軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

体調復活

『リオール様、体調はもうよろしいのですか?』

『うん、もう大丈夫ね』

まさか、封印解放されたら、リオールの能力全部理織に流れ込んでくるとは思わなかったものね。

高熱で1週間も寝込んでたらしいし、まったく記憶がないのだけれどね。

幼児の高熱って脳に影響出るかもしれないって、 連理(れんり) 達がかなり心配してくれたけど、大丈夫そうよ?

身体すべて、魔力回路以外にも魔力流してみたけど、問題なさそうだった。

そう、魔力回路以外にも魔力って流せるのよ。

骨や血管を通せば、自分の不調の原因が探れたりする。

そんな魔力の使い方をリオールの能力と共に思い出した。

うん、魔力って便利。

『大丈夫そうなら、亜空間行ってみませんか?亜空間も解放されたのですよね?』

忘れてたわ。

封印解放の時に、亜空間も解放されてた。

亜空間も封印扱いだったみたいね。

『そういえば、熱で寝てる時にシルク爺の夢見た気がする』

『リオール、夢じゃないぞ』

うわっ!?

『シルク爺!?』

あれって夢じゃなかったの!?

リーラ達にあったのも?

『あれからいつになったら、空間広げに来るのか待っておるのに、夢だと思っておったじゃと?』

『リオール様?空間広げるとはいったい?』

『おーアレドか、久しいの』

『お久しぶりです、シルクアルディス様』

『相変わらずかたいのぉ、シルク爺でいいと言っておるのに』

『いえ、シルクアルディス様はシルクアルディス様ですので』

シルク爺の苦笑が聞こえた。

『アレド、亜空間ね、色々増えたから狭いんだって、だから広げろってシルク爺がいうのよ』

『色々ですか?』

『私も知らないわよ、シルク爺色々しか言わないんだもの』

『こちらに来て確かめたらよかろう?』

そうかもしれないけど、気になるじゃない。

何が増えたのよ?

『広げて差し上げたらよろしいではないですか?』

アレドが簡単にそう言う。

念話なのにシルク爺が頷いてるのが想像できる。

『幼女だから魔力足りないって』

『リオール様?封印解放されたから魔力量は億こえてますよ?』

あっ、そうだった。

ものすごいことになってたんだ。

久しぶりに亜空間に入ってみて固まった。

なんなのこれは!?

『せっまー、なんでこんな密集してるの!?』

いや、空間の大きさ自体は変わってないけど、変わってないけど狭い。

ってか、なんでドラゴンこんなに増えてるのよーーー!?

『シルク爺?どうゆうことかしら?』

『紹介してなかったかの?我の最愛とその子たちぞ』

『お嫁さんにお子さん!?聞いてないけどー!?』

えっ、何!?

いつからこの空間にいたの?

『言っとらんかったかの?リオールが100歳くらいの時から、ずっとおるぞ?』

って、私200年も知らなかったの?

すごい失礼なことをしてしまったのでは?

エンシェントドラゴンの奥方様よ?お子様よ?

そりゃ狭くもなるわよ。

もしかして他の契約してる子達も家族増えてたりする?

あれ?そもそもこの空間って私の空間だから私と契約してなくても大丈夫なの?

シルク爺に聞くと、直接私とのリンクはないけど、私とリンクしてるシルク爺を通じて細くリンクが繋がってるらしい。

『出来るなら、直接契約してもらえんかの?』

『えっ?お嫁さんとかお子さんはそれでいいの?』

『はい、リオール様よろしくお願いしたいのです』

『『『お願いしまーす』』』

『アレド、大丈夫よね?』

『問題ないと思われます』

『わかったわ、でも一気に無理そうだから今日はこの空間広げるから、明日以降順番に契約で大丈夫かしら?』

『うむ、よろしく頼む』

とりあえず、魔力30000くらい残して、あとは空間拡張に使いますか。

魔力残したのは、ティルにも渡さないといけないからね。

目一杯広げるわよ。

地面に手をついて、空間を拡張するイメージで魔力を流す。

流し終わると、今までの5倍くらいの広さまで大きくなった。

あの魔力量で5倍か。

そのうち、また拡張しようかしらね。

『リオール様、部屋にどなたかいらっしゃいます。急いで戻りませんと』

えぇー?全然この空間見られてないのにーー。

『また来るわね、今日は戻るわ』

『あいわかった』

慌ててベッドに戻ったところで、連理が入ってきた。

ギリギリセーフね。

「 理織(りおり) 、起きてる?もう大丈夫?」

「あい、だいじょぶ」

「ママ、理織にお願いがあるの」

「なーに?」

改まってなんだろう?

