軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

当番〜理編

神凪には、プライベートダンジョンが存在する。

もちろん、神凪だけではなく色々なところに個人の小規模ダンジョンがあることはわかっている。

神凪の隣の敷地の 一(にのまえ) にもプライベートダンジョンが存在している。

神凪と一は親戚なので、お互いのダンジョンを行き来することは、普通にしている。

プライベートダンジョンは、スタンピードを起こさないことが前提で容認されている。

国も大規模ダンジョン、札幌、東京、大阪、福岡の4か所の管理と、各都道府県の中規模ダンジョン、管理者のいない小規模ダンジョンの管理だけで余裕がないのはみてわかる。

申告のあるプライベートダンジョンは、申告者ー管理者が責任を持って管理する。

神凪ダンジョンの管理者は、神凪コーポレーション社長の親父が、代表してなっている。

神凪の長男だしな。

鍛治の後継は、婿養子で弟子の 烈(れつ) さんがなるだろうけど。

ダンジョン内の魔物の間引きは、各家が持ち回りで担当する当番制だ。

月に神凪ダンジョン1度と 一(にのまえ) ダンジョン1度くらいしか回ってこないけどな。

執事パーティやメイド長パーティ、メイド隊パーティ、料理人パーティや 理芳(りおう) 家使用人パーティ、 優理(ゆうり) 家使用人パーティ、 連理(れんり) 家使用人パーティ、神凪コーポ護衛パーティ、神凪コーポ事務パーティ、神凪コーポ研究室パーティとかギルドショップ店員パーティとか敷地内にいるみんながシフト組んで戦ってるわけだ。

で今日の夜と明日の夜の当番は、俺ん家だ。

昼間の1階層や2階層はコトワリノハネ( 理律(りりつ) と 遥翔(はると) と 理哉(りなり) のパーティ)が潜っているから、特に問題はない。

良くキノコのお裾分けが届く。

3階層への挑戦はまだで、増やしたスキルに慣れてからにすることにしたそうだ。

意外に賢明なんだよな。

若さで突っ込むかと思ってたんだが。

なので、当番は3階層より下を目指す。

しかし、普段身体を動かさない事務パーティや研究室パーティや、ショップ店員パーティは2階層や3階層をメインで回る。

使用人パーティは4階層、5階層がメインだ。

護衛パーティや長くいる執事やメイド長なんかは5階層、6階層をメインにしている。

確かに俺たちは、生産職だったり、経営者とか商人だらけの家族だけど、そこはプライベートダンジョン持ちの強みだろ?子供の時からダンジョンに潜ってるからそれなりに戦えるし、それなりに強い。

俺たちは6階層より下を担当する。

しかも最近は、スキルポイントで自由にスキル取れるようになったから、さらに戦えるようになった。

今回は、 理音(りおん) からミスリル剣とアダマンタイトの盾とオリハルコンの槍とミスリルの杖とアダマンタイトの短剣(双剣)を渡されている。

精霊のヒマワリが育てたんだと、ミスリルとオリハルコンとアダマンタイトを。

理音の錬金鍛治師は、鋼とは相性悪かったらしいが、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイトとは相性が良いのだそうだ。

性能チェックも兼ねて、使ってみて欲しいと昨日渡された。

親父がミスリル剣、お袋がオリハルコンの槍、 笑理(えみり) がミスリルの杖、 理結(りゆう) がアダマンタイトの短剣、俺がアダマンタイトの盾を持っている。

俺も剣とかの方が良かったんだけど、バランス考えると、この組み合わせしかなかったんだよ。

あとでミスリル剣使わせてもらうけど。

イヤだって、切ってみたいじゃん。ミスリルの剣で。

急ぎ目で5階層に到着。

今日はこの階で、武器の慣らしも兼ねる。

慣らしにはちょうどいいだろう、魔物はビッグボアとワイルドホーンディアだ。

結構デカい。

ビッグボアは、普通車くらいのサイズだ。

ワイルドホーンディアも同じくらいだが、角が横に張り出していてデカさを強調している。

あれに当たると、吹っ飛ぶぞ。

「右からビッグボア3」

笑理が告げる。

察知早いな。全然わからねぇな。

気配察知か?気配感知か?

