軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

266話 ドラゴンはフルーツがお好き

ボンビーノ領ナイリエでは、大勢の貴族が集まっていた。南部の貴族が中心であるが、多くが領地貴族である。

何故彼らが集まっているかといえば、集まった貴族の共通点にある。

彼らの共通点、即ち、害獣災害並びに龍災害による被害の影響を受けた者たちということだ。

魔の森から現れた野獣の群れ。害獣の大軍は、恐らく龍に追い立てられて逃げたものと思われるが、それだけに気が立っていて腹も空かせていた。

農地に対する被害、家畜に対する被害は言うに及ばず、人に対する被害も起きている。

そして、その後に起きた大龍被害。これは、主にルンスバッジ領で起きた被害であるが、ボンビーノ領でも被害は起きているし、僅かながらに外の領地にも影響が出ている。

壊された街道の復旧もこれからであるし、未だ完全な駆除に至っていない害獣も今後影響は残るだろう。

しかし、そんなネガティブな話を吹き飛ばす話題がある。

それが、ドラゴン退治だ。

王家の紋章に龍があるように、この国のみならず高貴な者にとって龍というのは特別な存在だ。どの国も、大抵の王家には龍と闘った伝承が残るほど。

しかし、実際に倒してしまったという話は、前代未聞である。

歴史をさかのぼってみても、これほどの偉業を成し遂げた人間の話は存在しない。

ならば、祝わねばならない。

ボンビーノ・モルテールン連合軍による一連の働きと、特大の功績に際し、祝いの席を設けるのは当たり前である。

手に手に持った杯にはワインが注がれ、今や遅しと乾杯を待ちわびていた。

興奮冷めやらぬ貴族たちの前に、美しい女性と共に年若き貴族が現れる。

開催者として前に立ったのは、ウランタ=ミル=ボンビーノ。横の女性は妻であるジョゼフィーネ=ミル=ボンビーノだ。

「お集りの皆さん。まずは集まっていただいたことに感謝申し上げます」

最初は、ウランタの挨拶から。

極無難に話を始め、社交辞令のみを口にするありきたりな挨拶。

ことによれば退屈さを感じるかもしれないが、今話題の渦中に居る人物の話として、皆真剣に聞き入っていた。

「当領を、また南部のあちこちを荒らしていた害獣災害は片付き、その元凶と目される“特殊個体”も、当家と、そしてモルテールン家が力を合わせ、無事に片付けることが出来ました」

特殊個体とは、あえてボカした言い方だ。

これは、ウランタがペイスに対して気遣った結果である。下手にドラゴンキラーとしての成果のみが先行して伝わってしまえば、それこそ国中どころか世界中で大騒動になってしまう。国によってはドラゴンを神聖な神の使いとしているところもあるのだから、余計な騒動も増えてしまうだろう。ある程度の根回しが終わるまでは、出来るだけ詳細な内容は伏せておこうというのがボンビーノ家によるモルテールン家への配慮という訳だ。

勿論、バカでかい怪物が隠せるはずもなく、噂としては広がっていくのだが、モノがモノだけに噂を聞いても半信半疑な人間が多い。おとぎ話の中に出てくるような伝説上の生き物を討伐したと言われても、普通はまともに話を聞かない。

それでいいのだ。下手に隠そうと躍起になってしまっては、余計に噂に信ぴょう性を持たせてしまう。あえてふんわりとしたいい加減な情報を流布し、何なら尾鰭もつけて自分から広める。そうしておけば、元々信じがたい内容の噂なのだから、大げさになった話など更に嘘っぽい話になる。

