軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

★マキちゃん=牧夫 視点

マキちゃん視点

「はー、体がなまってるなぁ」

レベルを確認する。

現在のレベルは52。

国内でレベルが50を超えている者はおよそ30人。

レベル10まではコツコツ活動していけば誰でも上げることができる。

10から先が大変なんだ。

必要な経験数の桁が1つずつ上がるのだ。1000必要だったのが1万、10万、100万と。

安全にコツコツ倒せる魔物ではとても稼げない経験値が必要になってくる。

危険を承知で進んだ者しかレベル10以上でレベルを上げていくことはできなくなる。

が、それはソロでの話だ。協力し合えばそれほど危険はない。

というのが、レベル30までの話。そこからは協力し合っても危険が伴う。

身体能力だけではどうにもならない壁もある。

魔法が使えるかどうか、レベル30の壁を超えられるかどうかは、そういわれている。

世界でもレベル50を超える者のほとんどは、火魔法の使い手。その次に雷。攻略には必要な水魔法の使い手は仲間に引き上げられる形でレベルが上がっていく。

武器に飛び道具を選んだ者は風魔法で強くなる。

レベル50を超えた者で魔法が使えない者は一人もいない。土魔法の者も……。それが、今までの常識だった。

レベル50どころか、レベル30も危ういのよねぇ。でも、できればレベル40にはなってほしいわ。

土魔法使いにダンジョンの50階層まで来てもらえたら、戦略の幅が広がりそうなんだもの。

おっと。有希ちゃんのことを考えると、自然とマキちゃんモードになっちゃうわね。

今は牧夫だってのに。いや、探索者ネームで言えば……。

はっ。どうしてこんな探索者ネームにしてしまったんだろうな。自己紹介で名乗るのはさすがに恥ずかしすぎる。

考えるのはやめよう。

さてと、ダンジョンを出て近くのホテルに送ってもらう。

昨日は新宿ダンジョンに行ったものの、混みすぎているため、茨木のダンジョンに来た。近くに冒険者専用のホテルが建っている。上位ランカーしか泊まれないような値段設定のホテルだ。

建てたのは僕だけどね。

ダンジョンから出たらゆっくり休みたいし。

同じような探索者も多いから、とんでもない値段設定でも利用者はそれなりにあり、黒字経営だ。

どうやら先週から満室の日が続いていると報告されている。

「まぁ、あんな状態のダンジョンにはいきたくないよなぁ。みんな気持ちは一緒ってところか……」

このダンジョンに上位探索者がよく来ることや、このホテルのことは表には情報で出てはいない。

口コミで信用置ける者にだけ伝えてもらっている。

「お、マッキーじゃん久しぶり!またやる気になったか?じゃ、さっそく明日一緒にダンジョンに潜ろうぜ」

顔見知りも多い。

「お前はいつも元気だなぁ。レベルいくつになったんだ?」

「ついに50まで大手の49!今年中に50になりたい!」

「へー、ずいぶん頑張ってるな~」

そこにまた一人やってきた。

「マッキー先輩だぁ!ってか、お前抜け駆けずるくね?あたしも一緒にダンジョン行きたい!いいでしょ、ね?」

あっという間に、5人の臨時パーティーメンバーが集まる。

「食事をしながら計画詰めるか?これだけ集まったなら、日帰り探索じゃなく、準備してある程度の階層まで潜った方がいいだろう?」

と提案すると、後輩の一人が軽くジャンプする。

「やった!アタックする?60階層目指しちゃう?」

苦笑で返す。

「いや、まだ本調子を取り戻していないから、もう少ししてからになる。メンバー編成も考えたいと思ってるところだ」

一流レストランにも引けを取らないホテルの食堂へと足を運ぶ。

レストランと違うのは、上品なメニューばかりではないというところだ。一番人気は焼肉にエール。ここではビールではなくエール。

ラガービールやエールビールとあるわけだが、ビールは全部エールと呼び、木製ジョッキで飲むのを楽しむ。

冒険者っぽくて楽しいそうだ。