軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ミスリル剣バージョンアップ〜理音

「で、具体的にはどんなのがいいんだ?」

リリ用の宝箱から出たと言う【属性の涙】って言うのを、

セットするミスリル剣を作るためにリリと詳細をつめている。

ってか、専用の宝箱ってなんだよ?

そんなのオレもほしいんだけど?

ちょっと 理人(りひと) と相談して、ダンジョン潜ってみるか?

もちろんラビットフット持ってな。

で、リリの【属性の涙】は、ミスリル剣にセットして使うものらしい。

どうやってセットするよ?

1センチくらいのビー玉みたいな玉なんだよな。

戦闘中に属性入れ替えるとか非現実的だろ?

「なんか自動で、水とか念じたら水の属性の涙がセットされるとか出来ないかな?」

無茶言うねぇ?

「【属性の涙】って何種類あんだ?」

「火水風土光闇氷雷の8種類」

8種類もあんのか。

4種類くらいなら、全部を柄にセットしておけばよくねぇ?とか思ってたけど、ムリだな。

「でも」

でもってなんだ!?

「アローとか、カッターとか、ニードルとか、ランスとか、ボールとか、バレットとか、スラッシュとか、ウォールとかで別の玉なんだよね…」

マジかよ!?

どうりでたくさん入ってるなとは思ってたけど、

消耗品とかでスペアがたくさんあんのかと思ってた。

違ったのか…

ムリゲーじゃね?

…いや待て?

柄をマジックボックスにしたらどうだ?

【属性の涙】全部入れておいて、ウォーターアローとか念じたら、その玉がセットされるとかだとどうだ?

「【属性の涙】に魔力流して使うんだよな?」

「だと思うけど」

それだとやっぱり、握るところに玉がないとダメだよな。

「うーん」

「やっぱり難しい?」

「道筋は見えてんだけど、 理織(りおり) か 理(さとる) さんに可能かどうか確認しないとわかんないな、魔法陣のこととかはさ」

「ちなみにどんな?」

「あー、柄をマジックボックスにして【属性の涙】全部入れておいて、ウォーターアローとかファイヤーボールとか念じたら自動でセットされるような魔法陣出来ないかな?って思ってる」

「マジで?それが出来たら自分でいちいちセットし直さなくていいってことだろ?それお願いしたい」

「だから確認しないとわかんないって」

「兄貴なんとかして!」

はぁ。

「相談にのってください」

オレは理さんと理織のところに相談に来ている。

「なんの?」

理織がクビを傾げてる。

うん、ごめん。

説明はこれからするから。

「リリの属性の涙をセットして使う剣なんですけど」

「あー、ビー玉みたいなやつ?」

「そう、それ」

「 理音(りおん) くん、あれってどのくらい入ってたの?結構入ってたように思うんだけど」

「かなりの量です。ウォーターアローとかファイヤーボールとかそれぞれ1つの玉だったんですよ。オレは、水とか風とかのくくりだと思ってたんですけど、もっと細かかったです」

「うわー」

理織?

うわーってなんだ、うわーって。

まぁ、そう言いたくなる気持ちもわかるけどよ。

「で、理音くんはどんなことで、行き詰まってるのかな?」

オレは、柄をマジックボックスにして、その中に属性の涙全部入れてしまおうかと思ってること。

柄に魔力流しながら、ウォーターアローとか念じたら自動でその玉が柄にセット出来ないかと思ってること。

そんなことが可能か聞きに来たことを話した。

「柄をマジックボックスにするのは問題ないよね」

理さんはそこは問題ないと言う。

テレパとかも小さい入れ物がマジックボックスになってるから大丈夫だとは思ってたけど。

「念じたものをセットするのは、どうしたらいいかな?」

理さんでもやっぱり難しいのか?

「パパ、マジックボックスならリスト出せるんだから、

なんとかなるんじゃない?」

「あー、なるほど?それならいけるかも?

取り出すんじゃなくて、

セット出来ればいいのか」

あれ?意外にいけそうな雰囲気?

「魔法陣書き換えればいいんじゃない?」

「そうだね。この魔法陣はリオと考えてみるね。ちなみに剣は出来てるの?」

「まだです」

「じゃあ、剣が出来たら、柄を渡してもらえるかな?」

「わかりました、お願いします」

良かった、なんとかなりそうだな。

「ちょっと気になってたんだけど、

その属性の涙?の入ってた宝箱自体が、

魔導具なんじゃないかな?って気がしてるんだよね。

1度見せてもらえないかな?」

「えっ?あの宝箱がですか?」

あれが魔導具?

「うん。 笑理(えみり) ちゃんの鑑定結果が、属性の涙の宝箱って言い方だったのが、僕ちょっと気になったんだよね」

笑理姉、そんな言い方してたっけ?

「りりにいの宝箱だけ消えなかったのも気になるねぇ?」

理織も気になるのか。

それなら、なんかあるのかもしれない。

「ちょっとリリに連絡してみます」

テレパでリリを呼ぶ。

『リリ』

『どうした兄貴?』

『理さんが属性の涙の宝箱見たいらしいんだが、今宝箱持ってこっち来れないか?』

『りょーかい、今から行く』

来るらしい。

「今からこっち来るそうです」

しばらくして、リリがやって来た。

「 理律(りりつ) くん、ごめんね」

「いえ、これ。宝箱なんですけど」

理さんと理織が、すっごい見てる。

「「魔導具だね」」

「りりにい、成長したら玉増えるよ」

んっ?

「「どういうこと!?」」

「今ある属性の涙は、理律くんが現在扱える魔法付与の技だけだと思う。

だからもっと練習とか訓練したら、

使える魔法付与の玉が増える仕様っぽいから、

宝箱は捨てたりしちゃダメだよ?」

「それってすごくないか?」

リリの成長に合わせて、剣から飛ばせる魔法の種類増えるんだろ?

「マジで!?じゃあ俺今、これだけの魔法飛ばせるのか!?」

そういうことになるんじゃないか?

「すげぇぞ!リリ!」

すげぇもん、もらったな?

羨ましいぜ。

「兄貴、同じミスリル剣2本作ってくれ!」

2本?

「なんで?」

「風と火は右の剣、水と土は左の剣みたいにわけておくのもありじゃないかなって」

なるほど?

とりあえず作るから、色々模索したらいいんじゃないか?

「理さん、柄2つになってもいいですか?」

「もちろん」

快諾してもらった。

「ありがとうございます!お願いします!」

リリが嬉しそうにしていた。

なら、オレも頑張って剣作りますかね?

10日ほどして、無事に2本のミスリル剣は出来上がった。

理さんと理織は、すげぇな。

あっさり魔法陣書き換えて、お願い通りの仕様で柄が戻って来たからな。

ほんの1週間でさ。

属性の涙を柄に入れて、性能テストをするのに付き合ったら、

リリが嬉嬉喜喜って感じで、両方の剣から魔法を飛ばしていた。

楽しそうだな、おい。

大丈夫そうだな?

とりあえず、最大で3,000の魔力量しか込められないようにしてあるから。

それ以上だと、剣壊れる可能性あるからな?

言ったからな?

壊すんじゃねぇーぞ!?