軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

魔力の増加は何かを回す

「進化したーーーーー!?!?!?」

そんな 理(さとる) の叫び声で、起こされた。

なんとも、微妙な目覚め方だわ。

まだ眠い。目をコシコシ擦りながら、

『アレドなにごと?』

『何事もなにも、昨日の理様の魔力循環での魔力総量の増加とギフトの封印解放されて、鑑定解析になったのでしょう?』

あぁ、そうだった。

まだ寝ぼけてるのよ、思考がまだ眠りたいを優先している。

でも、起きなくちゃ、どのくらい魔力増えたのか気になるよね。

封印もちゃんと解けたのかしらね?

進化したって言ってるから、大丈夫そうだけど。

みんなは学校だからすでにいない時間だよね。

着替えて、階段を降りて行くと理が待っていた。

おはようも言う間もなく、抱き上げられてまたしてもぐるぐると回られた。

今回は前回よりも少なかったのでかろうじて、気持ち悪くならなくてすんだ。

なぜいつもまわるんだ?

「リオ、リオのおかげで魔力総量がすごいことになったよ、ありがとな!」

「りお、してない」

ふるふると頭を振った。

本当に何もしていない。ただ 連理(れんり) に見てと伝えただけ、それだけだもの。

連理と 理理(りのり) ががんばったんだものね。

「 理織(りおり) が、パパ見てって言わなかったら気づかなかったと思うわ」

だからありがとうって、連理にもギュッてされた。

「パパ、ポカポカふえた?」

「いっぱい増えたよ」

「いくちゅある?」

「いくちゅ?あーいくつかな?数値のこと?」

頷いてみせると、

「10000から50000になったよ」

おーすごい。教えてくれるんだ。

一気に増えたら体調とか大丈夫なのかしらね?

流れで連理にも聞いてみよう。

「おーパパしゅごい。ママは?いくちゅある?」

「ママはパパに追い越されちゃったわ、45000よ。これでもすごい方なのよ?」

「ママもしゅごい!ポカポカふえたらいーことある?」

あるぞーって理が、

「ギフトが進化したぞ!」

「しんか?なに?」

「パパのギフトは、鑑定だったんだが、魔力が増えたおかげなのか、なんと、鑑定解析って言うギフトに変化したんだよ、ギフトが変わるなんて聞いたことなかったから、すごく驚いたよ」

「それ、しゃっき、しゃけんだ?」

うるさくしてごめんなって、ビックリしすぎて叫んじゃったんだって。

「ギフト、かわる、なに、かわる?」

「リオにはまだむずかしいかもしれないけど、魔法陣を解析できるようになったんだ!!」

やっぱり、魔法陣の理解には解析が必要だったのね。

「まほうじん?」

「そう、これで魔法のカバンに時間停止組み込んで完成させられそうだよ!!!」

フェリーラザには、魔導具などを登録して権利が守られる仕組みがあった。

その管理をしていたのは、商業ギルドだった。

この世界には、商業ギルドは存在しないが、

魔導具などの権利を守る制度は、ずっと前からあるらしい。

魔法のカバンなんて、レアなのだからちゃんと登録しないと、誰かに権利を利用されてしまう。

「まほうのかばん、とうろく、ちた?れあ、だいじ、とうろくしゅる」

「理さん、理織のほうがわかってるじゃないの。作って終わりじゃないのよ、悪用されないようにキチンとしなければならないのよ!わかったかしら?理さん?」

あっ、連理の笑顔が、この間の瑠理の笑顔に重なる。逆らったらダメなヤツだよ。理わかってる?

「はい、連理さん。ちゃんとします。お手伝いお願いします」

「もちろんよ」

これで、魔法のカバンは理の作品として登録されるだろう。

あの枯渇の魔導具はどうなっているんだろう?

「パパ、ねるまえ、ポカポカだしゅの、とうろくちた?」

「んっ?魔力総量増やすのに枯渇する魔導具のことかい?」

私が頷くと、

「連理さん、どうだったっけ?」

連理はため息をついて、

「登録してあるに決まってるでしょ?」

ならよかった。

「ママ、きらきらない、ましぇき、ある?」

「魔力のない魔石のことかしら?」

私がコクコクと頷くと、

「何につかうの?」

と、ひとつ渡してくれた。

「ポカポカ、だしゅ、だちたポカポカ、これにいりぇる、これきらきら、なる、ポカポカ、だしゅだけ、もったない」

この舌ったらずな、滑舌微妙な説明で通じるかしら?

私がそう言ったら、理と連理は2人で顔を見合わせて、

「枯渇の魔導具で出した魔力を魔石に移し替えるって言ったの?」

「魔石の再利用?確かに魔力を魔石に入れられたら、ムダがない」

「理さん、魔法のカバンと共に製作して。絶対に売れるし、エネルギー源として必要よ」

「あぁ、絶対に作ってみせる。理織がアイデアくれたんだ。成功させてみせるさ」

よかった。

魔力垂れ流してるのもったいなかったのよ。

私は、魔石に魔力入れてたけど。

みんなの魔力がもったいなかったのよ。

「なんで、気が付かなかったんだ。悔やまれる。今って使用済みの魔石ってどうなっているんだ?そこも調べないとだめだな」

「それは、私が調べておくから、理さんは魔導具製作を優先して」

「わかった、魔石再生の魔導具…そうだな、リジェネレートじゃ長いな。リジェネとかでいいか?先にこっちの製作に取り掛かることにするよ」

「お願いね」

理は、よーしやるぞーと工房へと向かって行った。

頑張って!

「ママ、なにする?」

「そうねー、理織は何したい?」

「りお、おなかぺこぺこ…」

「あーごめんね。起きてきてまだご飯食べてなかったわね。すぐ用意するわ」

「あい」