軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第二十話 ハート

□【聖騎士】レイ・スターリング

「ッ、何だ!?」

俺とルーク、同行しているルーキーの女性三人がギデオンの西門へと繋がる大通りを駆けているとき、耳を塞ぎたくなるほどの破壊音が轟いた。

それは行く手の左側……ギデオン九番街の方角だ。

そちらからはさっきから音楽の演奏が聞こえていた。

こんなときにどうしてそんな演奏が聞こえてくるのか不思議に思っていたが……極めつけが今の轟音だ。

一体九番街で何が起きているんだ。

「フランクリンがあそこにいるのか……?」

このまま正門を目指すべきか、それとも九番街の様子を見に行くべきか。

「レイさん、九番街で戦っているのはフランクリンじゃないらしいです」

俺が悩みかけるとすぐにルークがそう言った。

ルークのことだからまた何か気づいたのかと思ったが…… らしい(・・・) とはどういう意味だろうか?

「あ、これは僕ではなくて……彼女からの情報なんですけど」

そう言ってルークは一人の少女――ついてきている三人の内の一人に視線を向ける。

余談だが、俺がシルバー、ルークがマリリンに乗っているのに対し、彼女達三人は【ランドウィング】という種類のフワフワとした羽毛のダチョウに似たモンスターに乗っている。乗り物代わりのモンスターの中で一番購入しやすいものらしい。

さて、ルークに視線を向けられた彼女は手にお盆のような円盤を持ち、こちらに見せている。

そこにはギデオン市街地の闘技場から西側を記したマップと、ⅠからⅦまでの数字がバラバラに配置されている。

「これは……? えーっと」

そういえばまだ名前も聞いていなかった。

「霞です……。【 召喚士(サモナー) 】……です。これは……私の<エンブリオ>の……タイキョクズです……」

タイキョクズ……太極図かな、封神演義の。

なお、霞以外の二人は【 蛮戦士(バルバロイ・ファイター) 】のイオと【 魔術師(メイジ) 】のふじのんという名前らしい。

「私のタイキョクズは……その、範囲内の<マスター>の所在と<エンブリオ>の到達形態が分かるんです……。だから、タイキョクズによると九番街に<マスター>が二人いるんですけど……えっと……どっちも第六形態なので……あのフランクリンという人では、ないと思います……」

彼女はタイキョクズを指し示しながらそう説明した。見ると確かに九番街の<マスター>はどちらも“Ⅵ”だ。

しかしこれは……。

「……物凄くありがたい<エンブリオ>だな」

今まさに西門へと向かう“Ⅶ”の表示があるので、これがフランクリンと思って間違いないだろう。

彼女のお陰で迷わずに済んだ。

「いえ……あの……私……あの……さっきの広場での戦闘では何のお役にも立てなくて……だからその……ごめんなさい……」

「なぜあやまる」

『なにゆえあやまるのかのぅ』

こっちはとても助かっているのだけど。

「あわわわ……」

彼女は顔を隠して、残る女性陣二人の影に隠れてしまった。地味に器用な手綱捌きだった。

「すみませんねー! 霞ちゃん恥ずかしがりやだからー! でも勇気出してお二人について行こうって言ったの霞ちゃんなんですよー! なにせ銀髪美少年と金髪青年のビーエゲフッ!」

二人の内のイオという少女が何事かを説明しようとすると、残る一人であるふじのんが脇腹に裏拳を叩き込んでそれを妨げていた。

え? 今何を言おうとしたんです?

