軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第二十一話 風星祭

□【聖騎士】レイ・スターリング

第三形態のテストはひとまず棚上げとなった。

文字化けしたスキルについては、ネメシスから「私が独力で解析するからもう余計なことはせぬように!」と念を押されてしまった。

仕方がないのでネメシスに任せよう。

さて、朝一で起きたネメシスの進化に関する問題が保留になったところで、このトルネ村に来た主目的に入る。

主目的とはもちろん、シジマ氏をリアルで探し出すために、ファリカさんへの聞き込みや、彼の残した物品から情報を収集することである。

だからファリカさんに話を聞こうと思ったのだが……。

「すみません……、実は昼までにこの繕い物を済ませないといけなくて」

何でも本日が期限の【裁縫屋】としての仕事がまだ終わっていないらしい。

本来は昨日の内に済ませるはずだったが、リューイの件があって遅れていたらしい。

それは仕方がない。

「お昼頃には作業が上がりますから……。お話はそれからでも良いでしょうか?」

「あ、はい。俺達はそれでも大丈夫です」

お昼までこちらで三、四時間。

リアルでの人探しを考えれば誤差の範囲で問題はない。

「それまでは、ぜひ風星祭を楽しんでいってください。本番は夜の花火から始まるイベントですけれど、屋台や舞台演目はもう始まっていますから」

「ほぅ」

あ、うちの 大食らい(ネメシス) が屋台と聞いて目を光らせている。

昨日夕飯を食いそびれたのもあるのだろうが……また食費で金が飛ぶよな、これ。

……それにしても、ネメシスは暴食が過ぎる。

「ネメシスや、七つの大罪というものをご存知か」

「うむ。私には縁のないものだ」

「Really?」

「なぜ英語で聞きかえす!?」

そんなやりとりを挟みつつ、俺達は屋台の並ぶ村の大路へと向かうのだった。

お祭りの屋台というと、地元にあった神社のお祭りや春のお花見で見たものを思い出す。

実際、このトルネ村のお祭りも似たようなものだった。

四百軒程度、人口も二千人ほどの村にしては奇妙に多いほど屋台が並んでいる。

ネメシスが食うためのクレープを購入しながら店主に尋ねてみると、何でもこのお祭りの間だけ王都からやってきている者もいるという。

たしかに稼ぎ時ではあるのだろうが、モンスターもいる道を通ってくるのだから商魂たくましい。

ただ、聞いた話では屋台を出す店主達で一塊になり、合資で腕の立つ護衛を雇って朝一でやってくるらしい。

村の周辺には初心者用マップより一段回上程度のモンスターしかいない。

極々稀にリューイらが遭遇したような群れが発生することもあるが、それも数年に一度あるかどうかだ。

護衛にしても片道で半日足らずの拘束時間だから<マスター>でも務められるし、群れが発生しても腕の立つ<マスター>なら問題ない。

屋台の店主に限らず観光客の分も含めてこの時期はトルネ村までの護衛の仕事があり、今思えばギルドで眺めていたカタログでも護衛依頼が多々見受けられていた。

見れば、護衛のついでなのか観光している<マスター>も多かった。

さて、祭りを楽しげに歩く人々は一様にあるものを持っている。

それは昨日のトルネ村に続く道に飾ってあったあの風星と呼ばれる五枚羽の風車だ。

道行く人々は風星を手に持ち、あるいは服にさしている。

ネメシスも昨日リューイから貰った風星が余程気に入っているのか、胸元にさしている。

ちなみに、両手には風星ではなくクレープを一つずつ持っている。

「んー♪ 進化の後の食事は格別だのぅ」

「ソウデスネ」

「次は何を食べるかのぅ。腹一分目だからまだまだいけるぞ」

いつもより食うペースが早く、容量も大きくなっているネメシスにちょっとブルーな気分になる。

……進化したから食べる量も増えたとか言わないよな?

