軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

今年の年末は忙しい〜理

今回は急ぎだったため、僕は状態異常無効化の魔導具ではなく、洗脳無効化の魔法陣のままギルマスの執務室に乗り込んだ。

長引くほど、ギルマスの命が危なくなるためだ。

僕と一緒にリノも治癒のため同行した。

間違いなく体力は落ちている。

自分が自分で自由になってないことすら、わかってない可能性がある。

リノは、かなり久しぶりのギルドへの顔出しとなったため、場が騒然となったらしいと、後から聞いた。

洗脳無効化のことしか頭になかったから、周りの状況を把握できていなかった。

全然減らないカルト集団の情報網で、ご尊顔を拝謁とかいって、すごい人数がギルドに結集したらしい。

気持ち悪いよね。ウチの娘をなんだと思っているんだ。

僕は、ギルマスの執務室で、魔法陣を起動しギルマスを洗脳の状態異常から解除した。

上手くいったはずだ。

鑑定でも、洗脳から解放されていることは確認出来ている。

盗聴防止の魔導具を起動させる。

ギルマスには、今の状況を説明した。

リノは、衰弱しているギルマスに治癒魔法を施す。

ダルそうにはしているものの、ギルマスの目はしっかりしている。

「誰に洗脳をかけられたか、わかりますか?」

「確信はないが、サブマスではないかと思う。思考がハッキリしない間は、近くにいつもサブマスがいたと思う」

あのぼんやりした感じのサブマスが元凶だと?

リノの顔が怖いことになってるんだけど?

「リノ、 笑理(えみり) ちゃんにサブマスの鑑定と 理芳(りおう) さんに連絡してくれる?」

「わかった、任せて」

僕はギルマスに推測を話す。

「サブマスがカルト集団のトップの可能性と、会計にも怪しい動きをしている人がいます。

ギルドから不正にお金が流れている可能性もあります。

ギルマスへのスキルを使用しての洗脳は犯罪行為です。

僕たちは、今回の事を公にします。

もう動いてるはずですので、すぐにここにも警察が来るでしょう」

「そうですか、そうですよね」

ギルマスはガックリと頷いている。

「僕たち神凪は、カルト集団を社会的にも物理的にも潰したい。これ以上 理理(りのり) が嫌な思いをしなくていいように。もちろんいままでの損害賠償も慰謝料もやつらに請求しますけどね。ゆるしませんよ」

それからは、早かった。

理芳さんがすべて事前に用意周到に根回しして、立ち回ってくれていたからだ。

ギルドに集まっていた信者の拘束。

会計の横領と二重帳簿の証拠、本人の確保。

サブマスは逃げようとしたため、バインドで拘束されていた。

口汚く色々喚いていたが、ギルマスの登場に目に見えて狼狽えた。

笑理ちゃんの神眼鑑定で、会計には、隠蔽と隠密のスキルがあり、称号は、聖女教会計と、ナナメすぎて、想像できるかっとツッコミを入れたくなった。

僕たちには見えないステータスの項目に賞罰があるらしく、横領、窃盗、覗き、痴漢などの犯罪行為が並んでいるとのこと。警察には報告済み。

サブマスは、洗脳と偽装のスキルがあり、ステータスを偽装していたそうだ。称号には、聖女教創設者、自称教祖。と笑わせる称号がついていた。

自称らしいのは、当たり前か。他の信者はリノを教祖扱いしていたのだから。

賞罰には、強要、恐喝、強姦、横領、洗脳スキル使用、などのムカつく犯罪行為が並んでるのだと、笑理ちゃんはゴミでも見るかのような顔だった。

もちろん警察に報告し、引き渡し済みである。

これから、ギルドには捜査が入るだろうし、カルト集団の拠点もあばかれるだろう。

社会的に潰されたらいいよ。

ニュースとかで、叩かれたらいいよ。

後はこちらからは、損害賠償と慰謝料の請求をするだけだ。

解決するまでには、何年もかかるだろうが、もしまたわいてくるなら、今度は物理的に潰れてもらおう。

いや、むしろ潰すよね?

残ってる罪に問われなかった信者たちは、神凪に近づくのも話しかけるのも視界に入るのも禁止事項にしてもらった。

警察にもギルドにもそう取り計らってもらうように伝えてある。

これ以上不愉快な思いはしたくないし、してほしくないからな。近づいてきたら物理で吹っ飛ばす魔導具とか作ろうかな?自衛のためにさ。

カルト集団の代表が逮捕されたから、落ち着くかとおもってたんだけど、事情聴取に呼ばれたり、なんだかんだと忙しくて、クリスマスも、ちゃんとしてあげられなかったしさ。

残念すぎて、僕が1番ガッカリしてた気がするよ。

来年は頑張ろう。

明日からもう来年なんだけどね…

来年は、平和な良い年になりますように。