「うちのバカが失礼しました。いえ、中央広場でのお二人の戦いを拝見し、実に興味深いためご同行したいと思ってついてきているというだけの話ですよ」

「ア、ハイ」

なんか納得せざるを得ない雰囲気をふじのんさんが醸し出していた。

「三人ともとても仲がよろしいですね。以前からのお付き合いなんですか?」

ルークが尋ねるとふじのんさんが肯く。

「はい。同じ高校の文芸部に入っています」

なるほど、リアルからの知り合いか。

道理で掛け合いに気安さがあると思った。

『まぁ、私が見た限り一番気安い掛け合いをしておったのはレイとクマニーサンだがのぅ』

それは伊達に十八年も兄弟してないからな。

……あー、でも姉には兄ほどに気安くは話しかけられん。

あの姉は……。

あの姉…………。

『レイ! どうした!?』

ハッ!

一瞬、意識が彼岸に飛びかけた……。

『前も少し考えていたが、御主の姉の方はどうなっとるのだ。メガネの時と同様に記憶の見えないところにあるようだし……』

聞かないでくれ。

あの人、兄以上にありえない人だから。

ジャンルとか色々違うから。

「まぁ、何にしてもこれで迷わず西門を目指せるな」

「はい」

そうして俺達は西門を目指す。

この速度ならあと五分もあれば着くだろう。

ただし、口には出さなかったが……俺には二つの疑問があった。

それはどちらもタイキョクズの示したマップの表示についてのものだ。

一つは中央闘技場。今は多くの<マスター>が閉じ込められている場所。

そこに……<超級>を意味する“Ⅶ”の数字が四人分あった。

内二人はフィガロさんと迅羽だろう。

あるいは、迅羽はフィガロさんに倒された状態で固定されているそうなので映っていないかも知れない。

しかしそうなると……あとの二人、ないし三人は一体誰なのだろう?

そしてもう一つの疑問。

それは今まさに向かっている西門の周辺。

タイキョクズの表示によれば、そこには数十の<マスター>が集まっている。

内訳は“Ⅱ”から“Ⅵ”まで幅広い。

恐らくは、タイキョクズ同様にレーダー型の<エンブリオ>の<マスター>がフランクリンの行き先を察知し、仲間と集合して西門で迎え撃つ構えなのだろう。

それは心強いことだ。

フランクリンは止めなければならないが、戦力が明らかに不足していることも確かだったのだから。

ああ、だから本当に心強い。

――それら西門の<マスター>の表示が微動だにしていないという懸念を除けば

それこそ静止図のように、西門周辺の<マスター>は動かない。

正確には最も門に近い“Ⅲ”と表示された<マスター>だけが僅かに動いている。

その表示に俺は……なぜか嫌な違和感を覚えた。

■決闘都市ギデオン西門周辺

【絶影】マリー・アドラーと【奏楽王】ベルドルベルの戦いの決着と同時刻。

今宵の騒動の主犯格であるフランクリンは再度拐した第二王女エリザベートを連れ、西門へと向かっていた。

彼はマリーの襲撃時の負傷で死に掛け、今も辛うじて飛行可能な【ナイトラウンジ】に騎乗している。

意識を失ったエリザベートもその背中に寝かされていた。

フランクリンは手元の端末に目を落としている。

「…………ベルドルベルが落とされたねぇ」

端末のマップからは【奏楽王】ベルドルベルを示すクラブのマークが消えていた。

その近くにあった青い光点も消えている。

だが、それがベルドルベルと刺し違えたのか、奇襲を仕掛けてきたときのようにスキルで隠れているだけなのか、フランクリンには判別が出来ない。

「…………」

フランクリンは己の左手をジッと見る。

手を握り、開く……その動作が如何にも遅い。

「麻痺毒か、【快癒万能霊薬】使ってもこれってどれだけ強力な……」

フランクリンの首を裂いたあの短剣。

あれが恐らく麻痺毒に特化したMVP特典であったのだろうとフランクリンは推察した。

それは正しく、【痺蜂剣 ベルスパン】は遅効性麻痺毒に特化した逸話級武具だ。

「とは言っても、別に私の体なんて指一本動かなくても大した問題はないけれどねぇ」

フランクリンにしてみれば、<超級殺し>によって蒙った損害は【ナイトラウンジ】のダメージとベルドルベルの離脱のみと言えた。

それについても、ベルドルベルの力を知るフランクリンは、彼がただで落とされるとも思っていなかった。

「<超級殺し>に私と戦う力は残っていないと見るべき? 流石に<超級殺し>クラスの例外はもういないと思うけど……あと<超級>クラスの一人や二人は見積もるべきかな。それに……」