この辺の情報操作のやり方は、モルテールン家のやり方だ。ウランタの耳元で囁いたのが誰であるのか。賢明な人間ならば察して余りある。

挨拶も終わり、いよいよ乾杯だ。

とにかく強敵に打ち勝ったとだけ分かればいいと、乾杯の言葉はシンプルに一言。

「戦勝を祝し、乾杯!!」

「乾杯!!」

杯を掲げる皆の顔は、これからどう動くかを計算する獣のような顔である。

これも害獣討伐なのだろうかと内心で皮肉を利かせるウランタは、主催者として挨拶回りを始めた。

本来であれば、最初に足を運びたいのは今回の勲一等、モルテールン夫妻の所。しかし、今日に限ってはそうもいかない。まずは、目ぼしい招待客に挨拶をしていく必要がある。主催者として、まずは全員に声を掛けねばならないのだ。

いっそのこと、ペイス達には最後に声を掛けることにして、一言二言の簡単な挨拶を順々にこなしていく。

ペイスもペイスで、主役の一人として周りを人に囲まれていた。妻であるリコリスと共に、こなれた社交を行っているところなどは実に貴族らしい。

お菓子、軍事、政治、経済、お菓子、人間関係からお菓子まで。話題の幅が広いペイスは、会話も上手い。時折笑いの混じる程度には明るい雰囲気で輪を作っていた。大人でも太刀打ちできないような博識ぶりを披露しつつも、会話では聞き役に徹する。こういった雑談からでも案外情報を拾えたり、商談に繋がったりするもの。たかが雑談と馬鹿にすることは出来ない。

小一時間ほど、モルテールンの若夫婦は社交の花として場を賑わせた。

そこにやって来たウランタとジョゼのボンビーノ夫妻。あいさつ回りを終えて、ようやくペイス達と会話が出来ると、リラックスした表情でペイス達と相対する。

「ペイストリー殿、改めて、ご活躍でしたね。ご助力頂けたこと感謝いたします」

「いえいえ。ウランタ殿のご配慮あってのことです。活躍というなら、ウランタ殿こそお見事でした」

互いの社交辞令から会話が交わされる。

「ペイス、リコちゃん、元気そうね」

「ジョゼ姉さまもお変わりなく。相変わらず元気すぎますね」

「お義姉様、お幸せそうで嬉しく思います」

そしてモルテールン夫妻は、ウランタの横にいたジョゼとも言葉を交わす。

ボンビーノ家に嫁いだ姉との会話だ。久しぶりというのなら久しぶりの会話になるのだろうが、姉に対する遠慮などは元々持ち合わせておらず、ジョゼの方も弟に対する遠慮斟酌などは存在していない。

少しばかり揶揄ったペイスに対し、ジョゼは睨みを利かせる。ここが人目の有る所で良かった。身内だけなら、ジョゼは遠慮なくペイスの頬を引っ張っていたことだろう。

弟の方も弟の方で、吹けもしない口笛を吹かすところが、仲の良さである。

「あ、そうだリコ、ちょっとウランタ殿と内緒話がしたいので、姉様のお相手をお願いできますか」

ペイスが、ウランタに対して密談を提案する。

ここまで露骨な提案だと、流石に断ることも出来ないと、ウランタは苦笑いだ。周りで聞き耳を立てている有象無象は、ここぞとばかりに距離を詰めてきている。あからさますぎて笑ってしまいそうだが、それでも男同士の会話というのも重要だと分かっているウランタは、ジョゼに対して席を外すよう要請する。

「ジョゼ、そういうことらしいので、少しの間お客様のお相手を頼みます」

「分かったわ。じゃ、リコちゃんあっちに行ってお話ししましょう」

「はい」

ジョゼとしても堅苦しい話は苦手なので、これ幸いと義妹を連れて食事を摂りに行く。漁港や交易港を抱えるボンビーノ家は、昔から食材に関しては一級品であり、金銭的にゆとりの出来てきた昨今は食にも磨きがかかっていると評判である。まして、味にはとことんこだわるペイスと縁を持ったこともあり、料理の質はあのレーテシュ家にも引けを取らない。