俺も取ったほうがいいのか?

「俺が行く」

親父がミスリル剣を抜いて、走り出す。

飛びかかって来たビッグボアを連続で切り捨てた。

えっ?すげぁ切れ味じゃねぇ?

ドロップをマジックバッグに入れた親父が戻ると、

「左からワイルドホーンディア…2いや5きます」

笑理いいね。

「じゃあ、お母さんと、理結いくよ」

「了解!」

両手に持った短剣…双剣を振り抜くと、柔らかいものを切ったみたいにワイルドホーンディアの頭が落ちた。

続け様に理結はもう2頭ワイルドホーンディアを切った。

その間にお袋が槍で的確に心臓を突く。

すごいスピードが乗った突きになった。

バフとか付いてんの?オリハルコンの槍。

もう1頭も突きで簡単に倒す。

それぞれドロップを拾いながら、

「すごいわよ、この槍。理結鑑定してくれる?」

「攻撃力プラス50、突き速度プラス30のバフついてる。ミスリル剣は魔力伝導率がすごい、たぶん魔法付与とかして属性剣みたいに使えるんだと思う。攻撃力も速度もプラスのバフついてる。なんだこの武器」

「お前の双剣もか?」

親父の問いに理結は頷く。

「相手の防御を破壊するらしい」

はっ?マジで?

「兄貴の盾も、防御力プラス80だし、それで殴ったら相手の防御破壊できるぞ」

「マジで?」

「マジで」

「私の杖は?」

「それも魔力伝導率プラスついてるから、魔法自体使いやすくなってると思う。笑理攻撃魔法ないけど、回復魔法取ったんだろ?少ない魔力で回復魔法増幅してくれると思う」

「すごーい!」

「って、笑理は自分で鑑定できんじゃんか」

あっ、そうだよな。

笑理、神眼持ちじゃねぇか。

「じゃあ次ボア来たら、俺身体強化かけて盾で受けてみたい」

防御力プラスついてるなら、受けられんだろ。

ついでに殴ってみるか?

「あっ、でもとりあえず1頭な、2頭以上出たら、だれか対処してくれ」

「りょーかいだ、兄貴俺にまかせろ」

おー頼んだ。

双剣でぶった斬ったら、防御破壊しちゃうんだろ?で、もう一本でスパッといっちゃうわけだ?

「前から5秒後、ビッグボア1」

おっちょうどいいな。

「俺がやるからな、理結手だすなよ」

「わかってるって」

身体強化。

いい突進じゃねぇの。

真っ直ぐ来いやっ!

盾で衝撃を受け止め、ぶん殴ってやろうと盾を振り上げたら、すでにビッグボアは倒れていて、ドロップを落として消えるところだった。

「はっ!?なんだこれ?」

「その盾すごいわね。盾にぶつかっただけでビッグボア倒れたわよ?」

「マジかよ、俺これから殴ってやろうと思ってたんだぜ?」

防御力プラス80だっけ?

すげぇな。

「左右から2体ずつ来ます。ワイルドホーンディア!」

「おっしゃー、今度こそ殴ってやんぜ」

「 紬(つむぎ) と俺は左。お前ら右な」

「「りょーかい」」

お袋は眉間に一撃で倒したらしい。

親父の今のはなんだ?斬撃が飛んだように見えた。

なんか属性乗せてたのか?

「いてっ」

理結の声が聞こえた。

「大丈夫か!?」

「目測誤った。角が頬かすめた」

「気をつけろ!」

俺は怒鳴りながら、ワイルドホーンディアを盾で殴りつけた。

殴っただけでも、一撃だったな。

理結も首を一閃していた。

「理結、ケガ治す」

笑理のヒールで、理結の頬はキレイに治った。

「サンキュ、笑理」

そういえば、理結って俺のことは兄貴って呼ぶけど、笑理のことは笑理だな。

別にいいんだけど。

「戻る時間考えたら、今日はこの辺にしとくか」

ドロップを拾って今日はお開きとなった。

行きと帰りの時間なんとかならねぇのかねぇ?