軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

スキルのあれこれ〜理芳

「悪いな、ギルマス。時間取らせて」

俺は、色々めんどくせぇ説明をしにギルマスの部屋を訪れている。

「いや、構わないよ。今日はどんな用件だね?」

「まぁ、色々報告とかだな。まずはうちの 笑理(えみり) とそこの 東雲(しののめ) が結婚することになった。東雲は護衛隊から俺と 理結(りゆう) のサポートに入ることになった」

「笑理くんは、鑑定の仕事は続けてもらえるのだろうか?」

あー笑理が最上の鑑定士だからな。

「それは笑理しだいだな。俺がどうこう言う話じゃねぇし」

「そうですか」

あからさまにガッカリしてんなよ。

「で、本題入るけどいいか?」

ギルマスが頷いたので、まずスキルの実を出した。

「これは?」

「スキルの実、食べると何らかのスキルを取得できる実だ」

「それは…」

「そうだ、スキルオーブとかスキルカードと同じ感じだな」

「ではこれもオークションに?」

「いや、これはオークションにかけねぇ、1個いくらで売る。値段は後でだな」

「ではこれだけではないと?」

「そういうことだな」

俺は属性の実を出した。

「これは、属性の実、赤は火、青は水、緑は風、黄色は土。食べると食べた属性のスキルが取得しやすくなる」

「なんと!?自分の得意な属性の実を食べたら、使えるスキルが増える可能性があると?」

「そういうことだな、それからこれ」

俺は速度上昇の実も出した。

「これは?」

「速度上昇の実、食べないとなんの速度が上昇したのかわからないヤツだな」

「スキルの速度版ということですかな?」

「そういうこと、あとはご婦人方が取り合いをしそうなダイエットの実というのもある」

「はっ!?ダイエットの実!?」

「食べると摂取カロリーより消費カロリーが必ず上回る実らしい。毎日食べると少しずつ痩せていくそうだ。属性とダイエットは1日1個が限界量だ。複数食べても意味はねぇ」

誰も試してねぇけど。

神凪に太ってるヤツいねぇんだよ。

「それは、すごいですね」

「ここまでは1個いくらで売るつもりでいる。ただこれから出す実は、ちょっと特殊なんで扱いは別になる」

魔力の実をだしながらそう言った。

「それはどんな?」

「これは魔力の実」

「魔力の実!?」

「毎日連続で食べることで、魔力総量が1.2.4.8.16.32.64.128.256.512…と増えていく」

「なんと!?」

「すげぇ実だろ?」

「すごいなんてものではないですよ」

「で、これは値段も魔力増加✖️100として同じように増やしていく」

「つまり?」

「1日目は100円、2日目は200円、3日目が400円で10日目は51,200円だな、つまり10日間で102,300円が必要と言うことだ。それ以降も同じ法則で値段を上げる。じゃないと魔力の膨大な犯罪者を生みだしかねんからな」

「それはそうですけれど、高くないですか?」

「どの辺がだよ?努力もしねぇで魔力量上げられんだぞ?そもそも売るのは俺たちの善意だ。それにケチつけられんなら売らなくてもいいんだよ。俺たちで独占したって問題ねぇんだから」

「しかし」

「しかしもかかしもねぇんだよ、魔力増えれば魔石も出来るし、魔石も売れるんだろ?」

ギルマスはモゴモゴと何か言ってる。

しらねぇけど。

「あと、魔力の実に関してはルールを決める」

・1日1人1個しか売らない。複数食べても意味がねぇしな。

・買ったらその場で食べること。転売防止。

・購入者がいつ何個目の購入かわかるようにする。

・連続じゃなくなったら、リセットされるから、また1から開始となる。

・ルールを守らないやつには売らない。それで問題が起きれば全ての人に販売しない。

「今のところはこんな感じだな」

「厳しくないですか?」

「どこがだよ」

「全員に販売しないとか」

「だから先にギルマスに、説明してんだろ?問題起こさせるなって言ってんだよ。それが出来ねぇってんなら最初から売るの止める」

「いや、それは待ってください。販売はやめないでください。なんとかしますから」

「なら、それは頼むぜ」

これで実は終わりだな。

いや、魔力の実以外の値段決めてねぇな。

属性の実は一粒3000円くらいか?

