軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

119、ゼマティスティータイム

昼食後のティータイム。落ち着くなぁ。

「そうそう、忘れてたわ。カース、こちらにいらっしゃい。」

何だろう? おばあちゃんが呼んでいる。

「錬魔循環してごらんなさい。」

そう言って私の額と臍に手を当てる。母上もこうやっておばあちゃんから習ったのかな。ふふふ、びっくりさせてやるぜ。

最初はゆっくり、まだ小さかったあの頃を思い出すように。それから少しずつ循環する魔力を増やし、速度も上げていく。おばあちゃんが段々と笑顔になってきた。孫がきちんと修行をしているのが嬉しいのだろう。しかし、まだまだこれからだ。

さらに量と速度を上げていくと、あるポイントから水ではなく透明な油が流れるようなスムーズさを感じることだろう。母上もこれには驚いていた。しかしまだだ。

この状態からさらに魔力をぶん回すと……

山奥の静かな湖面のように、磨き上げられた鏡のように、そこに何もないかの如く魔力を感じなくなるのだ。

この状態から先に進むとどうなるのかはまだ分からない。首輪を外して全力でやっても変化がないからだ。もちろん今は外してない。

「……何て魔力なの……」

おばあちゃんは顔を真っ青にして驚いている。いつもながら驚いてもらうのは気持ちがいい。オッさんなのに大人気ないが仕方ない。

「ピュイピュイ」

コーちゃんは誇らしげだ。

おばあちゃんの言葉に興味を惹かれたシャルロットお姉ちゃんもやって来て私の額と臍に手を当てている。

「何これ? 全然魔力を感じないんだけど?」

仕方ないのでもう一度始めからやってみせる。

「え? え? 嘘? すごい! 何これ!?」

驚いてくれたようだ。

「どんな鍛え方したらこんなことになるのよ!」

「循環阻害の首輪とか、循環阻止の首輪を付けて地道にやったからかな。結構大変だったよ。」

「え? じゃあ今付けてるそれが?」

「いや、これは拘束隷属の首輪だよ。もうこれぐらいしか効かないんだよね。」

これには全員絶句したようだ。気分がいい。ふふふ。

「というわけで、循環阻害の首輪から地道に鍛えるのがおススメかな。」

「ね、ねえ、それより外に遊びに行かない? 王都を案内するわ!」

「それいいね。香辛料を売ってる店に行きたいんだよね。魔法学院の姉上の所にも行きたいし。」

「し、仕方ないわね! 案内してあげるわ!」

どことなく昔のアレクを彷彿とさせる喋り方だな。王都の上級貴族なら普通なのかな?

「じゃあおばあちゃん、行ってくるわ!」

「行ってきます。」

「ピュイピュイ」

「お義母様、そんなにすごかったのですか?」

「ええ、訳が分からなかったわ。ギュスタもやっぱり循環阻害の首輪から始めないとダメみたいね。」

「……苦しいから嫌だ……」

「そう。嫌なら仕方ないわね。お前は家を継ぐわけでもなし。好きにするのが一番ね。」

「お義母様……」

名家には名家なりの苦労があるのだろう。