軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

254、セルジュとエリザベス

セルジュ君とスティード君は夕方、手紙を携えて我が家に来てくれた。ついでに夕食も食べていくことになった。

「うわー大きな狼だね。真っ白できれいだよ。カース君のペット?」

セルジュ君って魔物に抵抗ないのかな?

「そうだよ。フサフサしててかわいいよね。カムイって言うんだよ。」

「ガウガウ」

ペットじゃない、友達だって? 当たり前じゃないか。お前も妙なところに拘るな。かわいいやつめ。

「どこで見つけてきたの?」

スティード君も意外に興味を持ってくれたのかな?

「ノワールフォレストの森の南側かな。衝撃の出会いだったよ。」

そんなことよりスティード君もセルジュ君も、そしてアレクもオリハルコンの指輪をしている。まるで私だけが仲間外れのようだ。これにサンドラちゃんが加わると五人組で私だけが……早まったかな? まあいいや。

「あら、来てたのね。セルジュ君は随分と久しぶりね。大きくなったわね。」

「エリザベスお姉さん! お久しぶりです!」

「お姉さん! この間はありがとうございました!」

姉上が起きてきた。そしてセルジュ君のお腹を見て言ってるようだ。

それからは姉上を交えて雑談、そして夕食となった。

その時、アレクが思いつめたような顔で言った。

「あの……お姉様、カース……王都への出発を三日ほど遅らせてもらえないですか?」

「僕はいいけど姉上は?」

私に急ぐ用事などあるはずがない。

「三日ね……まあいいわ。どうしたの?」

「テストがありまして、それが終わったら冬休みなんです。私も王都に連れて行っていただけないですか……」

「帰りのことを考えるとアレクが来てくれると僕は助かるかな。」

「そう。それならいいわよ。なら三日ほどのんびりさせてもらうわ。」

私ものんびりしようかな。ハードな日々だったもんなぁ……

「ねぇカース……明後日、アグニの日に実技のテストがあるの。見に来てくれない?」

「部外者が入ってもいいの? いいんなら行くよ。アレクの活躍を見たいしね。」

「ありがとう……私、頑張るから。」

おや、セルジュ君とスティード君が心配そうな顔をしている。アレクに心配なんかいらないさ。

「それなら明日は騎士学校に来てみない? 昼から実技のテストがあるよ。」

「それも面白そうだね。ぜひ行ってみるよ。」

でもどうせスティード君の圧勝なんじゃないかな? まあ弟君も気になるしね。

私も今後は剣をメインに生きていくわけだし、見ていて損はないな。

「それなら貴族学校にも見に来て欲しいけど、日程が同じだもんね。それにうちの魔法対戦はヌルいしね。」

セルジュ君は首席だったな。見に行きたくもあるが、スケジュールが被ってるのなら仕方ないな。

「じゃあ私が行こうかしら。セルジュ君の勇姿をサンドラちゃんに伝えておいてあげるわ。」

姉上にしてはサービスがいいな。珍しい。

「ホントですか!? ありがとうございます! 実技は明日の午後からです!」

何か良からぬことを企んでないだろうな?

まあ何にしてもたまには学校もいいよな。青春の香りがプンプンするもんな。クタナツに帰ったら中等学校に途中入学するのもいいかも。