軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

婚約指輪と結婚指輪〜理編

会議の後に、 理織(りおり) からちょいちょいと呼ばれた。

「どうした?」

理織の前でしゃがんで、目線を合わせる。

「りあにいは、ゆびわ用意した?」

理織が小声で聞いてきた。

「まだ、どんなのにするか迷ってる」

ホントに迷ってるんだよ。

「こんやくゆびわとけっこんゆびわふたつ?」

「その予定だ」

なんか良いアイデアあるのか?

「あのね、ミスリルとかアオイロカネとかふたつの合金とか魔力通りやすいから、結界の魔導具としてもつかえるよ?魔法陣組み込めるよ」

婚約指輪を魔導具にするってことか?

「そうなのか?ミスリルだけじゃなく、アオイロカネもなのか?」

「そうなの、だからかりんちゃん守るのにいーかと思った。ただゆびわの色が水色っぽくなる。ニジイロカネだとまたイメージかわる」

おー、理織がニコのこと気にしてくれてるぞ。

「色は赤と黄色もあるってことだよな?ニコと相談する。婚約指輪は宝石つけたいよな」

「魔宝石は?」

「確かに、あれは付与と相性いいんだったか?」

「そーだよー物理攻撃無効とか魔法攻撃無効とか精神攻撃無効とかつけたらいーと思う」

なるほど、そんな方法が?

ニコを守るにはうってつけかもな?

「それいーな」

「りあにいの魔力で魔宝石つくったらいーと思う」

「おーナイスなアイデアだな」

俺の魔力で作った魔宝石をニコがつけるってことだな?

サイコーじゃん?

「あいねえにつくってもらったら、自動サイズ調整とかもできるよ」

「なるほどな、それはいいこと聞いた」

色々アイデアが膨らむな。

「ミスリルとか必要なのあげるから言ってね」

「おいしいスイーツだな?」

「はいです」

理織はインベントリから、色見本でそれぞれのカケラを渡してくれた。

おー、どれもキレイな色してるな。

ニコの部屋のドアをノックして、

「ニコ、相談あるんだけど」

あっ、ちなみにニコはうちの屋敷の俺の隣の部屋にすでに住んでるぞ。

「なに?」

ニコはドアを開けて、俺を招き入れてくれた。

「婚約指輪と結婚指輪なんだけど」

ニコの顔が真っ赤になった。

すごいな人ってこんな一瞬で顔色変わるんだな。

可愛いな、おい。

「作ろうと思ってるんだ」

「作る?」

ニコはクビを傾げた。

その仕草だけで可愛い。

「婚約指輪のほうは、俺の魔力で魔宝石作って、付与して魔導具にしようかなって」

「魔導具?」

「そう、ニコを守るための物理攻撃無効とか、魔法攻撃無効とか精神攻撃無効とかつけたらいいかなって」

「そんなことできるの?」

理織が言ってたから間違いないだろう。

「出来る。で、ニコは魔宝石もだけど、リング自体や魔宝石の色とか何色がいいかな?って」

「色?」

「あー、これ色のサンプルなんだけど、実際に使う予定の金属」

俺は理織から預かってきたカケラたちをテーブルに並べた。

「えー?すごいきれいね」

「魔宝石はリングの色に、合わせるか、逆でもいいしな。結婚指輪は別の色にしてもいい。ニコの好きなリングにしようぜ?」

「いいの?」

そんな目キラキラさせながら、言われたらダメとは言わないだろ?

最初から言う気ないけどな。

「いいに決まってるだろ?こっちからミスリル、オリハルコン、アダマンタイト、ヒヒイロカネ、ニジイロカネ、アオイロカネ、コガネイロカネだよ」

カケラを指しながら、説明する。

「すごい!全部キレイ」

「婚約指輪はやっぱりダイヤとかがいいのか?」

女の人はそういうこだわりみたいのあるんだろ?

「うーん、ダイヤもいいけど、誕生石のサファイアとかでもいいのかな?」

「もちろんだよ!魔宝石のサファイアでもいいか?それとも天然石の方がいいか?」

そういうこだわりもあるんだろ?

「魔宝石なら 理編(りあむ) くんの魔力でつくってもらえるのよね?それなら魔宝石のサファイアがいいな」

「了解だ、俺が作るよ魔宝石。リングはどうする?サファイアならミスリルとアオイロカネの合金とかもいいらしいぞ?水色っぽくなるみたいだけど」

「素敵!その合金?にしたい」

ニコが嬉しそうだ。

「魔宝石は、一粒の大きめのやつ?それともクローバーとか?花とか?まんまるとか?ニコの希望のものにしような?」

作るから、自由自在だろ?

理織に確認必要だけど。

「うれしい。5枚の花びらの花にしてほしいな」

なら、5粒作って、それぞれに別の付与するのもありだよな?

真ん中に小さいダイヤ配置するのもありか?

「わかった。結婚指輪はどうする?」

ニコは、カケラを色々な角度で光に当てながら順番に見てから、

「こっちはシンプルにニジイロカネのリングで石無しがいいかな。結婚指輪はお揃いよね?」

ニジイロカネは、ぱっと見は、プラチナみたいに見えるけど、光の反射でキラキラ輝いて見える。

「もちろんだ。だから出来上がり楽しみにしててくれ」

「うれしいな、本当に理編くんと結婚できるなんて」

それは俺も同じだけどな。

まぁ俺はニコがそこで笑っていてくれればうれしくなるけどな。

よし、 愛理(あいり) に指輪の制作頼まないとな。

理織にミスリルとアオイロカネの合金を作ってもらった。

すげぇーキレイな水色になった。

透明のような、透明じゃないような不思議な色で、柔らかそうに見えるのに間違いなく硬い。

愛理にニコの希望を伝えて、婚約指輪の詳細なデザインを考えてもらう。

そのデザインから、俺は理織と相談して、魔宝石サファイア5粒と魔宝石ダイヤ1粒を組み合わせたら花の形になるように作成する。

魔宝石サファイアには、物理攻撃無効、魔法攻撃無効、精神攻撃無効、状態異常無効、即死無効を、魔宝石ダイヤには、危険回避を付与することにした。

リング自体には、自動サイズ調整機能と結界の魔法陣を組み込んでもらうことにした。

これで、守りはかなり強固になるはず。

結婚指輪は、ニジイロカネでリングをふたつ作ってもらう。

こっちも自動サイズ調整機能はつけてもらう。

理織が自動修復と認識阻害をつけたらどうかとアドバイスをくれた。

自動修復は、キズついても自動でキズがなくなるとのこと。

認識阻害は、ニコが自由に外出できるようにとのこと。

理織いい子だな。

美味しいスイーツ探してくるからな。

後日、出来上がったふたつの指輪を持って、ニコに再度プロポーズをした。

指輪はとても喜んでくれた。

左手の薬指にはめて欲しいと言われて、照れながらニコに指輪をふたつはめた。

愛理はふたつすることを前提として、結婚指輪だけでも、婚約指輪との重ね付けでも成り立つ様に工夫を凝らしてくれた。

ありがたい。

ニコに、指輪の付与効果を説明したら、やりすぎなのでは?と呆れられた。

なぜだ?ニコを守るにはこれくらい必要だろ?そう言ったら、困った顔をされた。

お袋と 笑理(えみり) にもやりすぎって言われた。

なんでだ?

それから俺たちは婚姻届を提出した。

正式にニコは俺の奥さんとなった。