軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

なにしてくれてんの?

長かった。

魔法学校に転校するって決まってからが、すごく長く感じた。

最後の日の帰りのホームルームまで、転校することは言わなかった。

絶対なんで?とかどこに?とかしつこく聞かれると思ったからね。

話しかけられるのも面倒だったしね。

と、思ったんだけど、帰りのホームルームで転校の話が出たらすごい騒ぎになって、うんざりした。

結局、なんで攻撃とどうして攻撃とどこに攻撃は飛んできた。

結界で跳ね返せるならそうしたかったわ。

先生が魔法学校に転校するって言っちゃったんだけどね?

なんで言ったかな?

理芳(りおう) に言うなって言われてたよね?

なんで、そういうことも守れないのかしらね。

威圧飛ばすところだったわ。

我慢したわよ。

なのに、我慢できないのがいたわ。

「先生?転校先言うなって言われてなかったか?なんで言った?」

嵐(あらし) がほんの少しだけ、ホントに少しよ?威圧を乗せてそう言った。

先生は顔を青くしてたわね。

言葉は出てこないみたいだけど。

「どうして転校するか?そんなもんおまえらや他のクラスや学年のヤツが休み時間毎に、 美作(みまさか) たちのこと勝手に写真撮ったり、触ったりしようとするからだろ?そんなこともわかんねぇのかよ?」

嵐が怒っている。

「だよねぇ、美作さんたちがタレントなのは、ずっと前からなのにCMに出た途端さわぐんだもん。ありえないよね?」

蘭(らん) が優しい口調のまま毒を吐いている。

「君たちが、校門前で待ち構えてるマスコミの人たちに余計なこと言ってるのも知ってるよ?そんなことする人たちと同じ学校にいたいわけないじゃん?」

洋太(ようた) だって、言う時は言うよね。

「まっ、どうせ2度と会うこともないしな」

シュウがばっさり切り捨てると、クラスの誰かが声を上げた。

「俺らだって、魔法学校に転校すればまた一緒だろ?」

転校できると思ってるんだ?

「無理だな」

シュウの一言が火に油を注いだみたい。

「ふざけんな、なんで無理なんだよ!私立なら金さえあれば入れんだろ!?」

バッカじゃないの?

「んなわけあるか。魔法学校だぞ?魔力総量の最低ライン決められてるにきまってんだろうがっ」

シュウは吐き捨てるように言った。

「お前らみたいに魔力3桁しかないヤツが、入学できるわけないだろ?」

そうね、しかも2桁に近いんじゃねぇ?

「じゃあ、1,000超えてればいいんだろ?」

そう言うのは、魔力が1,050と4桁になったばかりの男子だった。

「そんなわけねぇじゃん、最低5,000なんだよ」

「ご…!?」

ご愁傷様、現実はそう甘くないんだよ?

「ならお前らは5,000超えてんのか!?」

あーそれもわからないくらいなんだねぇ。

魔力違いすぎると。

「はぁ?俺らは小学校入る前から5000超えてんだよ」

シュウも私もすでに魔力がいくつかわかんないくらいの桁だからねぇ。

「みんな、もういいから帰ろう?」

いつまでも相手にしてても仕方ないしね。

「「うん、かえろう」」

「あっ、先生?最後まで騒ぎになったことは伝えておきますね?」

ニッコリ笑って、ちょっと威圧しちゃったかも?魔力1万くらいの威圧だからたいしたことないでしょ?

足がガクガクして座り込んじゃったけど、知らないわよ?

役に立たないどころか害にしかならない先生だったわね。

さぁ、とっとと帰ろうね。

はぁ、これで明日からは魔法学校で静かに過ごせるわね。