あれが美味しいのよ、と言いながら、ジョゼは義妹を連れ回す。

女性陣を見送り、こっそりと二人での内緒話が出来る態勢になったウランタとペイス。やれやれとお互い息をつく。

改めて、義理の兄弟が肩の力を抜いた挨拶を交わした。

「こうして祝賀会をするのは、久しぶりですね」

「そうですね。確か、海賊討伐の時でしたか」

昔、ペイスとウランタは、同じように戦勝の祝賀会を行ったことがある。ボンビーノ領の界隈を荒らしていた海賊討伐の時。実際は海賊を装った他家の謀略であったのだが、この謀略を打ち砕き、ボンビーノ家興隆の切っ掛けとなったのがその時。

初めてペイスとウランタが顔を合わせたのもこの海賊討伐の折であり、以来ウランタは何かとペイスを慕い、両家は親しく付き合いを続けてきた。

「お互い、独身の時でしたね」

「そうでした」

二人が笑う。

前に祝賀会をやった時は、婚約者こそあれウランタもペイスも独身だった。気楽な独身であった時が、懐かしい気もしますと、他愛もない雑談に花を咲かせる。

ペイスもウランタも、結婚相手には何の不満もないし、結婚したことに後悔など微塵も感じないが、かといって独身時代の自由さが懐かしくないと言えば嘘になる。

結婚してもフリーダムな人間も居る気がするが、それはそれとして独身時代の懐かしさをネタに会話が盛り上がった。

一方その頃、女性陣も女性陣で盛り上がっている。

美味しい食事が好きなのは男女を問わない。脂の乗った鮮魚を港から直接仕入れ、遠い国の香辛料もふんだんに使えるボンビーノ家の供応料理は、味に関してはジョゼをして最高と言わしめる。新鮮な魚介類に関しては、モルテールン家ではどうあっても太刀打ちできない。

「リコちゃん、ここの魚は本当に美味しいのよ。うちの自慢なの」

ジョゼが勧めたのは、白身魚のマリネ。鯛の仲間のソレは、ボンビーノ以北でしか取れない 地場魚(じばうお) であり、深度の深い海で育つ。レーテシュバル辺りだと南に寄りすぎていて、神王国で水揚げされるのはナイリエぐらいだ。ボンビーノ領以北で水揚げされるとしたら、条件的に他国で取れるものになる。

つまり、はぐれを食べるならまだしも、まとまった数が安定的に水揚げされるのは神王国ではボンビーノ領ぐらい。

ここでしか食べられない魚ということで、ボンビーノの特産ともなっている鯛だ。

白身の魚の身を皿に取り、一口食べたリコリスは、ほろりと崩れるその身の甘さに驚いた。

「ホント、美味しいですね」

「でしょう」

自分の作ったものでも無いのだが、何故か自慢げなジョゼ。

弟が弟らしくない環境で育ったため、ジョゼは妹の世話を焼きたがるのだ。可愛い義妹に美味しいものを食べさせてあげられたと、実にご満悦である。

他にも、真っ赤で厳つい顔をした魚の煮つけであったり、貝を使ったパスタのような料理など、シーフードをふんだんに使った特産料理に、リコリスは驚きっぱなしだ。

そこでふと、前に聞いた話を思い出す。

「前にお義父様が、『うちの娘は魚に釣られて嫁いだ』っておっしゃってましたが、もしかして、本当に?」

「まさか。ちゃんと旦那は選んだわよ。でも、美味しいご飯も食べられるからってのはあったわね。毎日のご飯が不味いのは御免だもの」

「あはは」

婚活での条件に、食の充実というのが最優先で置いてあったのではないかという疑惑。ジョゼに向けられた疑念の払拭は、美味しい食事の前では不可能である。

笑いも交じりつつ、美味しい食事に舌鼓を打つ美人二人組。

「華やかに会話が弾んでいるようですね」

そんな妻たちの様子を遠目に見ていたペイスは、仲良く談笑する二人に安心していた。内密の話も終わって迎えに行こうと思っていたところだったので、このままでいいかと思い始める。

