軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

263、レイモンドとフェルナンド

午後からはアレクとデートだ。コーちゃんとカムイも連れて歩こう。

美少女、精霊、召喚獣。豪華三点セットを連れているのに全く絡まれない。王国一武闘会での優勝が効いているのか、それともアンタレスを焼き尽くしたのが効いているのか、どっちだろう。それとも他に?

最初の目的地は無尽流の道場。フェルナンド先生にお礼を言いたいし、レイモンド先生にお祝いも言いたいもんな。

到着してみると、みなさん外で稽古をしていた。寒いだろうに。あぁ、道場は改築中か。

私とアレクはお揃いのサウザンドミヅチのコートがあるから全く寒くない。これを収納せずにおいて本当によかったよ。

「稽古中だね。じゃあ僕は少しだけ混ざるからコートを持っててくれる?」

フェルナンド先生は見当たらないがレイモンド先生はいる。手が空くまで稽古に参加してよう。今日は虎徹しかないから素振りだけだな。

「よーし十分休憩!」

レイモンド先生の声だ。挨拶しに行こう。

「先生! お久しぶりです。遅くなってしまいましたが、優勝おめでとうございます!」

あの時の宴会では話せなかったもんな。

「ありがとう。カース君も色々あったらしいね。元気そうで何よりだよ。そして君は私の命の恩人でもある。この恩は忘れないよ。」

「押忍。助かってよかったと思います。ところで本日フェルナンド先生は?」

「あぁ、師範ならまた旅に出たよ。北の方に行くと聞いてるよ。」

「押忍。ありがとうございます。実は今後、気軽に王都に来れなくなってしまいました。クタナツでアッカーマン先生に鍛えていただく所存です。どうか先生、お元気で。」

「そうか。色々あるもんな。いつかまた会おう。元気でね。」

フェルナンド先生に会えなかったのは残念だが、レイモンド先生に挨拶できたから良しとしよう。

「お待たせ。さあデートに行こうか。今日は賭場はなしだよ?」

「分かってるわよ。昨日のはカースが行きたそうだったからよ。」

確かに行きたかったかな。娯楽が少ないもんな。なら今日は屋台で食べ歩きもいいな。それならコーちゃんにカムイも好きなだけ食べられそうだな。

やって来たのは第二城壁内エリアの目抜き通り。所狭しと屋台が並んでいる。片っ端から食べてくれよう。

ちなみにコーちゃんが食べる分への魔力はアレクに込めてもらった。

「ピュイピュイ」

え? 薄いけど熱い? 人それぞれの味があるものだな。

ところで、全く絡まれない理由に一つ思い当たった。

傾奇者を全然見ないのだ。

あんな奴らでも少しは闇ギルドと関わりがあったのだろうか。あったのだろうな。だから片っ端から連行されたのか、それともビビって普通の風体に戻したか。

王都はこれからどうなることだろうか。