スキルと速度上昇は一粒10000円くらいか?

オークションから見たら破格の値段だろ?

ギルマスは、何も言わずに頷いた。

「で、最後にかなり重要な情報なんだが」

「まだあるのですか!?」

「あるんだな、ステータス開いてくれるか?」

「開きましたけど…?」

「ステータスの一番左の項目ってなんだ?」

「称号ですよね?」

やっぱ称号だよな。

「俺たちは称号じゃねぇんだよスキルポイントって項目がある」

「スキルポイント?そんな項目ありませっ出ました!?」

やっぱり認識すると表示されんだな。

「あるだろ?これはギルマスだけで対処出来ねぇ情報じゃねぇかと思うんだが?本部のグランドマスター案件じゃねぇ?」

「そこまでですか?」

えっ!?わかってねぇの?

大丈夫か?このギルマス?

まだ洗脳とかされたままじゃねぇよな?

「スキルポイントの項目タップしてみろよ」

「あーーーーー!?これはポイントでスキル取得出来るんですか!?」

「気づくの遅ぇよ。で、わかるか?さっきの属性の実がここで生きてくんだろ?」

「属性のスキル取得がしやすくなるのは、このスキル一覧に表示されるようになると!?」

「なっ?属性の実の金額は破格だろ?」

ギルマスはブンブン頷く。

「グランドマスターにも、すべての実のことも含めて説明してもらえませんか?私では正しく説明できる気がしません」

まぁ、一気に実を出しすぎたしな。

「今、グランドマスターと連絡つくなら説明するが?」

ギルマスは慌てて、グランドマスターに連絡を取った。

オンライン会議的に回線を繋ぎ、もう1度説明をした。

「これらの情報には、どのくらいの価値があると思う?グランドマスター?」

正当な価格で情報を買い取らないようであれば、まぁこちらも相応の対応しかしなくなるだけのこと。

「貴方個人としての情報だろうか?」

「いや、神凪コーポレーションとしての情報提供だな」

子供達の成果だしな。

主に 理織(りおり) の…。

「ちなみに、魔力の実などは新宿ダンジョン以外に卸すことは可能だろうか?」

「日持ちしねぇぞ?」

「マジックバッグがあればどうでしょう?」

あーまぁー 理(さとる) のマジックバッグがあれば、大丈夫かもしれねぇけど。

「金額はどーするんだ?うちからは説明した金額でも譲歩してるからな」

「ギルドの取り分はなくていいのです。攻略組の魔力をあげて、攻略を進めてもらいたい」

「俺たちの目の届かないところにはだしたくないのが本音だ」

絶対にルールを守らないヤツが現れる。

探索者にも、売る側にもだ。

俺がそう言うと、グランドマスターは苦い顔をした。

わかってるってことだ。

そういうことが起こり得ることを。

「他のギルマス全員を集めて再度説明お願いできないでしょうか?」

グランドマスターが問う。

「明後日の午後で調整してくれるか?」

「わかりました」

「情報の価値も考えとけよ。俺も実の販売方法は1度持ち帰るからよ」

そう言ってギルマスの部屋を後にした。

はぁーめんどくせぇなー、おい。

また同じ説明するのかよ。

「東雲、お前ならどうやって販売するのが良いと思う?」

「そうですね、中々に難しいですね。魔導具で魔力から個人を判断できるものとかありますか?」

「この魔力は東雲、これは笑理とかってことか?」

「はい、そんなのないですかね?」

「わかんねぇーな。理に確認してみないと。もしそれがあったとして、どーすんだ?」

「自動販売機型のマジックボックスとかで、魔力の判別できたら、一個しか買えないように日付の概念が時間の概念もたせるとか、それかギルドカードからの支払いだけに限定すれば、誰が何回目か取得できないですかね?」

「魔導具に関しては、理に全振りだな。俺じゃわからねぇな」

「理織嬢ちゃんの創造魔法とかで、なんとかならないですかね?」

あーなんとかなりそうな気がしてきたな。