軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ダンジョンできたわよ!

「ダンジョンできたわよ、ケーマ!」

「お。早かったなー」

1ヶ月の作成期間をとっていたが、ロクコは2週間で作り上げて見せた。

DPについては今回糸目をつけず、じゃんじゃんジャブジャブ使い放題。最初は恐る恐る使っていたが、最近はカリソト区で増える量より消費してて減っていったほどだ。

本来DPは使えば減るものであり、貯蓄を削ってダンジョンを作るものだったので、むしろその方が正常なのだが。

俺の貧乏性が染みついていて豪快な使い方に抵抗があったようだ。

もっとも、【クリエイトゴーレム】でゴーレムを作ったり掘らせたりで節約するところではしている。俺も頼まれて『知恵の門ゴーレム』を作ったりした。

「うふふふふ、ソトには感謝しなきゃね。おかげでめいっぱいDPを使ったダンジョンができたわ!」

「……ちゃんとナリキンが配信でやった通りになってるよな?」

「ええ序盤は。ナリキンの配信はアーカイブとっといたから抜かりはないわよ」

ええ序盤は。……序盤は、かぁ。

「何階層のダンジョンになったんだ?」

「ズバリ15階層!」

おお……がっつり掘ったなぁ。

「最初の10層はナリキンの配信通りのダンジョンになってるわ」

「それなら、前の配信で攻略した点を加味しても1週間くらいで攻略できるか」

「え?」

「ん?」

「……あ、そうね!」

何だろう。今凄く不安になった。なに。

「大丈夫よ、そういえば聖女って生き返るんでしょ? ナリキンも」

「まてロクコ? そんなに殺傷力高いダンジョンにしたの?」

「……大丈夫よ、きっと! ほら、下手に手加減して怪しまれるよりは良いでしょ?」

「それは、そうなんだけども」

手加減無用で攻略させる気が全くないとかはないよな?

「そもそもバジリスクも出してるのに11階層以下がそれより楽なんてありえないでしょ?」

「一体何をしたんだ。ボスは? ボスは何にした?」

そういうと、待ってましたと言わんばかりに満面の笑みを浮かべるロクコ。

「ドラゴン! 無属性のただのドラゴンだけど、ちゃんと本物のドラゴンよ!」

「おぅ。ドラゴン出しちゃったかぁ」

ずっと欲しがってたし、これは仕方ないか。むしろ予想の範疇といえる。

ドラゴンじゃなかったらゴブリンロードとかそっち系のモンスターを据えている予想だった。

「ワイバーンとかのまがい物じゃないガチドラゴンよ? ふふん。ついに私もドラゴンユーザーってことよ」

「ダンジョンってドラゴン持ってる持ってないでなんか格の違いがあるの?」

マイカーを持ってる持ってない、みたいな。そんな感じの。

「ドラゴンを所持していると、『龍の谷』のドラゴンバトルに参加できるのよ?」

「ドラゴンバトル」

「第5番コア様、龍王主催のね!」

龍王、そういえばそんなのも居たなぁ。ダンジョンバトルで三竦みトリオの後ろに控えてたっけ。

というか、そんなドラゴンバトルとか……行かないよ? 行かないからね?

「あ。ボススポーン使わせてよね。さすがにロストさせたくないし」

「いいぞ。さすがにドラゴンでネームド復活のDP使うのキツイし、ドラゴンならまさにボススポーンの使いどころだろ」

今は親指オリハルコンゴーレムの死体を生産するのにつかってるけど、こういうモンスターこそボススポーンの正しい使い方だろう。

……まぁナリキン達が来るギリギリまではこっちでね。うん。

「ま、聖女とナリキンならドラゴンも倒せるでしょ。無属性ノーマルのドラゴンだし。ドラゴンの中では最弱よ」

「おや、そこはさすがに自重したか」

「……ええ、さすがにカスタマイズできなかったわ。値段が跳ね上がるの……」

まぁそうだね。

「お小遣いのDPを貯めてつぎ込んでパワーアップさせるわ!! 目指せ最強のドラゴン!」

「うん、いずれね。今回はこのままノーマルでいこうね。あとドラゴンマスターも目指さないからね」

「ええ、まだ最弱だものね。今度レドラに訓練付けてもらわなきゃ」

「目指さなくていいからね?」

ってか少なくともハクさんだってドラゴン持ってたよね?

DPかけられる量が桁違いだ。手をかけてたら一切勝てないぞ。勝てる気がしない、ではなく、勝てないだぞ。

課金額も時間も勝てないからな。

「それで、ドラゴン以外はどういう感じになったんだ?」

「ふふふ、見るがいいわ! 私渾身のダンジョンを!!」

「一応言っとくけど、最後は壊すんだが大丈夫だよな? ドラゴンとかは使いまわすけど」

「…………」

あっ。もしかして壊すこと忘れてた感じ?

「……残しちゃダメ?」

「今回はナリキンの試練達成のためのダンジョンだからな、壊すこと前提だってば」

「ダメ……?」

「本ダンジョンの方を増築していいから。な?」

「そ、そうねっ! もっと深く育つわよ私は!」

うんうん、立派なダンジョンになってくれ。暴走中でも後先考えられるような。ね?