作品タイトル不明
66 ダンジョン行き決定
ということで、今日の朝ごはんは昨日解体したポイズンスネークのお肉にしよう。鶏肉みたいらしいから不味くはないだろう。塩とハーブで味付けをするが、ハーブの種類を変えてみたから昨日とは違う味付けになっているはずだ。
「ジャンさんも食べますか? 朝からガッツリお肉ですけど」
「食べる~」
ハクにはホーンラビットをあげて、私達は焼いたポイズンスネークとクルト草のおひたしで朝食を済ませる。お肉は臭みもなく鶏のモモ肉みたいで食べやすかった。たくさんあるから食べやすい肉でよかったな。
身支度を整えてから一服しているとガオルさん達がやって来た。
「おはようございます」
「おはよう、あの後は何もなかった?」
「何もなかったですよ。誰も来ませんでしたし、魔物も出ませんでした」
ジャンさんがちょっと動揺していたが、皆には気付かれなかったようだ。意外と顔に出やすい人だな。
「なら良かった。それなら軽く今後の予定を決めていこうか。ジャンの休みも決めておきたいし、ノアも依頼を受けたりするんだろ?」
「別の予定があるので依頼はしばらく受けないです。とりあえず、1週間は仕事はしません」
「別の予定って何か教えてくれるかな?」
「チノイダンジョンに行きます!!」
ガオルさんは一瞬驚いた表情をしたあと盛大にタメ息をついた。
「ジャン、なんでダンジョンのことを教えた? ノアにはまだ早いだろう」
「ちょっと会話の流れで…。まさか行くって言うとは思わなかったけど」
「他の見習い冒険者が行っているんだから僕もいいですよね」
「他のって言うけど、そいつらは洗礼式が終わった見習いだ。てことは6歳以上、3歳のノアには早すぎる」
「いいんじゃない? 最近行ってなかったから皆でダンジョンに行こうよ」
レストマさんが援護してくれた。どうやら餌付けの効果は続いているようだ。
「俺も賛成だ。此処のところ依頼を受けてばかりでしばらく行ってないし、チノイダンジョンなら難易度も低いから大丈夫だろう」
反対すると思っていたミーヤさんも賛成してくれたので多数決でダンジョン行きが決定した。ガオルさんは反対していたけど、行き先が難易度の低いチノイダンジョンだということで最終的には許可してくれた。
「危なくなったらすぐに帰るからな! 1人で突っ走るなよ!」
「大丈夫です。事前にダンジョンの情報も調べてありますし、必要な物も準備してから行きます。無理はしません」
命あっての物種、そこはわかっているから少しでも危険を感じたら撤退するつもりだ。ダンジョンを制覇しに行くわけじゃないからそこまでの危険はないと思う。まぁ、予想外のことが起こらないとも言い切れないから準備はしっかりしていこう。
「僕はこのあと素材集めに行きますが、皆さんはどうしますか?」
「ダンジョンに行くならそれなりの準備をしなきゃいけないから1度街に戻るよ。食糧とアイテムを買うだけだから、そんなに時間はかからないと思う」
「僕は今日1日使って準備します。出発は明日にしようと思っていたんですけどいいですか?」
「いいけど、ノアの準備は大丈夫なのか? 食糧や水は勿論、野営になるからそれの準備も必要だし、念の為ポーションとか薬もいるぞ」
野営って野宿のことだよね? 今も野宿だから大丈夫だと思うんだけど、ちゃんとした毛布くらいは買っておいたほうがいいかもしれない。
「毛布だけ足りないですけど、それ以外は揃えられます。昨日のうちに月光草も採取したので、ポーションもなんとかなるはずです」
「ちょっと待て、聞いてないぞ」
ーーーー
ジャンさんと一緒にお説教をくらったが仕方ない、それよりも早く採取しに行かなきゃ。回復ポーションの材料と魔力回復ポーションの材料、ポーション瓶の材料と揃える物が多いから効率よく行動しなきゃな。
各ポーションの材料は森の中、瓶の材料は川の近くで採取できるようだから、川に向かいつつ探すことにしよう。昨日のうちに必要なスキルも習得したから材料さえ揃えば、あとは作るだけだ。
ガオルさん達は街に買い物に行ったので、ジャンさんと一緒に移動する。まずはポーションの材料から探そう。