「こちらはこちらで楽しみましょう」

偶には妻と離れて気心知れた男同士で。そんな思いは、ウランタも同じだったらしい。いつの間にか、手には酒の入った杯が二つ。誰と誰の分かなどとは言わずとも明らかだ。

「お、ウランタ殿は葡萄酒ですか」

「流石に貴族家当主として、飲めないでは格好がつきませんから」

「それはそれは」

貴族家の当主として、酒席に呼ばれる機会は多い。完全な下戸であるなら仕方は無いが、多少でも飲めるのなら飲んだ方が良い。酒の席で大事なことが決まるというのも往々にして起こり得るのが貴族社会の怖い所。酒が飲めないからと遠慮していては、いつ何時大事な話を聞きそびれるかしれない。

「我が家が投資しているものの一本ですが、特に当たり年だったものです。今回は大盤振る舞いですね」

ウランタが用意したのは、酒どころについて有名なとある男爵領のワインだった。

ボンビーノ家がまとめて買い付けているワインの銘柄であり、当たり年の時は品薄でプレミアがつき、投資額がン十倍になったという曰く付きのワインでもある。

「良いじゃないですか。投資が実になるのは。それに比べてうちの果樹園……」

投資と聞いて落ち込むのは、ペイスだ。

彼が投資していた果樹園は、見事に無残なことになってしまった。被害を与えた相手はドラゴンであり、損害賠償請求も出来ない。

「まあまあ、土地はそのままなのですし、また気を取り直して作り直せばいいじゃないですか」

一度潰れたとしても、やり直せばいい。

そう言って義弟を慰めようとするウランタ。しかし、作り直すだけで満足しきれないのがお菓子馬鹿である。

「作り直すだけでは不満です。どうせなら、規模を拡張させたいところです」

ここぞとばかりに、ボンビーノ領にあるモルテールン家の植民地、もとい在外権益を、拡大させたいと言い出したペイス。転んでもタダで起きないのがこの少年である。

「……それは出来なくも無いでしょうが」

「難しいですか?」

「政治的にも権利的にも、色々と厄介ごとが絡みます。しかし、どうしてもとおっしゃるのであれば、今回も含め、これまで色々と助力頂いたお礼ということで構いませんが」

「是非!!」

幸い、と言っていいのだろうか。今回の災害によって、大きく力を落とした家がある。

彼らが持っていたボンビーノ家に対する利権は、恐らく確保するのが難しくなるだろう。ボンビーノ家としては、下手に強勢の家に利権を奪われるよりは、気心知れたペイスに穏便に譲渡する方がマシというもの。

援軍で助けてもらった借りも返す必要があるのだからと、ウランタはモルテールン家の権益拡大に同意した。

酒の場で重要なことが決まることもあるとは、本当にその通りである。

「それにしても、今回の件、話を聞いたときは血の気が引きましたよ」

「あはは。ドラゴンの腹の中は、べとべとして臭かったですよ」

今回のペイスの秘策。腹の中から龍を倒すという作戦について聞いた時、ウランタは衝撃を受けた。そんなことをして無事なのかという、驚きだ。

「まさか自分から呑み込まれるとは」

「どう考えても、外側から攻撃して勝てる相手とは思えませんでした。しかし、中からならいけるかもしれないとは思いました。堅城を攻めるには内側から攻める。戦術の基礎ですよ」

「それはそうですが……ちょっとでも間違えれば、噛み殺されるかもしれないとは思いませんでしたか?」

「観察して、いけると確信していましたからね。一度喉奥に入ったものを、わざわざ口に戻して噛みなおす様子は無かったですし、口の中も良く見えていましたから。それに、喉に引っかかったものを吐き出そうとする様子も伺えたので、中は案外柔らかいのだと判明しましたし。近くを飛び回っているときも、それとなく行けるか確認はしていました」