「理織、この間ママに化粧水とクリーム作ってくれたでしょ?」

「あい」

作ったわね。

「あれをね、正式に売ることが決まったの」

早くない?

あれからそんなに経ってなくないかしら?

「それでね、あの化粧水とクリームの作り方と素材と分量を教えて欲しいの」

んっ?教えてあったよね?

「りひにいは?」

理人(りひと) と作ったから、理人もわかってるんじゃないの?

「それが理人、素材と作り方は覚えてるけど分量覚えてないのよ」

もう、あの子ったら、適当なんだから!ってプリプリしてる。

『アレド分量わかる?』

『化粧水は世界樹の葉1枚につき、抽出するための聖水2リットル。化粧水としての濾過した聖水100mlに世界樹の精油5滴で錬金してましたよ』

どうやって伝えるのよ?

「はっぱ、いちまい、せいゆ、ちゅくりゅ、せいしゅい、にりとる、ほか、せいしゅい、ひゃくみりりとる、せいゆ、ごてき、まじぇて、れんきん」

わかるかしら?

「世界樹の葉一枚で聖水2リットルから精油をつくるのね。これは理人と同じね。確か濾過した聖水100mlに世界樹の葉の精油を5滴ね。それで混ぜて錬金ね。うん、理人あってたわね」

理人よ、信用されてないよ?

理人と精油抽出する錬金の魔法陣は作ったけど、化粧水の最後の錬金の魔法陣は作ったんだっけ?

あとで確認しましょう。

「クリームもおしえて?」

『アレド、分量…』

『シーアの実一個、オイル抽出して魔力で練る。ふわふわになったところで世界樹の精油5滴、聖水10mlでさらに練りに練って出来上がりです』

『ありがと』

いつもざっくりでしか作ったことなかったから、分量気にしたことなかったわ。

「うらにわ、しーあのみ、いっこ、おいる、ちゅくりゅ、まりょく、ねる、ふわふわ、なったら、せいゆ、ごてき、せいしゅい、じゅうみりりとる、まりょく、ねる、ねる、ふわふわ」

連理の推理力に期待するしかないわね。

「ん?裏庭にシーアの実って言うのがあるの?それを1個ね。それからオイルを抽出するのね。ふわふわになるまで魔力で練って、精油5滴と聖水10mlを混ぜて、さらに魔力で練って練って出来上がり?」

「あい」

連理すごいな。

「魔力量はどのくらいかわかる?」

「わかーない」

気にしたことないからわからないわね。

「ふわふわ、なるまで」

「じゃあ、そこはママが調べるわね」

「あい。せいゆ、ちゅくりゅ、あまりゅ、みじゅ、なにちゅかう?」

芳香蒸留水は、結局なにに使うのかしらね?

「んっ?精油抽出した時に出る水の方の話かしら?」

「あい」

そう、それ。

「まだ試作中なんだけど、シャンプーや石鹸や虫除けになる予定よ。あとはまだ何で使えるか検討中なの。出来たら見せるわね」

「あい」

「理織、さっき言ってたシーアの実?は誰に言えばもらえるかしら?」

「りひにい?」

「理人でいいの?」

たぶん、いいんじゃないかしら?

「あい…?」

「よくわからないのね。理人に聞いてみるわね」

「あい」

後日、神凪コーポレーションの化粧品部門から、ブランド名[ティルイーリオ]が誕生し、ちょっとお高いらしいけど、すごい勢いで売れているらしい。

乾いた笑いが出たのは、しかたないわよね?