軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第百九十三話

佐々木ダンジョンの攻略も大詰めに入ろうとしていた。

中堅クラス、つまりCランク~Bランク探索者もよく利用している、このダンジョンの最後の五階層のモンスターはBランクつまり、レベル200以上であっても戦うことすら厳しい相手となっている。

レッサードラゴン以上の実力を持ったモンスターが徘徊しており、摩天楼内の草原のように、逃げることは難しい構造だ。

これはモンスターを逃がさないようにできるということでもあるが、反対に、探索者側もモンスターから逃げることが困難であることを意味している。

【摩天楼】の場合は、ピンチになっても、頑張れば他のモンスターに擦り付けることができるが、通常のダンジョンではモンスターは結託しかしてこないので、生き残る手段はそもそも戦わないか倒すしか、気合で逃げ切るぐらいしかなくなるのだ。

実力はこちらの方が圧倒的に上であっても、普通に殺される可能性はある。

殺傷能力というよりも、殲滅能力、上位のモンスターや探索者であればあるほどに、理不尽さが上昇するからだ。

それでも例外的な見られ方をするのが、Sランク探索者である。

世界中において、Aランク探索者は一定数死亡しているが、Sランク探索者の死亡例は存在しない。

そうした例外的存在が、篠森葵という存在であり、恐らく、目標にすべき人間であった。

(出会うべくして、出会っている気がするんだよな)

東雲然り、ヴァル然り。

彼女たちに出会わなければ、いくら【魔術】というスキルがあったとしても、ここまで短期間でBランク探索者には慣れていないだろう。

「四十一階層のモンスターだが、俺が軸になるので問題なかったよな」

佐々木ダンジョン第四十階層を徘徊するモンスター、【オーグル】を即殺しつつ、次の階層、第四十一階層へと続く階段を見つけた。

そこで軽く作戦について、確認を取っている最中であり、四十一階層では俺が戦略の肝となる予定であった。

(とうとうか)

かなり速いスピードではあるが、佐々木ダンジョンの攻略が迫っていることに武者震いが出る。

強いモンスターではあるが、魔術を使えば、問題なく攻略できるはずだ。

そう、必ず勝てる筈だ。

「いきましょう」

東雲の言葉を聞くとともに、俺たちは佐々木ダンジョンの第四十一階層へと向かった。