<超級>クラス以外にも、まだ例外はいる。

時間の経過で中央広場での戦闘の情報の詳細もフランクリンに伝わってきた。

ルーキーによる寝返り組の打倒。

移動中にその情報を精査するうちに、特に二人のルーキーの活躍が目立っていた。

無論総合力ではまだ街中に多少は残っているだろう上級の<マスター>に劣っている。

だが、こういう輩は油断ならないとフランクリンは知っていた。

しかも、二人の内の一人をフランクリンは知っているのだから。

「ああ、これなら 仕返し(・・・) は面白半分にイヌミミなんて生やさず、即死毒でも盛ればよかった」

つい昨日のことだ。

「変なペンギンに毒を盛られてデスペナルティにされた」などとネットに書き込まれたら、計画の実行前に支障があるかもしれない。そう考えてフランクリンは悪戯と情報収集で済ませていたが……裏目に出ていた。

あそこで仕留めておけば……あるいは多少流れが違ったかもしれないとフランクリンは考える。

もしもそうしておけば、<超級殺し>が出張る流れにもならなかったのではとさえ考えたが、流石にそれは妄想だろうと切り捨てる。

「< 旧果樹園(・・・・) > での一件(・・・・) といい邪魔だねぇ、本当に……もう構わないけれど」

フランクリンはニタリと笑う。

「データは集めた。【RSK】はもう出来ている。今ならむしろ、直接潰した方が溜飲も多少は下がるかね。“カメラ”も用意しよう」

そうしている内に、【ナイトラウンジ】は西門へと到着し……墜落した。

死に掛けで飛び続けていたのだから無理もない。

【ナイトラウンジ】はジュエルへの帰還も出来ず、そのままそこで息絶えて粒子の塵になった。

「七千万リル掛かったモンスターだけど、仕方ない。次に創る奴は強度も少し上げようかねぇ」

それだけ言ってフランクリンはエリザベートを抱え、西門へと歩く。

西門は既に視界に入っているがその前に、一つの立て札があった。

<Infinite Dendrogram>の公用語で書かれ、<マスター>の目に自動翻訳された内容にはこう書かれていた。

――この先、<マスター>通ること叶わず

「……ニホンの昔話? それともトンチだっけ? こういうのあったねぇ。なつかしい」

フランクリンは立て札をひょいと避けて歩き、その先にある西門を見た。

西門には、まるで地獄の門番のように一体の機兵が立っていた。

いや、事実地獄の門番だったのかもしれない。

門の周囲、200メテルには氷結地獄を思わせる寒々とした景色が広がり――数多の氷像が立っていた。

それはまるで人間そのもののようで――正しく人間そのものだった。

それは【凍結】した人間。

彼らは様々な装いをしていたが、いずれも左手に紋章を持つ<マスター>であった。

そして、フランクリンを討たんとして西門に結集した面々であった。

「壮観壮観」

フランクリンは氷結地獄を面白そうに歩く。

フランクリンがこの地獄に居並ぶ氷像のように凍りつく様子はない。

冷気さえ感じておらず、フランクリンに担がれているエリザベートも同様だった。

「あ、これ決闘ランキング七位のビシュマルじゃないか」

フランクリンはそう言って氷像の一体――燃え盛る炎を身に纏ったまま凍りついている男を発見する。

凍りついた男はこのアルター王国の決闘ランキングの第七位。

“炎怒”のビシュマルとも呼ばれ、第六形態の<エンブリオ>を駆使する猛者だ。

「えいっと」

フランクリンは邪魔と言わんばかりに氷像を蹴飛ばす。

ビシュマルの氷像は欠片の抵抗もなく倒れ、砕け、光の粒子になって散っていった。

それは余りにも呆気なかった。