「この勢いで屋台を制覇してしまおうかのぅ」

「…………」

「冗談だぞ?」

欠片も冗談に聞こえなかった。

やると言ったらやる目だったよ……。

「えっと、いつもならあっちにはアイスクリームの出店があって、向こうにはワッフルがあるはずだよ。それと、向こうには小さな舞台で風星祭のならわしを伝える演劇を一日に何回もしてるんだ」

「そうなのか、それはちょっと観てみたいな」

「うん、案内するよ。あ…………」

屋台を巡る俺達を案内してくれるリューイだが、時折風景を見てこのように黙り込むことがある。

表情を見ると、少し寂しげな目をしている。恐らくは義父と過ごしてきた昨年までの祭りを思い出しているのだろう。

「む、レムの実が売っておる」

ネメシスに促されてその屋台を見てみると、氷で冷やしたレムの実が屋台で売られていた。冷凍みかんか果実のシャーベットみたいなものか。

俺は人数分のレムの実を買って、みんなに配る。

「ありがとうレイ兄ちゃん。レムの実……グリンガムも好きだったな」

「む? グリンガムとは獅子のモンスターではなかったかの?」

「うん、お肉が好きだよ。でも果物も食べるんだ。特にレムの実が大好物。でも、グリンガムは皮を剥いてカットしないと食べないんだよ」

【アリエス・レオ】はライオンだが雑食のモンスターであり、加えてどこか上品なモンスターであるらしい。

「あ、でも義父さんもそうだったよ。皮ごと食べられるのに剥いたり、柑橘は白いのも全部とるし、種ものぞくし」

どうやらシジマ氏の育て方がグリンガムにも影響していたらしい。

……神経質?

「なんだかね、「こっちでは大丈夫だと分かってるけど、やっぱり怖いからね」ってよく言ってた」

「怖い?」

果物を食べることの何が怖いと言うのだろう?

