軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

新宿ダンジョン2階層〜琉樹

俺たちこの間あんなに何時間もさがしても見つからなったのに、 理人(りひと) はあっさりみつけてくれた。

ありがたいが、ちょっと悔しいよな。

あの魔力操作で、魔力伸ばして触るとか俺できるか?

兄貴なら出来るか?

魔力操作のレベル上げればいいのか?

そもそも見つけられてないんだけどな。

毎回理人連れて行くわけにいかないしな。

階段に向かいながら、理人がカバンから何かを取り出して起動させた。

「盗聴防止の魔導具だよ」

「聞かれたらマズイことか?」

いや、転移装置の話とか聞かれたらダメでしょうよ、兄貴よ。

「あのさ、兄ちゃんたちのどっちか魔力視のスキル取ったらいーんじゃないかなって」

「魔力視?」

「うちの母さんも持ってるけど、スキル発動したら、魔力が見えるようになるよ。毎回魔力目に集めるより疲れないと思う」

「でも取れっていわれてもなぁ。スキル取得に出てないからなぁ」

「俺もないな」

「あっ、それは大丈夫だよ」

「何がだ?」

「まだ話回ってないかもだけど、リオがスキルオーブ作れるようになったんだ」

はっ!?

「「はぁぁぁぁ!?」」

「スキルオーブ作る!?」

「 理織(りおり) が!?」

また理織やらかしてるのか。

「前に宝箱からリナたちがスキルオーブ出したじゃん?あれからずっとスキルオーブ作りチャレンジしてたみたい」

「あれか?ギフトの創造魔法でか?」

「そうみたい。楽しそうに魔法使って何か作ってるよ」

規格外だな、あのちびっ子は。

「理織がスキルオーブ作れるって言ったって、俺らがホイホイ作ってもらうわけにはいかねぇだろ?」

「大丈夫だよ?スイーツ1個でスキルオーブ1個作ってくれるよ?食べたことのないスイーツだと大喜びだよ」

うん、目に浮かぶけどさ。

「そんなんでいいのか!?」

「普通はお金とかだろ?」

「そこはリオだから」

確かにな、スイーツ食べてる時のあの顔はホントに美味しいんだなって、頭撫でたくなる。

「兄貴、どっちが取る?」

「あっそれと自動マップ作成のスキルも取るべきじゃない?」

「それもスキルオーブでいけんのか?」

「たぶん。その辺はリオに確認しないとわかんないや」

でも、取れる可能性があるなら取りたいな。

そんな話をしていたら2階層に着いた。

理人は1階層のマップを保存して、2階層のマップ作成を始めた。

「さてと、理人どっちにいく??」

「うーん、なんとなくだけど左でもいいかな?」

理人は半径1キロが表示されているマップを見ながら、左を選択する。

俺は兄貴と目で頷いて、理人の選択に任せる。

「じゃあ、左行こうぜ」

「この階層って魔物何でるの?」

「2階層で出るのは、ウルフと吸血コウモリとたまにシャドーウルフとかかな」

「そうなんだ?じゃあコボルトキングとかは普通じゃないのかな?」

理人と指差した先に、ここでは見たことのない魔物が立っていた。

「あれがコボルトキングなのか?」

「鑑定とマップではそう言ってる」

見た感じウルフよりは若干上かな?って程度だ。

「兄貴やる?」

「あー、俺がやる」

兄貴は、 理音(りおん) に作ってもらったミスリル剣を腰から抜いた。

兄貴のギフトは聖剣召喚だが、さすがに2階層で使うような剣ではない。

まぁミスリル剣も、もっと下の階層で使うべきかもだけど。

最近はもっぱら、ミスリル剣使ってるよな。

よく切れるって言ってるな。

その言葉通り、一閃ですっぱりコボルトキングは2つに分かれた。

魔石と小さな宝箱のようなものをドロップした。

宝箱を開けようとした兄貴に理人が待ったをかける。

「罠あるみたい」

「マジか?2階層の宝箱でか?」

「普通は罠ないの?」

「浅い階層だと、罠のある宝箱とか見たことないかな」

「罠解除するね」

「理人、そんなスキルも持ってんのか」

「スキルオーブの実験の時に取得した」

理人は罠を簡単に解除して、兄貴に宝箱を渡した。

兄貴が箱を開けると、カードが何枚か入っていた。

「なんだこりゃ!?」

「鑑定してもいい?」

「おー頼む」

「あーそう来たかー。スキルオーブのカード版みたい」

はっ?また新しい情報が…

「なんだ?魔力流せばスキル取得できるけど、取るまでなんだかわからないってか?」

理人は頷く。

「あっ、これってギルド報告案件か?コボルトキングが2階層に出たのと、倒したらでたのがこれだって報告か?めんどくせぇな」

「とりあえず、保留にしとこう。理人が先にいきたいみたいだしな」

理人はビックリした顔をした。

さっきからずっとそわそわしてんだもん。

そりゃわかるよ。

「なんか見つけたのか?」

「もうちょい進まないとわかんないけど、この先に広い場所ある?」

「いや、この階層で広い場所とか見たことない気がするけどな」

「なかったと思うよ」

「じゃあ、隠し部屋かも?」

行っていい?と聞く理人に、行かないでどうするよとツッコミを入れて歩き出す。

理人はどんどん壁に向かって歩いて行く。

「おい、ぶつかるぞ」

「大丈夫、神凪と同じだと思う」

?あっ、壁が幻影のやつか?

理人が壁に飲み込まれていった。

慌てて後を追う。

護衛なのに、遅れを取ってるのはダメだろう。

視界に映ったのは、神凪と同じく転移装置だった。

「あったな、転移装置」

「あったねぇ」

「タッチパネルは?」

理人は1階層と同じところ指差した。

新宿ダンジョンは、転移装置の上なのか?

「とりあえず転移装置に登録しとくか」

兄貴の言う通り3人で転移装置に登録をした。

ぴこーん!

はっ?スキル取得とかレベルアップ時になる音が響いた。

ステータスを開く。

あっ!?称号が増えてる。

【新宿ダンジョンで新たな転移装置を見つけし者】

「称号生えたんだけど…」

「「俺も」」

みんな生えたんだ?

称号ってなんか役に立つのかね?

よくわかんねぇなぁ。

転移装置も見つかったし、これからどうするか聞いたら理人が 理結(りゆう) のところに行くって言うから、転移装置で1階層に飛んだ。

うん、問題ないな。

俺と兄貴はギルドにコボルトキングの報告にしかたなしに向かった。

だってめんどくせーんだもん。

もちろん転移装置のことはまだ秘密だけどな。