軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

新宿ダンジョン35階層〜琉樹

いやー良かったなー。

ジョーカーが日本初のSランクパーティになってくれたし、35階層も攻略を終えてくれている。

授賞式も中々派手にやってもらってたしな?

スポンサーもついたみたいだし、

装備で困ることは無くなるだろう。

ちゃんとした武器使えよ?

暁(あかつき) も35階層を獣魔と共に駆け回っているようだ。

今まで上手く動けなかった分を取り戻すみたいに。

楽しそうだなーって眺めている。

積極的に下層の攻略しないとは聞いてたけど、俺たちよりは常に先にいるけどな。

さすがに1人パーティなだけあって、強いよ。

俺たちの35階層の目的は、アレだよアレ。

宝物庫の鍵。

鍵穴探して宝物庫見てぇじゃん?

どんなもの入ってるの気になるじゃん?

「 光理(ひかり) 、35階層のマップはどんな感じだ?」

兄貴が光理に確認している。

「マップは出来てる。けどさすがに鍵穴の場所はわかんないけど」

光理は苦笑している。

まぁそうだよな。

この広いダンジョンで、鍵穴を探すこと自体無謀と言えるけど。

あれ?でもよ?

「 理人(りひと) が、必要な薬草のみを表示させたって言ってなかったか?」

違ったかな?

「言ってた気がするな」

兄貴の記憶にもあるなら、たぶん間違ってないんだろう。

「光理、試しに宝物庫の鍵穴のみ表示とかにしてみろよ?」

俺がそう言うと、光理は頷いて空中を見ている。

あそこにマップあんのか?

こういう時って、親父もお袋も一切何も言わないよな。

脳筋だから考えることは、管轄外ってか?

まぁいいけど。

「あっ、出た!」

マジかよ!

「どっちだ?」

親父も気にはなってたのかよ。

「早く行きましょう?何が入ってるのかしらね?宝物庫には」

お袋?

お宝ゲットする気満々かよ!

「光理、鍵穴の位置は残したまま魔物も表示してみてくれ」

俺がそう言うと、光理から、うわーって声がこぼれた。

どうした?

「鍵穴の手前に魔物がめちゃくちゃいる」

マジかよ。

宝物庫守ってんのか?

「この階層の魔物ってなんだ?」

確認するの忘れてたな。

「キングレオとタイガーウルフとかじゃなかったか?」

兄貴から返答きたぞ!?

ってか、タイガーウルフって虎なのか狼なのか?

どっちだよ!?

キングレオはライオン系か?

そんなのがたくさんいるのかよ。

ちょっとうんざりするな。

「倒せばいいんだろ?」

やる気満々の人もいるけどな。

親父の脳筋発言に、

「そうよ、倒せば問題ないじゃない?」

お袋も脳筋発言だし。

「楽しみだな、早く行こうぜ」

兄貴は何も考えてねぇな。

脳筋なのは、間違いないけどな。

光理と目が合い、苦笑いしつつ鍵穴へと向かうことにした。

あーこれ、アレだろ!?

「光理、あそこ鑑定できるか?」

「ちょっと待って」

鑑定する時、たまに目が光るよな?

笑理(えみり) も光ってたもんな。

「モンスターハウスだって」

「やっぱりかー」

「 琉(りゅう) 兄さん、モンスターハウスって何?」

あれだろ?

中に入ったら、魔物ウジャウジャ出てくるヤツだろ?

「入ったら魔物がすげぇ出てくるんだと思うぞ?

それ全滅させるかなんかしないと出れないとかそんなヤツだと思う」

光理の目がまた光った。

もう一回鑑定してるのか?

「あっ、ホントだ。

中に入ったら、魔物が大量発生するって、

5分以内に殲滅で宝物庫の扉が出現する。

入ったら5分は出ることが出来ない。

だって」

うわー殲滅しないと扉が出ない!?

しかも5分以内かよ!

しかも5分経たないと絶対出られないってことだろ!?

どうすんだよ?

行くのか!?

「どうやって中に入るんだ!?」

親父?

「光理、入り方鑑定して?」

お袋?

