軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

277、精霊コーネリアス

夜、我が家でコーちゃんのお披露目だ。キアラは怖い怖いと言うくせに、コーちゃんのチロチロ動く舌と尻尾が気になって仕方ないらしい。お前は猫か。

「カース坊ちゃん。古来より精霊とは、家内安全、子孫繁栄の象徴とされております。それだけに諸手を挙げて迎え入れることが肝要です。コーちゃんのご意思をしっかりとご確認なされてください。」

マリーは慎重と言うかピリピリしてると言うか。心配してくれるのはありがたいけどね。

「なるほど、分かったよ。よしコーちゃん。何が食べたい?」

頭をふりふりするコーちゃん。おお、これはすごい! 何となく伝わってくるぞ!

「みんなと同じがいいんだって。でも昼に食べた肉は美味しかったみたい。」

「じゃあ今夜は普段通りの夕食にしましょうか。オディロンの分をコーちゃんに食べてもらいましょうね。」

ではコーちゃんの分に魔力放出。うまくできているのだろうか。

ぱくぱくと食べるではないか。おおー、美味しいのか。料理も私の魔力も美味しいのか。嬉しい!

楽しい夕食を終えたらお風呂だ。

コーちゃんお風呂はどうする?

ふむふむ、お湯は嫌なのか。ならタライに水を汲めばいいかな。一緒に入ろうか。

ああっ、キアラが私とお風呂に入りたいけどコーちゃんが怖くて入れないって顔してる!

ど、どうしようどうしよう!?

かわいいキアラにかわいいコーちゃん!

どちらも選べない!

「キアラ、コーちゃんの顔をよく見てごらん? 特にお目目を。」

キアラは怯えながらも顔をこちらに向ける。

「そうだ。キアラはえらいなぁ。どうだい? キアラと同じでコーちゃんもかわいいと思わないか?」

「わたしとおなじ?」

「そうだよ。キアラは我が家のお姫様だからかわいい。だからコーちゃんもかわいいと思うよ。どうかな?」

我ながら無茶な理論だけどね。

「コーちゃんかわいい。」

「そう思うだろ? キアラもコーちゃんもかわいいんだよ。じゃあキアラがこれに魔力を込めて、コーちゃんにあげてごらん?」

そう言ってキアラにシーオークの肉を一欠片ほど渡す。キアラはおずおずと受け取り拙い手つきで魔力を込める。

そして恐る恐るコーちゃんに差し出した。コーちゃんは一瞬私を見てから、ゆっくりキアラに近寄って行く。

キアラも一瞬ビクッとして後退りしようとするが母上に背中を押されて勇気を出したようだ。手を引っ込めずそのままコーちゃんに食べさせた。ううっ、感動的なシーンだ。

かわいい×かわいい=絶対可憐だ。だから負けない。

「よし、感動したところでお風呂に入ろうか。キアラも来るか?」

「うんいく!」

この後めちゃくちゃ洗ってやった。