軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

プロローグ(第三章)

はじめは一人だった。

けれどすぐ、四人になった。

だから四人、旅をした。

退屈な故郷を飛び出して――

仮に背の翼がなくたって、四人ならば何処までも行ける気がした。

死の大地広がる砂の星も。

永久凍土に閉ざされた眠れる星も。

年がら年中喧嘩しているような鬼人の星でも。

小さな宇宙船一つで訪れて、目を輝かせる。

愚かにも、そんな日々がいつまでも続くと思っていた。

自分たちはただ 猶予期間(モラトリアム) を過ごしているだけで。

ほんの少し、大人になるのが遅れただけだと。

理解したのは、また一人になった時。

『ほらゼル! 何してるの、先行くよ!』

そういって手を引いてくれた仲間は、もういない。

有翼人種(ハーヴェン) は生きることを止めた時、誰もが「霊樹に還る」のだという。

何故自分は生まれたのか。

その大命題を解き明かし、満足した者から消えていく。

――ならば、自分は?

どうしてまだ、生き永らえている?

どんなに歳を重ねたところで、答えなど見つからない。

だから老天使は今日も霊樹を見つめ続ける。

そこに在りし日の夢と面影を重ね合わせ――

探し続けている。

自分が生まれた意味。

死(・) す(・) る(・) 理(・) 由(・) を。