作品タイトル不明
20「厄介ごとが来るんじゃね?」①
地球人由良夏樹と七森千手が、宇宙人ジャック・ランドック・ジャスパー・ウィリアムソン・チェインバー・花巻と、ボブ・モラレス・ウィン・ダーナー・スイトミー・牧原と共に海賊組織を相手に大暴れしている頃。
向島市、水無月家のトレーニングルームで、運動で流した汗をタオルで拭っていた天照大神は、自分の管轄内に入ってきた『よくないもの』に気付き、嫌そうな顔をした。
「うわぁー。よりによって、クソ弟のなにかを持ち込むとか、嫌がらせでしかないですね。えっと、あー、これは、面倒臭いなー。よりによって人間が仮にも神が使った剣を持つなんて……魂砕けちゃいますよ?」
「へーい、照子ー! まだまだトレーニーングの時間よー! そのだるんだるんのウエストをバッキバキにしましょうねー!」
千里眼を使って対象者を見ている天照大神の背後から、ブロンド美人のインストラクタージェシーが声をかけてくる。
現在、水無月姉妹は学校で、茅や雲海も仕事中のため天照大神はジェシーからマンツーマンでトレーニングを受けているのだった。
「自分のお腹はだるんだるんじゃないですから! ぽよんぽよんです! 誤解を招くようなこと言わないでくれます!? あと、ジェシーさんみたいに腹筋割りたくないんで! インスタでトレーニング姿をアップしている人みたいな肉体に自分がなっちゃったらいろいろまずいんですって! 程よくほっそりするくらいで!」
「ノーノー! 私のように、バストはぼーん! ウエストはきゅっ、ヒップもばーん! くらいがちょうどいいのよー!」
「そりゃ、ジェシーさんにはよくお似合いですけど!」
「雲海も私のような肉体を目指しているのよー! 照子もがんばろーよー!」
「雲海おばあちゃん、どこめざしているんですか!?」
ぐいぐい引っ張られる天照大神は、とりあえず親友でありおそらく今回の元凶でもある青山銀子にメッセージを送るのだった。
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「あー、お仕事おわりっす。小梅さんとビールビール! あれ? 照子ちゃんからメッセージだ。どれどれ……え? 来るよ、きっと来るよ。なんすか、これ、なんか怖い!?」
仕事終わりの銀子のスマホに、天照大神から要領を得ないメッセージが届いた銀子はなんだか嫌な予感がした。
「もしかして、なーんか私に恨みを抱いている敵が現れて銀子ちゃんピンチ! そして私をお姫様抱っこで助ける夏樹くん! なーんて、なーんて! うひひひひひひひ!」
まさか本当に自分に恨みを抱いている男が近づいているとは思わず、銀子は「今日の晩御飯なにっすかねー?」と軽い足取りで居間に向かうのだった。