「早くぶっ倒そうぜ!?」

兄貴?

どうすんだよ、行く気しかないぞ、この人たち。

いや、わかってたけど。

みんな、剣抜いてるし…

俺も準備したよ。

「魔力流したところが扉になるから、そこから中に入れる」

聞くや否や、兄貴が魔力を流して扉にした。

どんだけ戦いたいんだよ。

開けた扉から魔物が飛び出てくるわけではなさそうだ。

理織(りおり) は、ダブルホーンラビット飛び出してきたって言ってたような気がするけど?

まぁいいか。

全員が中に入ると、扉がしまった。

『モンスターハウスの入場が確認されました。

5分以内に殲滅してください。

5分以内に殲滅すると宝物庫の扉が現れます。

5分経たないと扉は開きません。

ではモンスターハウス開始します』

それと同時に魔物が湧き始めた。

なんだあれ!?

「マンティコアだって」

光理の言葉に、なるほどと思った。

人面にライオンみたいな胴、コウモリみたいな羽にサソリみたいな尻尾だ。

確かにゲームとかに出て来るマンティコアっぽい。

「尻尾にも気をつけて」

親父もお袋も聞こえてないだろ?

兄貴もミスリル剣で、斬り倒しまくってる。

俺も魔法剣士らしく、カッター飛ばそうじゃないか。

理律(りりつ) と 秋(しゅう) みたいに属性の涙は持ってないけどな。

アレいいよな。

飛ばす魔法自由自在だもんな。

とりあえず俺は、使えるもので勝負だけどな。

ってか、みんな動き回りすぎだっつうの。

魔法飛ばせねぇじゃねぇかよ。

わかったよ、俺も剣で斬る。

俺ら4人は、マンティコアを剣で斬りまくり、光理は自分の方に向かってくるマンティコアにだけ結界魔法を工夫して倒していた。

器用だな。

マンティコア出なくなってきたな。

そろそろ終わりか?

『残り30秒になりました。マンティコアの殲滅を確認しました。宝物庫の扉が現れます』

終わったらしいな。

んっ?光理のマップには鍵穴表示されてたのに、扉はモンスターハウスクリアしないと現れないってどういうことよ?

ダンジョンは、相変わらず意味わかんねぇな。

「そう言えば、カギって誰が持ってたっけ?」

俺は持ってない。

光理か?

光理を見ると、首を振ってる。

親父もお袋も我関せずな態度ってことは、兄貴か?

「あっ、俺か?」

兄貴がインベントリのリストを確認してるようだ。

「あった、これだよな?」

そのカギ久しぶりに見たな。

「光理、あの扉にワナとかないよな?」

「大丈夫みたいだけど、扉の横にある四角いところに魔力流さないと宝物庫にはいれないみたい」

そんな仕様なのかよ。

順番に全員が魔力を流す。

兄貴が鍵を開ける。

うわー。

これはスゴイ。

確かに宝物庫だな。

部屋いっぱいにおいてある、どこかの世界のどこかの国の金貨やアンティークっぽいアクセサリーやら剣やら盾やら鎧やらとにかくお宝って感じのものが埋め尽くすようにある。

「持ち帰ろうとしたらワナとか発動するか?」

「それはないみたい。この中にカギがあってさらに奥の部屋に行けるっぽい」

はっ!?

この中からカギ探すのかよ!?

って、インベントリに収納しちゃえば、リスト出るからすぐ見つかるな。

「これ全部インベントリに収納してもいいか?」

「えー!?まだ見てたい」

お袋?

「あとでゆっくり見りゃいーだろうが」

強引にインベントリに収納する。

床に新しい扉が見えるようになった。

インベントリのリストからカギを探して、床の扉を開ける。

もちろんワナ確認は光理にしてもらったからな?

あー。

俺たち以外なら間違いなく、喜ぶだろうな。

間違いなくお宝だろう?

「うん、ミスリルだね」

だよなー。

って、おい。

帰んのかよ。

一気に興味なくすんじゃねぇよ!?

これどーすんだよ!?

インベントリに入れておけばいいって!?

俺に丸投げすんなよぉぉぉ。