「凍らせたのなら、そのまま砕けばよかったんじゃない?」

フランクリンは門の前に立つ機兵――【マーシャルⅡ改】という名称の機体――に声をかける。

もっとも、彼が手がけた機体と言ってもその姿は彼の創ったそれとはかけ離れている。

本来は暗緑色であったはずの全身に、蒼白色の氷にも似た装甲を纏い、両手には十字架を模した氷剣を携えている。

まるで別物だが無理もない。

これは【マーシャルⅡ改】ではあったが、その上に別の存在――<エンブリオ>が重なったものなのだから。

『……弾薬は節約しておきたかったので。それに動いて砕くとなるとMPを消費します。ここでは出来るだけ長時間、《地獄門》を展開すべきなのでしょう?』

そして【マーシャルⅡ改】はパイロットである人物――ユーゴー・レセップスの声で答えた。

そう、昨日にレイと共にゴゥズメイズ山賊団を打倒し、このギデオンの悲劇の一つを晴らした者。

しかし今宵のユーゴーはフランクリンの用意したハートという駒であり――この西門の周囲に屹立する数多の氷像を作り出した張本人だ。

ここを訪れた<マスター>は全員がユーゴーによって氷漬けにされた。

遥か格上であるはずの、第六形態の<エンブリオ>の<マスター>でさえも。

「それもそう。ところで今の設定は?」

『<叡智の三角>非所属の<マスター>のみ。それ以外は対象にしていません。ティアンの近衛騎士団が抜けて、外で待ち構えています』

「あっちは仕掛けてこなかった?」

『立て札を用意し、私も<マスター>でない者と事を構える気はないと伝えましたから』

「それがいいかもねぇ。戦争以外でティアンに手を出すと指名手配つくし。私はもうバッチリついてるけどねぇ」

<マスター>と<マスター>の間の諍いは一切の罪に問われないのが常識だ。

ゆえに、<マスター>のみの交通を制限し、PKを繰り返したとしても、罪に問われることはない。

「しかし近衛が待ち構えているとは、得意の野戦で私と戦う気かな」

『どうしますか?』

「いいよ。どうせこの国のティアンはもう物の数じゃないし」

先の戦争で国に属する超級職のティアンはドライフが全て倒した。

上級職程度なら大した障害にもならないとフランクリンは判断する。

「ああ、そうだ。私が通った後に、その設定少し変えておいて」

『どのように?』

「レイ・スターリングも素通しでいい」

『…………レイ・スターリング』

「そう、レイ・スターリング。あの金髪でイヌミミの……いやイヌミミはもうなかったね。ユーもよく知る彼は、ここを通していい」

『……なぜ?』

尋ねるユーゴーに対して、フランクリンは悪魔じみた笑みを浮かべながら、

「私が相手をするからに決まっているでしょう?」

そう、宣言した。

『…………』

「どうも変な縁がある子らしいから、ここで潰して縁を絶つよ。ぶつけるモンスターの準備も出来てる」

『……! まさか、【 MGD(・・・) 】を?』

そう問いかけるユーゴーの声には……怖れが混じっていた。

まさかあれを使う気なのかと、声音が震えていた。

【MGD】――フランクリンが<超級>との決戦用に開発している最強の生物兵器を使う気なのか、と。

「ハッハッハ、いいねぇ。あれなら街ごと……いや 国ごと(・・・) 消せるよ。でも残念、今回は別。まだ出来上がってないもの」

フランクリンは愉快そうに笑い、言葉を付け加える。

「あれを出すのは王国の後、カルディナかレジェンダリア相手の戦争だろうねぇ。もっとも、今回の計画でしくじれば王国とも正面からぶつかるわけだから……王国相手に【MGD】を使うことになるだろうねぇ」

