ入刀かよ。

うまく首に剣が半分ほど食い込んだ。叩いて撲殺するより剣で一息にやった方が逆に怖くないぞ?

まぁ冒険者ランクはEからDに上がったばかりだしな。街中の仕事から外での薬草採取を始めたばかりだったからな。

今後を考えるとせめてゴブリンのような人型くらいは倒せないとこの世界で生き抜くのは大変そうだ。

なんとかヨッシーとユースケも階段を一歩上がったようだった。

「そういえば聞きたかったんだけど、山さん達ってゲームのレベルってどんなんだったの?」

本当はこの世界に来たあの日に聞きたかった事が、ようやく聞けた。