アレルギー、ならばそもそも実も食べないはずだが……。

「それからユノーは「あーん」されないと食べないんだ」

「よくわからん食癖だのぅ」

……ネメシスの胃袋容量もわからない度合いでは負けてないけどな。

「あ。あそこに石舞台があるでしょ? あそこで毎年コクテン様のおとぎ話の劇をやってるんだ」

俺がシジマ氏について考察していると、リューイが道の先を指差した。

そこでは小さな舞台の周りに人だかりができ、中心ではリューイの言う演劇をやっている。

俺や先輩は観ることができるが、背の低いリューイやネメシスでは観られないだろう。

「よし。レイよ、肩車だ。肩車を所望する」

「まぁ、別にいいけどな。リューイも来いよ」

「え、でも二人だと……」

「いや、余裕」

俺は二人を同時に抱えあげ、右肩にリューイを、左肩にネメシスを乗せた。落っこちないように太ももを手で押さえておく。

今の俺はネメシスや【瘴焔手甲】、ガチャで当てたSTRを二割増しにするアクセサリーなど、諸々の補正込みでSTRが一〇〇〇以上ある。

真面目に百人力なので、子供二人を肩に乗せる程度はなんでもない。

しかしそれで言えば、十万を優に超える兄のSTRなら小学校の教室……いや校舎ごとかつげそうだな。改めて考えると高ステータス保有者の人間離れが凄まじい。

「ところでレイ、私は子供ではなくレディで」

「上演中はお静かにな」

「ぐぬぅ」

さて、そんな訳で二人を肩車(?)した状態で演劇を観ることにする。

幸いにして、今回の公演は今から始まるようだ。

その内容は、次のようなものだった。

◇◇◇

□コクテン様の演劇

むかしむかし、このトルネ村は今よりもっと小さく、穏やかな農村でした。

心地よい風が吹く村で、いつもクルクル、クルクルと農業用の風車が回っておりました。

けれど、そんな平和で穏やかなトルネ村に突如として“まっくら”がやってきます。

それは東の空からやってきた空飛ぶ怪物でした。

お日様の光も、お星様の明かりも、怪物は明るいものを全て飲み込んで、あたりを“まっくら”にしてしまいます。

“まっくら”になってしまった空を見て、人々は「 黒天(コクテン) だ」「コクテン様だ」と恐れおののきました。

コクテン様は明るいものを呑みながら、空の高い場所から地上を見下ろし、笑いながら、気のおもむくままに暴れます。

コクテン様に見つかったものは、人でも獣でも、“たいまつ”にされて呑まれてしまいます。

そうして誰も彼もが怯えて、窓も戸も閉めたくらぁい家の中に閉じこもっていました。

時折、「我こそが」とコクテン様を討伐しようとする騎士や狩人もいました。

けれど騎士の剣はコクテン様に届かず、狩人の弓矢でもまるで足りません。

時には空飛ぶ竜に乗って挑もうとした者もいたが、竜の翼でも届きません。

そうして、騎士も狩人も、竜さえも“たいまつ”にされて呑まれてしまいました。

そう、コクテン様には竜でも敵わなかったのです

誰も彼もが敗れ去り、誰も彼もが怯え暮らす。コクテン様の天下です。

逃げ出そうとしても、すぐに気づかれて“たいまつ”にされてしまいます。

人々は餓えながら、家屋の中に隠れ暮らします。

この村に吹いていた風の音さえも、死んだように凪いでいます。

聞こえてくるのは、空の上のコクテン様の笑い声だけでした。

ああ、このままここで、全てが終わってしまうのでしょうか?

