軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

10 レベルアップとウサギ

次の日、真っ直ぐ昨日の場所に来た。やることは決まっている。

(スライム狩りじゃ~!)

初めてのレベルアップで興奮している私は、今日もスライムを探しだした。

昨日の夜は嬉しすぎてずっとニヤニヤしていたし、寝る時も今日が楽しみでなかなか寝付けなかった。仕方ないからヒールなどの魔法を使いまくって魔力切れを起こし気絶するように眠った。

おかげで朝から絶好調だ。気配察知でスライムを探し、見つけ次第倒していく。時間を忘れスライム狩りを楽しんだ。

勿論、倒したスライムはちゃんと回収したし、移動中に見つけたレナウス草も採取した。洗うのは後回しにしたけど。

何度かテロ~ンって聞こえたからいくつかレベルアップしているみたい。確認は家に帰ってからのお楽しみにしておく。

お昼過ぎ頃、空腹が我慢出来なくなってきたので昨日まとめておいたクルト草を食べることにした。洗わずに使える野菜って便利だよね。

道具なんてないから魔法で調理する。茹でるだけなんだけど。

洗う時みたいに、ウォーターで水を出してサイキックで浮かせる。そこにファイアで出した火をあてる。本来は種火程度の火力しかないんだけど、込める魔力を増やすと火が大きくなるから魔力でごり押しして沸騰させる。茹でたら新しい水で軽く冷やして、絞ったら完成。クルト草のおひたしの出来上がりです!

おひたしっていうか茹でたものって感じだけど。食べられるものならOKだ。

(いただきます)

お腹がすいているので美味しく感じるかと思ったがそうでもない。ほんのり草っぽい味がするが全体的に薄味だ。特別不味くもない、塩とか醤油があれば美味しく食べられるだろう。

が、贅沢は言わない。腹がふくれるまで食べられるだけマシなんだから。子供の身体だと1束で十分満足できたし。

毎日お昼に1束ずつ食べても1週間はもつだけの量を確保したから、しばらくはスライム狩りに専念できる。

ちょっと休憩したらレベル上げの続きをしよう。

スライムを探していると違う気配を感じた。スライムよりもっと大きい気配だ。慎重に近づくとウサギがいる。

(……ウサギに角あるじゃん)

ウサギだけどウサギじゃない、異世界らしい見た目だ。鑑定してみると、

【ホーンラビット】

角の生えたウサギ。食用可。肉は食用、毛皮は革製品になる。角は矢じりやその他調合にも使われる。

(肉が食べれる……。)

肉が食べられるなら角が生えているとか関係ない。絶対に仕留めて肉を食べるんだ!

今までにないくらい慎重にホーンラビットとの距離を詰めていった。

慎重にホーンラビットとの距離を詰めながらどうやって倒すか考える。

スライムより強いのは確実だ。今まで通りエアーカッターを使うか他の攻撃魔法を使うか悩むな。あの角で刺されたら間違いなく重傷だ、場所が悪ければ即死だ。

ここはやっぱり使い慣れたエアーカッターでいったほうがいいだろう。がっつり魔力を込めて首を狙えばいけるはず。

しっかりと狙いを定めて魔法を放つが、魔法が届く前にホーンラビットが動いてしまった。

(ヤバっっ!)

ホーンラビットのいた地面をえぐっただけでダメージは与えていない。攻撃されたことに気付いたホーンラビットは辺りを警戒している。私の場所はまだ分からないようだ。

今のうちにもう1発エアーカッターを放とうとすると気配に気付いたホーンラビットがこっちに突進してきた。

まだ距離があるから大丈夫だ。もう1度魔力をためてエアーカッターを放つ。

焦ってしまったせいで少しずれてしまった。これを外すとマジでヤバい。放ってしまったエアーカッターに更に魔力を送る。

(曲がれっっ!!)

魔力を使って強引に軌道を変える。

――ザシュッ

……はぁ、何とか当たった。当たったのは背中のほうで致命傷にはなっていない。少しだけ近づき、首を狙って仕留める。確実に死んでいることを確認し、アイテムボックスにしまっておく。

(怖かった、魔物のウサギって強いんだな…)

肉のためとはいえしばらくは遠慮したい。攻撃が外れた時はヒヤッとした。精神的に疲れてしまったので、今日はもう帰ろう。

いのちだいじにだ。

ーーーー

ヘトヘトになりながら帰宅した。思っていた以上に疲れていたみたい。初めて生き物を殺したんだから疲れて当然か。母親が来るまでまだ時間があるから、今のうちに採ってきたレナウス草を洗っておこう。こんなに疲れるなら採取しながら洗っておけば良かったな。

レナウス草の処理をし、母親が持ってきた食事を食べ終わったらステータスのチェックをする。何度かテロ~ンって聞こえたからレベルアップしているのは間違いない。画面を出して確認する。

LV 6

HP 352

MP 2880

SP 80

(だいぶ上がったなぁ、けど、HPはもう少し欲しい。産まれたばかりの時を考えると、いくらあっても足りないしな)

こんな子供の身体じゃ、素早くは動けない。せめて、攻撃されても持ちこたえられるくらいHPがあれば魔法で何とか出来るだろう。

異世界だからなのか、レベルが上がると身体能力もかなり上がる。前世では普通なら出来ないことも出来るようになっているので高ければ高いほど安全に活動できるようになるはずだ。今日みたいに攻撃を外すこともあるだろうし、不意討ちをくらう可能性もあるからな。

攻撃魔法ももっと練習しなきゃダメだな。放った魔法もコントロールすることが出来るって分かったから、明日からは真っ直ぐの攻撃だけじゃなく色々試してみよう。

それにしても、スキルポイント貯まったなぁ。この際、使えそうなスキルまとめて習得しちゃおう。今まで必要なスキルだけ習得していたから、その前後の補整スキルも取っちゃおうかな。

(結構使っちゃった。無駄遣いした気もする……)

ポイントがたくさんあるのをいいことに片っ端からスキルを習得した。衝動買いみたいだ。多分使う、いつか使うと思うって選び始めたら止まらなくなった。念のため10ポイントだけ残したけど。

スキルポイントはスキルを習得するだけじゃなく、スキルレベルを上げることにも使えるようだ。スキルレベルを上げるのにも使ったから今までより便利になるだろう。

明日は草原に行くのお休みにしてスキルの確認をしよう。倒したホーンラビットも何とかしなきゃいけないしね。

そういえば、隣の部屋も確認しようと思ってたんだ。何か使える物があるかもしれないし、明日こそやろう。

……お肉、楽しみだなぁ。