作品タイトル不明
神凪一族緊急招集4-1〜理芳
最近とても忙しいんだが。
理結(りゆう) が次から次へと、新商品を展開してくるせいだな。
会社的には、黒字案件ばかりだからいいが俺的にはゆっくり休みたいんだが?
やっとの思いで、捻り出した半日の休暇。
これでゆっくり眠れると帰宅直後に、緊急招集がかかった。
また 連理(れんり) のところかと思ったら、 灯理(あかり) のところからだった。
灯理のところからと言うなら転移装置の件だろうと想像がつく。
神凪ダンジョンで見つかった転移装置と、新宿ダンジョンの転移装置の比較くらいしかないよな?
それはそれで、聞きたい案件だから行かないわけにはいかない。
俺の休みは、どこへ行ってしまったんだろうな。
「はぁーい、集まってくれてありがとー」
軽いな。
ホントに俺の妹なのか、ずっと疑問なんだが。
いや、俺ら誰も似てないよな、性格は90度ずつ別方向むいてたな。
俺の反対側が灯理で、 優理(ゆうり) と連理が反対だな。
「新宿ダンジョンの転移装置確認して来たわ。説明は 虹樹(こうき) よろしく」
自分でやらないのかよ。
虹樹も俺かよって言ってるじゃねぇか。
「結果から言うと、15階層までの4台の転移装置にはタッチパネルは存在しなかった」
「マジで?」
「マジなんだよ、めっちゃ探した。目に魔力集めて、探したけど痕跡すら見つけられなかった」
「ちなみに他の階層に、転移装置があったりは?」
「網羅しきれてないからなんとも言えないのが現状かな、いつか 理人(りひと) 連れて行きたいところだな」
「えー?俺ランクDだよ?2階層ならギリ行けるかもだけど」
「いいじゃん、マップ作ろうぜ?」
その話は後でやれよ。
「で、転移装置はタッチパネルなかったってことだけど、それだけで招集かけたわけじゃねぇよな?」
「もちろんよ、次は 連理(れんり) からの報告よ」
って、またかよ。
「またお前のところかよ、連理」
「しかたないじゃない、色々一緒のタイミングで報告きちゃったんだもの」
「色々あんのかよ」
とりあえず進めてくれよ。
「まずは、理人。お願い」
「了解。俺からはコレなんだけど」
テーブルに、小瓶を3つ並べやがった。
「ポーションか?」
「正解!苦くない飲めるポーションができました」
「マジか、苦かったもんな理人のポーション」
琉樹(りゅうき) が笑っている。
いや、笑い事の範疇じゃない苦さだったぞアレは。
「 笑理(えみり) 、鑑定してくれるかしら?」
連理の頼みに、わかったと鑑定を始める。
一瞬、目を大きく見開いてから、
「まず左ね、初級ポーション最高品質よ。飲んでもかけても効果保証」
おっすげぇな。
これは、ギルドショップで売り出せるんじゃねぇか?
値段は 理結(りゆう) とも相談だろうな。
「真ん中は、初級マナポーション、最高品質。美味しく飲んで魔力が全回復する。ただしMAX5万まで、みたい。」
「それは、2本飲んだら10万回復するのかしら?」
「それはないみたい。中級とかだと回復量増えるとは出てる」
「理人頑張って、中級とか上級を作って!5万じゃ足りないわ」
確かに、魔力の総量爆上げしてるからな。
理人は、灯理の、勢いにおされて、コクコク頷いてる。
「最後は、中級ヒールポーション、最高品質。切断された四肢でも付けてこれをかければくっ付きます。ただし首はムリです。あと腕や足は生えません。生やすのは上級か特級で、だそうです」
なんだその鑑定結果。
とりあえず、3つとも探索者には嬉しいポーションなのはわかった。
ってか、腕とか足くっ付くっていったか!?
そんなことあるか!?