『…………』

フランクリンはエリザベートを抱えたまま【マーシャルⅡ改】の脇を通り、その氷の装甲の表面を手の甲で軽く叩いた。

「まぁ、そういうわけで今回使うのは別の子だけど、彼が来たら通して――他は全部そこの連中と同じで」

『……分かったよ』

そうしてフランクリンとユーゴーはやりとりを終えて……フランクリンは門を出ようとする。

ただ、ユーゴーは門を出ようとするフランクリンに振り返り、言葉を発した。

『ね』

「ユー。こっちではオーナーと呼ぶこと。喋り方も戻りかけてるよ」

ただ、その言葉は発する前にフランクリンによって制止を受けた。

『……はい、オーナー』

「それで、何?」

『外の近衛騎士団を、どうなさるおつもりですか?』

「あなたが気にすることじゃないよ」

それだけ言って、フランクリンは今度こそ門を出て行った。

ユーゴーはそれを、ただ見送っていた。

「おやおや」

西門を出たフランクリンを待っていたのは、ギデオン西域のフィールドである<ジャンド草原>。

そして五十を超える騎兵だった。

「これも壮観」

それらは全て【聖騎士】。

エリザベートの護衛を任じられたアルター王国近衛騎士団であり、今は誰もが強い怒りをフランクリンに向けていた。

そして、近衛騎士団の陣形の先頭の一騎――アルター王国近衛騎士団副団長リリアーナ・グランドリアがフランクリンに問う。

「貴方がフランクリンですね」

「あまり見間違えられたことはないねぇ」

「エリザベート殿下を返していただきます」

「それは困る。第二王女はいなくても別に困らないけどいた方が助かるからねぇ」

そう言ってフランクリンが笑うと、近衛騎士団からさらに強い怒気が発せられる。

「ならば力尽くになりますね」

「んー? こっちに王女様居るのに攻撃できるの?」

「ご安心を。我々近衛は決して王族を傷つけられないように制約の魔術が掛かっていますので。殿下が傷つくことはありません」

「あー、フレンドリーファイアないんだ。ちょっとうらやましいなぁ」

「けれど、殿下へ刃を向けるだけでも非常に心苦しいので、放していただけると助かります」

「あっはっはー、やだ」

フランクリンがあっかんべーと舌を出した直後、

「――《グランドクロス》」

――十字に輝く光の奔流がフランクリンの足元から噴出した。

【聖騎士】奥義、《グランドクロス》。

聖属性の光の十字柱を相手の足元から放ち、上級職屈指の威力をもって討滅するスキル。

今、リリアーナはフランクリンのエリザベートを抱えているのと右半身と逆、左半身を掠めるように《グランドクロス》を放った。

間違っても近衛であるリリアーナが王女であるエリザベートにダメージを与えることがないからこそ出来た芸当である。

フランクリンは奥義による不意討ちで倒れかけ……踏み止まった。

「あぶないなぁ、もう」

フランクリンはちらりと己の胸元を見る。

そこには【救命のブローチ】があった。

しかし今の一撃で壊れてしまっている。

致死の一撃を無効化するこれが発動したということは、《ライフリンク》に使っていたモンスターは死んだらしいと悟る。

今の《グランドクロス》の威力もさることながら、先刻の<超級殺し>からの奇襲で受けたダメージが想定よりも甚大であったらしい。

「今日の私、出費嵩むねぇ……」

などとフランクリンが呟く間にも、近衛騎士団は一斉に攻撃を仕掛けてくる。

如何に<超級>のフランクリンといえどそのステータスは脆弱。

五十人を超える上級戦闘職の攻撃を受ければ、そのHPは容易く尽きる。

もっともそれは、

「まぁ、いいや。彼とやる前に丁度いい テスト相手(・・・・・) が来たし、それでトントンと考えよう」

フランクリンが何もしなければの話だったが。

「《喚起――【RSK】》」

――フランクリンは、一体のモンスターを呼び出した。

To be continued