作品タイトル不明
クリスマス…?〜理理
うわー、大学って何するところだっけ?
あっちもこっちも恋人だらけなんだけど?
イチャイチャするなら、2人の時にやってくれないかな?
見せびらかしたいの?
見られたいの?
変態なの?
「クリスマスって、恋人が増殖するイベントなんだっけ?」
ボソリと呟いたリノに、 悠介(ゆうすけ) が吹き出した。
「リノリ、増殖って…」
「いやだって、この状況で他になんで言えばいいのよ?」
悠介は、視線を左右に動かしてから、
「確かになぁ」
と、頷いた。
「リノは恋人よりもターキーの丸焼きのほうがいいんだけど」
「去年食ったあのターキー美味かったよな」
「 ダンジョン(うち) のヤツね。今年もあるはず。悠介もまた食べに来る? 栞(しおり) は?」
「僕は食べに行きたいけど、いいのかな?」
「大丈夫でしょ」
「私は、その… 理人(りひと) さんとデートの約束が」
えっ!?
「うちの理人兄さんのことであってる!?」
いやーん、栞ってば、頬染めて可愛いんだから。
「うん」
「付き合うことになったのか?」
悠介が栞に聞いている。
うん、それ聞きたい。
「あの、うん」
恥ずかしーって両手で顔隠しても、真っ赤だよ?
「ホントにうちの理人兄さんでいいの!?」
いや、理人兄さんめっちゃ優しいし、たぶんお金持ちだと思うけど。
「理人さんがいい」
そっか。
「よかったな、シオリ」
栞がカバンから盗聴防止の魔導具を出して、起動して言った。
「結婚を前提にって言われたの」
「マジで!?理人さんやるな!」
「じゃあ、栞はリノのお姉さんだ!?」
嬉しいな。
「そうなるのかな?変な感じするね?」
「でもそれなら、クリスマスはデートだよね。楽しんできてね」
「うん」
ほんわかしてたのに、悠介の発言にぴりっした。
「ちなみにだけど、ターキー食べに 寿理(じゅり) さんは来ないのかな?」
んっ!?
「寿理ってあの、変人ボクっ娘のことであってるかな?」
「言い方…まぁ、その寿理さんのことだけど」
「もしかして、悠介?あの変人のことを…?」
恐る恐る聞いてみると、
「うん、めっちゃタイプ」
うわー、変人がここにもいたー!!!
ウソでしょ!?
「本気で言ってるの!?」
だって変人だよ?
いやまぁ、天才だけど。
病院経営に加わってもらうことになってるけど。
「えっ?なんで?」
「なんでだろう?子供の頃から変な人としか思えなかったんだよね」
「そうなんだ?でも最初に見た時に、
僕のお嫁さんだなって思ったんだよな」
マジか!
「いや、悠介がいいなら何も言わないけど」
「寿理先輩、いい人だよ?」
栞もあの人が大丈夫な人かー。
なら、いいことにしよう。
「悠介、連絡先知ってるなら誘ってみたら?
ターキーでもいいし、栞みたいにデートでもいいし」
「あー、うん。どうしよう?
6歳も年下だと範囲外なんじゃないかなと…」
あー、でもさー?
「あの人そういうこと気にするタイプじゃない気がするけど?」
「そんな気はするよねぇ、寿理先輩」
「もう少し考える」
悠介はもう少し悩むらしい。
ガンバレ!