軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

302、ご馳走ならず

南の城門にてスパラッシュさんにご祝儀を渡して別れる。情報料も込みなので少し多目にしてある。

いつもありがたいことだ。

それにしても、あのノワールフォレストの森に日帰りとは……我ながらよくやったものだ。無事に帰ってきただけで大金星に違いない。

そして今気付いた。この木材だが、誰に加工を頼んだらいいんだ……?

まあいい、困った時は母上に聞こう。

「ただいまー。」

「おかえりなさいませ。ご無事でなによりです。」

「いやーホント無事でよかったよ。ところでマリー、ラセツドリって捌ける?」

「また……坊ちゃんは……ラセツドリは食べられませんよ。坊ちゃんなら食べても死なないとは思いますが死ぬほど不味いと思います。」

何だとー! 強い魔物は美味いってのがお約束ではないのか。

「それは残念。ならコーちゃんも食べないよね。何か使える素材ってあるかな?」

「全身使えますので、ギルドに売ることをお勧めいたします。」

「なるほど。そりゃそうだね。無理に食べることに拘らなくてもいいか。ありがとね!」

ちょうど夕飯のタイミングだ。今夜帰って来るかどうか分からないって伝えてたけど、私の分もあって嬉しい。コーちゃんも嬉しいよなー。

「ねー母上ー。マギトレントを手に入れてきたけど、どこに頼んだらいいかな? お風呂にしたいんだよね。ついでにうちの湯船もマギトレントにしてしまおうよ。」

「まあカースったら。なんて親孝行なんでしょう。いい子ね。マギトレントの加工を頼むなら一番街の『クランプランド』がいいわね。木工ならそこよ。」

「やっぱり母上は何でも知ってるね! 明日行ってみるよ! まあまあ多めに取れたと思うんだよね。」

今思えば帰りのポーションは要らなかったな。でもあれを飲んでなかったら危ない魔物と遭遇してたかも知れない。きっとあれでよかったんだ。

いやーそれにしてもハードな一日だった。早く寝よう。

ちなみにコーちゃんは晩御飯を食べたらそそくさと自分の 塒(ねぐら) に行ってしまう。学校には付いて来たがるのに家ではあそこが定位置なんだよな。

たまには一緒に寝たりしたいのに。

精霊の考えることはよく分からん。