軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

192、カースと漁村

ツウォーさんが用意を整えてやってきた。手にはアワビを獲るための鉤爪のようなものと網を持っている。

「では乗ってください。猟場まで行きましょう。」

ツウォーさんは恐る恐る乗ってきた。

程なくして猟場に到着。ツウォーさんに命綱を巻き私が持つ。

海にはどんな魔物が出るのだろうか。

「もし二分経っても浮かんで来なかったら引っ張ってくれ。または俺が二回引っ張ったら上げてくれ。」

そう言ってツウォーさんは潜っていった。

待つこと一分。まだ上がってこない。

大丈夫なのだろうか……心配になってきた。

合図だ!

慌てて引き上げる!

よかった。無事だ。

もう獲ってる。ウニが三個、サザエが四個。流石だ。網にも長いロープをつけて鉄ボードに繋いでおく。

そこからが凄かった。

一回潜る度に三から十個の獲物をゲットしている。

わずか一時間で網はパンパン、それが三つもある。

「ここまでだ。魔物が来ないうちに帰るぞ。」

私はツウォーさんと網を鉄ボードに乗せ漁村に戻った。

「お見事でした。こんなにも獲っていただけるとは。さて、おいくらですか?」

「一袋銀貨二枚でいい。網はやれんからこっちの箱に移しな。」

安い!

「では合わせて金貨二枚ってことで。初対面の僕のために危険を冒してもらったのですから、ほんの気持ちです。まあ料理方法も教えてもらいますし。」

「気っ風がいい子供もいたもんだ。銀貨二枚でいいと言ったのはお前の助けがあったからだ。安心して潜ることができたからな。」

こうして私は簡単ではあるが魚の捌き方と料理方法を教わった。ウニやサザエについては教わってない。ここではそのまま食べるか壷焼きにするかぐらいらしい。

そしてかなり幸運なことに魚醤を分けてもらうことに成功したのだ!

ナンプラーに近い味だったので、刺身につけて食べるのは私にはハードルが高いが、これからの食事が楽しみになってきた。

いつか醤油や味噌にも出会えるかも知れない希望が見えてきた!

予定通り一晩お世話になった。

奥さんと三人の子供がおり、賑やかな家庭だった。

翌日、朝食までご馳走になってからクタナツに向かった。

なお漁村の名前は『タティーシャ村』

村長の名前は『イレアス』、クタナツで冒険者経験もあるらしい。