軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

のんびり

本日の成果。固い光る泥団子7個。固くないのはリュックの中で壊れると悲惨なので置いてきた。

それから魔石が12個。

ダンジョンを出て受付で買い取ってもらう。

どつき兎の魔石は1個200円くらいだときいたけれど、蹴り兎はどれくらいなんだろう。

「1つ300円で、3600円になります。税金を差し引き3240円のお渡しになります。」

「ありがとうございます」

そうか。1個300円なのか。

角兎だともう少し高くなるのかな?私は穴の中にいて落ちてくるのを待つだけだから安全で楽ではある。角兎もそれでいけちゃえば楽なはず。

帰りにコンビニに寄ったけれど、お弁当類はすっかりなくなっていた。

「パンにするか」

「ダンジョンの入場制限何とかならないんかな」

「北海道の網走あたりのダンジョンは空いてるってよ」

「はー、交通費だけで大赤字だろw」

「んー、レベル上げに短期で行くのはありかもしれねぇぞ?」

「それならありかもなぁ。ここって人が多すぎてレベル上げもろくにできねーもんなぁ」

パンと飲み物を持った若者がレジに並んでいる。

弁当一つ残ってないのは、ダンジョンに行く人が使ってるからなんだ……。

コンビニを出て、アパートに帰る。

鍵、大丈夫閉まっている。

部屋に入ると何か変化はないかと玄関で立ち止まる癖がついてしまった。

鍵は変えたから、もう勝手に玲亜や淳史が入ってくるようなことはないはずだけれど……。

部屋の中に入り、テレビも冷蔵庫も洗濯機も炊飯ジャーも電子レンジも、何もかもなくなったすっきりした部屋。

まだ何一つとして買いなおしてはいない。

また引っ越すつもりなら、引っ越してから買った方がいいと思ったからだ。

お湯を沸かして、カップラーメンを作る。

「さすがに、電子レンジは欲しいかなぁ……」

コンビニでお弁当すらろくに変えないなら、パックのご飯とか買っておいてチンして食べたい。缶詰の焼き鳥とか置いておくのもいいかも。

あとは鯖缶。いいねぇ。

淳史と暮らしているときには「ちゃんと料理しなくちゃ」って缶詰で済ますことなんてなかったけれど。

レタスを買ってきて、洗ってちぎる。その上に鯖缶ひっくり返してマヨネーズを少し。

あとは冷ややっことパックご飯。はー、おいしそうだ。明日はそうしよう。

ツナ缶とトマトにバジルソースで食べるのもおいしそうだよねぇ。

惣菜の天ぷらでも買って、パックご飯に乗っけて天丼もよさそう。

風呂に入る。

「あー、淳史と暮らしていた時のメリットって、風呂が広かったことだなぁ……。一人暮らし用の部屋の風呂は狭い……。

しかもユニットバスだ。

「引っ越すなら、風呂とトイレは別で、ちょっと広めの風呂……築年数は経っていてもいいや……」

会社に通いやすくて、近くにダンジョンがあるといい。今使っている日暮里西ダンジョンでなくてもいいんだよね。

お世話になった山本さんに会えなくなるのは寂しいけれど、きっと山本さんももうすぐ産休だろうし。

うん、勢いに任せて引っ越し先を決めなくてよかった。

条件を冷静になって考えないと勿体ないよねぇ。

ほかほかに温まった体。

テーブルとイスは狭い部屋には邪魔になると淳史の部屋からは持ってこなかった。

折り畳み足のローテーブルが一つ。上には7つの光る泥団子(強)が乗っている。