そんな風にトルネ村の誰もが嘆き悲しんだときのことです。

人々を哀れんだ天がポタリと一滴、涙をこぼしました。

すると涙は尾を引く流星となって空を滑り……コクテン様を打ち据えます。

流星に打たれたコクテン様は山へと墜落し、そのまま地の底に沈みこんでしまいます。

冷たい岩山の地底にはコクテン様の大好きな明るいものは何もありません。

食べ物がなくなったコクテン様は力を失い、地の底から出ることができませんでした。

そうして天が落とした涙の流星によって人々は救われ、コクテン様は今も暗くて冷たい地の底に閉じ込められているのです。

それを祝福するかのように、流星が降った後には村には再び風が吹きました。

空も明るくなり、コクテン様の恐怖は去ったのです。

それから人々は自分たちを救ってくれた天に感謝し、年に一度、コクテン様が封印された日に風星という星を模した小さな風車や、空を彩る光の花火でお祭りするのでした。

めでたしめでたし。

◇◇◇

□【聖騎士】レイ・スターリング

「なるほど」

わかりやすい劇のおかげで、お祭りの由来はよくわかった。

ていうか、これ……。

「先輩、今の話って要するに……「すごく強いモンスターがいたけどたまたま降ってきた隕石が直撃して死にました」ってことですよね」

「そうでしょうね。恐らくは<UBM>だったのでしょうが……天文学的に運の悪い個体もいたものです」

「この村で暴れ続けていたから当たったので、自業自得とも言いますが」、と先輩は続ける。

「あるいは死んでおらず、昔話のように閉じ込められただけかもしれませんが……話からすると生物のようですし、飲まず食わずのまま何百年と経てば死んでいるでしょう」

まぁ、そうだろうな。

ちなみに、演劇の後に近くの山に駆けていく<マスター>の姿がちらほらとあった。

リューイによれば毎年この話を聞くと幾らかの<マスター>が山を掘りに行くらしい。

「死にかけの<UBM>を見つけて倒せば特典貰えるかも!」ということらしい。

なお、当たり前だが今もって見つかっていないので……やはり数百年の内に消滅したのだろう。

飲まず食わずのままで数百年経っても生きているような奴は確実に厄介なので、それでいいのだろう。

さて、演劇を観終わってからまた屋台の散策を再開する。

ちなみに今はリューイが同行していない。

なぜかと言えば、演劇を観に来ていた村の友達と偶然に会い、そちらに誘われたからだ。

こちらを気にしている様子だったが「いいから行ってきなよ。帰り道くらいは覚えてるからさ」と言って送り出した。

リューイはこのお祭りでシジマ氏のことを思い出し、少々気が沈む様子もあった。なら、友達と遊んで気分を上向かせた方が良いだろう。

そんな訳で今は俺とネメシス、先輩の三人で動いていたのだが……。

「レイ君、喉は渇きませんか?」

「あ、そういえば少し」

演劇中に飲み物がほしくなったが、観ている最中は買いに行けなかったからな。

「では、私が飲み物を買ってきます。たしか向こうの方にあったはずなので」

「じゃあ俺も何か買っておきますよ。先輩は何か食べたいものありますか?」

「ポップコーンでお願いします」

「承知」

先輩は来た道を戻っていき、俺達は近くにあったポップコーンの屋台に並ぶ。

ポップコーンと言えば、ログインする前に兄のポップコーンがMMOジャーナルプランターのニュースになってたな。

俺も試作品を食ったが、あれは美味い。美味いが……コーン以外の原料に何を使っているのか教えてくれなかったあたりに若干の怖さがある。

それにレイレイさんと合作したというCMソングも謎だ。味覚もデストロイって何だよ、無駄に出来のいいメロディが歌詞のせいで息をしてないぞ。

「……ん?」

俺が兄の謎ソングに思いを馳せながらポップコーンを買っていると、往来の一部が騒がしくなった。

何かあったかなと視線を移せば、

「ああ!? やンのかてめえら?」

「ぶつかってきたのはそっちだろうがよぉ! あぁン!? <モヒカン・リーグ>は売られた喧嘩だけは買うぞゴラァ!」

なんか絵に描いたような不良の衝突が起きていた。

一方は一様に赤と黒の丸を重ねたマークを衣服につけた集団、もう一方は何故か全員モヒカンの集団だった。

双方共にガラが悪そうで、チンピラ同士の小競り合いといった様子だ。

また、角つきあわせる全員が左手の甲に紋章を持っていたので、揃って<マスター>らしい。

「<マスター>なのにあんな半世紀前の不良か世紀末みたいな」と思わないでもないが、ロールしている人も混じっているだろうから変でもないか。

悪役ロールがあるなら不良ロールもあるだろう。ギデオンの事件で倒した<マスター>の中にもモヒカンいたし。

さて、お祭りには喧嘩もつきものかもしれないが、他の観光客には迷惑な話である。

何かあったら困るなと思いながら喧嘩の推移を注視していたが、

『おぉう、どうしたテメエラ』

一触即発のチンピラ達の後方から、一人の人物が姿を現した。

それは巨大な鎧を身に纏った、身の丈三メートルを超した人物だった。

フルプレートの鎧とフルフェイスのヘルムゆえに、その顔を窺い知ることはできないが、これだけの鎧は余程の体格がなければ着込めないだろう。

と、そこまで観察して気づいた。

その鎧の人物は、俺が先輩と待ち合わせをしている間に見かけた人物である、と。

「サブオーナー!」

「な、何だテメエ!」

丸マーク集団は鎧を歓迎し、モヒカン集団は威圧されている。

鎧は威圧された側の誰何の声に対し、こう応える。

『この鎧を見ても俺様が誰だかわからねぇのかぁ?』

……わかんねーよ。

「お、お前はまさか……あの!」

「鑑定しても、本物……」

が、どうやらモヒカン達には分かったらしい。

……俺も《看破》か《鑑定眼》取ろうかな。

でもなー、装備で補おうとするとメガネばっかりになるんだよなー……。

ジョブだと……、そういえばそろそろ【聖騎士】をカンストするけど次のジョブどうしよう。

『気づいたようだなぁ。なら、何をすべきかもわかるんじゃあねぇのかぁ? 俺達、<ソル・クライシス>によぉ!』

「オラァ! PKされたくなけりゃ一人金貨一枚置いてきやがれぇ!」

カツアゲ?

