軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

顛末

五日の休みが明けて、カーライルが一日だけ出勤する日。

あまりにもごねるものだから、一緒に登城した。

カーライルは騎士団へ行き、私は兄のいる執務室へと向かう。あまり興味はないけれど、一応王女様の顛末を聞いておかないとね。

「王女は少し早いが隣国へ嫁ぐことになった。昨日すでに城を出ている」

「そうですか」

「護衛騎士は連れて行っていない。希望した侍女が一名だけついて行った」

「陛下はなんと?」

「ディアにすまなかったと伝えてくれと」

「あまり意味のない謝罪ですわね」

「まったくだ」

謝るくらいならきちんと教育しておいてほしい。我が家は昔からずっと苦情を言っていたのに。甘やかし続けるから本人も不幸になる。半分は陛下が悪いと思う。

「お前はどうするんだ?」

「予定通り、明日から新婚旅行へ行く予定です」

「いや、そうではなく、今後もミハイルに知恵を貸すのか?」

「あー」

この際王家と縁を切ってもいいぞ、ということらしい。

「それは続けようと思います」

「まあ、ディアがいいならいい」

「王家に貸しを作れますし、今回はその貸しが役に立ちましたから。今後何かしらあったときのために。……あと、定期的にカーライルが嫉妬する姿が見れますし」

「そっちが本音だろう」

「ふふ」

相手は王太子だし、昔からの幼馴染だし、ミハイルにも私にも恋愛感情がないことがわかっているけれど、それでもカーライルが不在の時にミハイルが来れば拗ねるし、カーライルがいる時に仲良さそうにすればもっと拗ねる。

あの姿はとても可愛らしいから。

「愛想尽かされないようにしておきなさい」

「ええ、もちろんです。その分たくさん甘やかしておりますから」

「そういうところは父上そっくりだな。そう言えば父上が新婚旅行へ行くお前たちにプレゼントだと言ってそこの荷物を置いて行ったから、持って帰ってくれ」

「お父様は相変わらず多忙ですね。プレゼントは何かしら」

「新婚旅行は南部に行くんだろう?あそこは日差しが強いから、お前には帽子、カーライルには服ってところだろう」

「ありがとうございます、とお伝えください。では私はそろそろ帰りますわね」

「ああ、楽しんでこいよ」

「ええ」

お兄様の執務室を後にした。

城を出るとちょうど用事を済ませたカーライルが待っていた。

「じゃあ、旅行に行きましょうか。いっぱい甘やかしてもらうからね」

「もちろんです」