軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

量産品〜理音

ティールブルーが進化して、色んな鉱脈の階層が出来たじゃん?

そしたら、親父と爺様は良質の鋼と玉鋼が手に入るようになったからか、

ファンタジー素材よりもそちらの素材を主に製作し始めてしまった。

いや、元の製作に戻ったと言うべきか?

奉納する包丁や刀などを打っている。

で、ファンタジー素材で武器や防具を作るのは、オレだけになってしまった。

たまに、姉貴の工具を作ったりもするけど。

でだ、 理結(りゆう) 兄からバフなしの剣とかを作れないか打診がきた。

バフがついてるとどうしても高くなりすぎる。

オーダーメイドなら高くなっても、バフ付きで問題ないみたいだけどね。

ただのミスリル剣ですら、手に入らない状態では、

オーダーメイド云々のレベルの話ではないんだそうだ。

だから、量産品としてバフなしのミスリル剣やオリハルコンの槍、アダマンタイトの盾を売り出して、使ってもらいたい。と、言うのが理結兄の考えみたい。

一度でも使えば、良さはわかるし、もっといいものが欲しくなってもしかたない。

そういうことらしい。

で、オレはバフなしのミスリル剣の製作に励んでいるわけだが…

元々バフつけようと思って作ってるわけじゃないから、バフなしって言われて困ってる。

ミスリルだとどうしても多少の魔力伝導率のバフがついちゃうのは、どうしようもない。

「リオン、大丈夫か?」

「ハガネ、今日はティールブルーじゃないのか?」

どの精霊も基本的にティールブルーに住んでいる。

契約してからもそれは変わらない。

あの空間が精霊には過ごしやすいらしいことは聞いてるけど。

「なんか、リオン困ってる気がしたから来てみた」

そんなんわかるのか?

「ありがとな」

「で、ミスリル剣持って、何唸ってるんだ?」

ハガネはコテンと首傾げる。

うん、可愛いな。

「あー、バフなしのミスリル剣作れないかって」

「?なんで?」

「安めにして、色んな人に使ってもらいたいみたい」

「ん?バフが付くと高くなるのか?」

「そういうこと」

「でも、バフなしのミスリル剣って微妙じゃね?

ただの良く切れるだけの剣じゃね?」

そう言われたら、そんな気もするけど。

「その辺は理結兄に確認しないとダメだな。

とりあえずバフの数値下げる方向で、考えてみるか」

そう思って色々試してみたものの、全然うまくいかないわけだ。

煮詰まっちゃったから、理結兄に相談に来たんだ。

ハガネも来てくれたぞ。

「つまり、せっかくミスリルの剣を買ったのに、

バフついてないのは、どうなんだ?って話か?」

うーん、まぁそうかな?

「だってよ、リユウ?ミスリルだぜ?みんなすげぇー性能の剣期待しねぇか?」

「あー、確かにそれも一理あるな」

「だろ?」

「理結兄、そもそもオレはバフつけようとしたことがないんだよ。

だからバフなしって言われてもどうすりゃいいのやらって感じなんだよな」

「マジか!?なんか指定してんのかと思ってた」

「理結兄は、 理織(りおり) に感化されすぎじゃね?」

理織は、高性能な魔導具作ったら、調整して廉価版も必ず作るよな?

「あー、かもなー。理織はなんかうまいこと、こっちの要求叶えてくれんだよな」

さすが、300年以上生きてた大賢者だよな。

「それなら、リオリにお願いしたらどうだ?リオン」

「あっ、そうか理織に相談してみりゃいーのか?」

「そうだな、理織がいたな」

「んと?魔法作ればいいの?」

剣とか錬金するときに、バフをつける項目と+する数値とかを指定出来るようにしたいんだが、出来ないかと聞いたら、そう聞いてきた。

「出来るのか?」

「出来ると思うけど。今、錬金の時に使ってる魔法陣ある?」

「あるけど?」

「それ参考にして、改造?改良?出来ればよくない?」

なるほど?確かにそれならいいかもな。

理織は、やってみるね?と、オレの魔法陣を自分に取り込んで、解析して修正しているようだ。

あくまで想像だけど。

オレからは何をしているのかは、見えないからな。

しばらくしたら、理織からオーブを渡された。

その中に魔法陣が刻まれてるんだと。

スキルオーブと同じで、魔力を流すと自分に取り込まれるとのこと。

オーブの取り込みは慣れたもんだよな。

ずいぶんたくさん取り込んだからな。

魔法陣がオレの中に入ってきた。

ver1らしいぞ。

この魔法陣展開して、素材をおいて、形態を指定する。

バフの項目数を指定して、バフを指定。

+する数値指定。必要な魔力量も表示されると。

なるほど。

いつもより少し指定するものが増えるけど、使い方は問題なさそうだな。

「バフの項目数ってのは、例えば、魔力伝導率と攻撃力と速度とかだったら3を指定するってことで合ってるか?」

「はいです。リストから選択式にしたですよ」

マジか!

「すげぇな?」

「使ってみてください、あとで調整も出来るですよ」

「おう、わかった。ありがとな。いくらだ?」

うわー、嫌そうな顔すんなよ。

「…スイーツか?」

うわー、満面の笑みだよ。

わかったよ、スイーツな。

「美味しそうなのを探してくるな?」

「はいです」

お取り寄せしよう。

そうしよう。

理結兄と相談して、ミスリルならば。

ナイフ、ショートソード、ロングソード。

それぞれに、バフの数値も3段階で作製したものを、

複写で量産品として売り出すことにした。

オリハルコンの槍も長さとバフの数値別で、

アダマンタイトの盾も大きさと重さとバフの数値別で、展開することにした。

Cランクくらいなら、手が出る金額にはなったんじゃないかな?

オレ達は鉱物自体は、ただだからな。

利益分の20%がオレの取り分らしい。

理織には、0.5%。

利益率高いから、それなりの金額になりそうだって理結兄が言ってた。

あとは、ショップの経費やら給料やらで消えるらしい。

他には、オーダーメイドの注文が入れば、オレに連絡が来るらしい。

その場合の適正価格とかは、理結兄に丸投げすることにした。

だってわかんねぇもん。

まぁ、いつになるかなんてずっと先の話だと思うけどな。