「それは凄いですが、そもそも、よく思いついたものです」

ペイスの奇想天外っぷりは今更であるが、それにしたところでわざわざ龍の口に飛び込もうと考えるのが凄い。明らかに死ぬと思えるところに活路を見出す。ウランタにしてみれば、死中に活を見出すような真似を狙ってやらかしたペイスの発想の凄さに、ただただ驚くしかない。改めてペイスの異常さが浮き彫りになったようにも思う。

「一寸法師というおとぎ話を知っていただけですよ。先人の知恵ですね」

しかし、ペイスにしてみれば、大きな怪物を小粒な者が相手にするとき、まずは中からと考えるのは自然な発想だったのだ。おとぎ話の一寸法師に限らず、寄生虫が体内で宿主を殺してしまう事例だってある。表皮が硬くてどうしようも出来ないのだから、柔らかい所を狙う。敵の弱い所を攻めるのは戦術のいろはである、とペイスは言い張った。

「そういうものですか。ペイス殿は博識ですね」

勿論、ウランタは一寸法師などという童話は知らない。勉強家として知られるウランタでさえ知らないことを知っているペイスは、いったいどうやってそんな知識を得たのか。

誰しもが不思議に思うことであろう。

「そうそう、そういえば、今回の果樹園で駄目になったものを集め、使えそうな部分でスイーツを作ってみたんです」

そんな周りの不穏な気配を感じ取ったのか。

ペイスが、手土産を持ってきたと言い出した。当たり前の話として、スイーツである。

果樹園で潰されたもののなかから、まだ十分使えるものだけを厳選して活かした、ペイス御手製スイーツ。

「使えなくなったもの?」

「食べ物を粗末にすることも気が引けましたので、有効活用です。折角ならと、普段食べられないような贅沢仕様にしてみました」

早速とばかりに、ウランタにスイーツを振る舞うペイス。わざわざボンビーノ家の厨房を借りて作ったものだ。

「これは……」

「『フルーツパフェ』です。盛り付けにも拘りましたよ」

「素晴らしい」

ペイスが用意したのはパフェ。

それも、贅沢にフルーツを盛り合わせたフルーツパフェである。生クリームやチョコレートソースも使われていて、何よりも頂点にベリーがちょこんと乗っているのがアクセントになっている。

色鮮やかなのっぽは、目からして美味しさを訴えてくるではないか。

「それでは早速」

特製の長いスプーンを手渡され、ウランタがパフェを食べようとした、その時だった。

「ペイス!! 何それ、スイーツ!?」

「げっ、見つかった」

ウランタの手にあったフルーツパフェを、よりにもよって一番見つけて欲しくなかった人間に見つかってしまった。

何のために女性陣を遠ざけたのかと、ペイスは頭を抱えた。

「ペイスさん、とても綺麗ですね。お菓子ですか?」

「リコまで……はぁ」

そして、食いしん坊の新妻には、義妹もまた援軍を送る。

ジョゼとリコの二人がタッグを組み、美味しそうなペイスの新作スイーツに熱い視線を送り続ける。

この状況下で、一人バクバクとパフェを食せる人間が居たら、その人間は鉄面皮を持っているのだろう。

無論、ごく標準的な面の皮であるウランタは、美しい芸術品を妻たちの手に譲渡する。

特にジョゼなどは凄まじい。大口を開け、山のようなパフェをパクリとやっている。ドラゴンもかくやという食いっぷり。

笑顔を蕩けさせてパフェを食べる女性陣を横目に、ウランタはペイスに対して肩をすくめて見せた。

「ペイス殿、ここは、撤退が最良ですよ」

「……ドラゴンよりも、奥さんズの方が厄介ですね」

最も恐れるべきは 龍(つま) の食欲。

愛妻家二人は、お互いに深く共感するのだった。