軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ギルドやダンジョンでのモメゴトは御法度だろ?〜琉樹

さてと、今日も攻略頑張りますかね。

この間は、赤いひよこ、もといフェニックスのハナヒメが孵化したりで、19階層の転移装置見つけただけだったしな。

19階層の魔物にはまだ遭遇してないしな。

いや、マップで避けたのもあるけど。

今日は戦闘するぜ。

美味い肉持って帰りたいしな。

何肉かなぁ、なんて考えていた。

「お前ら、どんな汚い手を使いやがった!」

最初、俺たちに掛けられた言葉だとは思ってなかった。

入り口の転移装置に向かっていただけだったからな。

朝から騒いでるやつがいるな、くらいにしか思ってなかった。

突然肩を掴まれて、あれ?俺たちに話しかけてたのか?と思ったくらいだった。

絡まれる覚えがなかったからだ。

「何?」

「聞いてなかったのかっ!どんな汚い手を使ったんだ!」

いやだからさ?

「何の話?」

俺が問い返すと、兄貴が続けて言った。

「そもそもおまえら誰だ?」

それなー、ホント誰なの?

親父やお袋の顔見ても、横に振るだけ。

光理(ひかり) は?

光理も知らないと。

じゃあ、ホントになんで絡まれてるんだ?

朝からめんどくせぇな。

「なっ!?俺らを知らないのか?」

「しらねぇけど?有名なのか?」

うちのパーティは知らないのは確認したので、周りにいる第三者に聞いてみる。

「そこの人、教えてくれるか?」

「オレすか?あの人たちは、攻略組のパーティで 唯我独尊(ゆいがどくそん) っす」

唯我独尊って…パーティなのにオレだけ尊いって?厨二病?痛すぎる。

うちのパーティ名の方がまだマシだ。

「で、その唯我独尊さんが何の用だ?」

兄貴、パーティ名で笑いそうになってんじゃないよ、こっちも堪えてんだから。

「何の用だじゃねぇんだよ。どんな汚い手使ったんだ」

さっきからそればっかりだな。

「だから意味がわからないんだが?何の話だ?」

兄貴の言葉に、頭から湯気出しそうなほど真っ赤な顔して、

「おまえら、この間まで16階層ウロウロしてたのに、なんでもう19階層にいやがる」

何を言ってんだ?

「俺たちが、どの階層にいようとおまえらには関係ないだろ?こんなしょーもないことで他人に絡んでないで、さっさと攻略に向かえばいいだろ?」

それなー。

なんでわざわざ他のパーティに絡む必要とかあんの?

意味わかんねぇんだけど。

「なんだと!?」

「時間なくなるから、もう行こうぜ。親父」

「そうだな」

その意見にはすごく賛成だけど、なんかアイツらヤバいよ?

うわ、バカだろ。

剣抜きやがった。

外野の誰かが、ギルドから人呼んでこい。と叫んでるのが聞こえた。

なら、こっちは正当防衛だよね?

いや、攻撃とかしないけど。

「光理、防御結界っ」

光理は瞬時に俺たち全員を囲む結界を張った、のかと思ったら、唯我独尊を囲んで閉じ込めた。

「そっち?」

「だって、外野の人たちにとばっちりいったら可哀想じゃない?」

色々考えての閉じ込め結界だったらしい。

唯我独尊が、剣で斬りつけようが、魔法をぶつけようが、魔力総量の差がありすぎで揺らぐことすらない。

でも気を付けないと、魔法撃ったら反射で自分たちに跳ね返るかもよ?

どのくらい経ったのか、ギルドから新しくサブマスになった人が走ってきた。

ぜぇぜぇ言ってるけど大丈夫か?

「何事ですか?」

聞いてきたんじゃねぇの?

まぁ、説明はするけどさ。

「アイツらに因縁つけられて絡まれて、剣抜いて切りかかってきそうだったから結界でとじこめておいた」

サブマスは、外野の第三者の人たちに確認する。

俺たちの説明が間違いないことを確認すると、結界の中の唯我独尊に向かって言った。

「次に何か問題を起こしたら、個人ランク、パーティランクともに降格の上、3ヶ月の探索者資格停止だとお伝えしてありましたよね?」

サブマスから威圧が放たれる。

って、こいつら問題児だったのか。

「俺らは悪くない、アイツらが悪いんだ」

はっ!?

意味がわからないっての。

「なぜ理外の剣の皆さんが悪いのでしょうか?悪いと言うなら、きちんと説明しなさい」

そうしてくれ?ってか、俺たちはいつになったらダンジョン入れるんだ?

「なんででもだ、アイツらが悪いんだ」

子供の駄々っ子?いや地団駄か?

「お話になりませんね。理外の剣の皆さんはダンジョンへどうぞ。このバカどもはギルドで預かりますので」

「よろしく」

さてと、今度こそダンジョン行きますかね?

別に汚い手なんかは使ってないしな?

ちょっと、転移装置に秘密があることと各階層に転移装置があることを内緒にしてるだけだしな?

あとは、インベントリに魔導自転車を常備してるくらいだろ?

後日、この時のことがキッカケで光理に守られたと勘違いした外野たちが、光理を〔結界の女神〕やら〔守護の女神〕などと崇めそうになり、光理がブチ切れる前に俺と兄貴で光理が嫌がってることをするとどうなるかわかるよな?って、前例でもある嫌がる 理理(りのり) に付き纏っていた犯罪集団がどうなったかを説明して回った。

ちょーーーーっと肩を掴んだ手に力が入っちゃったかもしれないけどな?

アホなことすんじゃねぇぞ?