「ち、畜生……!」

「きょ、今日は退いてやる! デスペナで祭りを楽しめなかったら交通費が大損だからな!」

モヒカン集団は鎧の人物に凄まれ、金銭を投げ捨てて這う這うの体で逃げ出した。

「サブオーナー、見ましたか今の!」

『クハハ、ざまあねぇなぁ。いくぞテメエラ! ……ん?』

その後、鎧と丸マーク集団――<ソル・クライシス>も肩で風を切ってその場を去ろうとする。

ただ、去り際にあの鎧がチラリと俺の方を見ていた。

目は見えなかったが、やはりあのスリットが俺の方を注視していたのだ。

だが、鎧は何も言わず、そのまま去っていった。

何なんだ?

「噴水のときといい、何でこっち見るんだ?」

「……それは嫌でも目に留まるのだろう」

「今は立て札もってないぞ?」

「…………」

ネメシスはなぜか疲れた目でもしゃもしゃとポップコーンを咀嚼していた。

「どうかしましたか?」

と、そこにお盆――代わりの盾――に飲み物を三つ載せた先輩が戻ってくる。

「いや、さっきまでそこにガラの悪い集団がいて、たしか<ソル・クライシス>とかいう……」

「ああ、新興のPKクランですね。直接遭遇したことはありませんが、名前は聞きます」

「その中にでかい鎧がいたんですよ」

「鎧?」

「ええ、三メートル超えの。ああいうのってちゃんと着込めるんですかね?」

「できますよ」

先輩は俺達に飲み物を手渡しながら、鎧についての説明を始める。

「まず一番簡単な手法は巨人アバターでスタートすることです」

ああ、そういえば普通の人間以外もできるんだっけ。

狼桜も狼獣人だったし。

「まぁ、アバターが巨人でもステータスは変わらないので、ともすれば見掛け倒しにもなりますね。それに当たり判定大きいですし、装備も特大サイズなので出費が嵩みます」

……メリットに対してデメリットでかい。

「それに上級職の【鎧巨人】ならSTR次第ではサイズの合わない鎧でも着こなせますよ」

「先輩の【盾巨人】の鎧版みたいなジョブもあるんですね。あれ、でもいくらSTRがあっても鎧だとサイズが合わないと空洞多くて動きづらいような」

「【鎧巨人】のスキルに《アーマー・アジャスター》というものがあります。それにより、鎧の空洞に粘性の高い空気のような力場を充填され、サイズを気にせず動けます。SF映画で言うパワードスーツに近いものになるかと」

「へぇ」

便利なスキルもあるものだ。

あと、先輩は【鎧巨人】に詳しいようだ。今は【盾巨人】だけど前は【鎧巨人】だったのだろうか?

まぁ、データに精通しているらしい先輩なら、他のジョブにも詳しいかもしれないけど。

「大きな鎧はいいですよ。高い威圧効果を狙えますし、万一鎧を貫通した場合でも容積の大半を占める空洞のために相手が外すこともあります」

あ、なんだか実感篭っている。やっぱり昔は【鎧巨人】も取っていたのかもしれない。

「……もっとも、頭頂部から真っ二つにでもされればどうしようもありませんが」

先輩がため息をついて少し遠い目をしている。

何か嫌な思い出でもあるのだろうか?

◆◆◆

■???

「いつごろ仕掛ける?」

『祭りの後でいいだろう。今は邪魔が入りそうだ』

「往路で<K&R>の連中さえいなけりゃあそこで決まりだったんですけどね」

「だが、プラスの要素もある。<超級>だけでなく、あの<K&R>でも駄目だったってことだからな」

『クハハ。獲物の価値は増した、ってぇわけだ』

「そうだ。……仕掛けるのは今言ったように祭りの後、この村からの帰路がベスト。ただし……」

『ああ、ここにいる間に好機があればそこで、だな』

To be continued