いや、笑理の鑑定だから間違いはないだろうけど。
「親父、理人、ポーションについてあとで打ち合わせしようぜ」
理結は売る気満々だな。
「了解だ」
「わかったよー」
「じゃあ、ポーションのことはよろしくね、兄さん」
あっ、また連理の丸投げきた。
「次は、コトワリノハネおいで! 理律(りりつ) が説明する?」
「そうします。この間、神凪ダンジョンの2階層で宝箱を見つけました」
「神凪に宝箱!?聞いたことねぇけど」
「でもあったんだもんっ!」
理哉(りなり) よ、誰も嘘だとは言ってないだろ?
理律は、理哉の肩をポンポンとして、
「落ち着け、で中に入ってたのがコレだったんです」
3人はバッグから、何かの玉のようなものを出した。
なんだそりゃ?
「 理(さとる) さんはスキルオーブって言ってましたが、詳しくは笑理姉ちゃんにお願いしたいです」
今日は笑理、大活躍だな。
「確かにスキルオーブって出てる。魔力を流すとオーブの元になっているスキルが自分の中に取り込まれるものみたい」
すげぇな。
スキルポイントなしで、スキルもらえんのか。
「ただし、取り込むまでなんのスキルかはわからないらしいです」
それはすげぇのか?別に欲しくねぇスキルの場合もあるってことだろ?
微妙?
「えっ?笑理姉ちゃんでもなんのスキルかわかんないの?」
「ごめんね、そう言う仕様みたいなのよ」
「残念」
「取るか売るかは後で考えようぜ」
そうしろそうしろ。
「ちなみに海外では、これ100万ドルで落札されたらしいぞ」
そんな玉が1億超えかよ。
次は私ねー、 理理(りのり) が名乗り出た。
えっ?お前もなの?
「条件とかわからないんだけど、ギフトが増えました」
「「「「「はぁ!?」」」」」
おい、ギフトって増えんのか?
1人1つじゃねぇの?
「ギフト増えたって言う情報はどこにも出てこないな」
虹樹が検索かけていたらしい。
「増えたギフトってどんなのかきいても大丈夫なのかな?」
灯理が、ちょっと躊躇いながら聞いている。
さすがにステータス聞くのは、マナー違反だしな。
「えーっとねー、サンクチュアリとオールクリアだよ」
「ちょっと待て、2つも増えたのか!?」
「そう!すごいでしょ?」
そりゃすげぇよ。
「効果もすごいんだよー」
理理の顔が聞いて聞いてと言っている。
「どんな効果なの?」
灯理、責任持って相手してあげなさい。
「サンクチュアリのほうが、毒とか呪いとかを取り除いてくれるみたい、でオールクリアは、病気の元?病原菌?をなくしてくれるみたい、スキャンと一緒に使うみたいだよ」
「チートだな」
「チートね」
「すごいでしょー!!」
すごすぎるっつうの。
お前ホントはホントに聖女なんじゃねぇーの?
いわねぇよ?怖いもん、理理に聖女って言った後の笑顔が。
経験ずみだっつうの。
「次は私ね、コレみてくれる?」
理織(りおり) のチビキャラじゃねぇか。
うちの子可愛い自慢か?
「笑理鑑定してくれる?」
「えぇー!?何これー!?」
笑理が驚いて声をあげるだと!?
「すごいよ、10個も付与ついてるの!」
はっ?
2個ついても驚くのに、10個だと!?
「おい、連理説明しやがれ」
「うーん、魔宝石が付与と相性いいのは聞いてたでしょ?だからどのくらい付与できるかなーってやってみたら10個もついちゃったのよ」
あはははって笑ってるけど、笑い事じゃねぇよ?
「笑理、何が付与されてんのかな?」
「防毒、魔法攻撃無効、物理攻撃無効、魔力回復(小)、体力回復(小)、身体強化、速度上昇、防睡魔、疲労軽減、クリーン」
「連理は何と戦うつもりなんだ?」
優理(ゆうり) がツッコミをいれている。
俺も同じ意見だな。
「やだなー、思いついたのを適当に付与しただけよー」
「これはどうするんだ?」
「えっ?どうもしないけど?魔水晶にこんなに付与できるよーって報告だよー」
あぁそうかよ。
「これで終わりか?」
「違うわよ?次が本題なんだけど」
「「「「「はっ!?」」」」」
今までのが前座だと?
驚き疲れたが?