軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

78話

海上を飛んでいると海の中に未登録のモンスターの反応を見つけ、爆雷を放り込んでみる。すると一メートルほどの魚型モンスターが複数浮き上がってきた。フグのような見た目をしている。毒があるかもしれないので、遠距離攻撃でトドメを刺していく。

88番 トキシックバルーン アイテム1 毒肝 アイテム2 極上フグ鍋セット

海面にはぷかぷかとドロップが浮いている。回収すると全て毒肝だった。極上フグ鍋セットは落ちない。結構な数を倒したのだが……これは条件ドロップの可能性がある。

再度トキシックバルーンを探して爆雷で気絶させ、各種属性魔法を試してみる。どうやらダメみたいだ。その後も手持ちの武器を全部試してみるがダメ、毒があるなら解毒したらどうかと解毒薬を使ってみたが極上フグ鍋セットはドロップしなかった。

「んー、全くわからんぞ。手持ちのスキルじゃダメっぽいかんじはするが……」

水上歩行で海面に立ち腕を組んでうなる。収納には大量の毒肝がたまっていくだけ、シュナイダーとゼロは他の水棲モンスターを倒して遊んでいる。

一旦諦めるか……遊んでいる二人に声をかけ、ドロップを回収して海を渡ることにした。

「なんだアレ、グリーンスライムの友達かな?」

市街地の中にはゴブリンやオークに混ざって、大量の赤く細長いスライムみたいなモンスターがノロノロと動き回っている。その身体にはうっすらと血管のようなものが浮き上がり、微妙にグロい姿をしている。

まずは遠距離攻撃でしとめていく。火球一撃で赤スライムはドロップを残して消えていった。

89番 明太スライム アイテム1 たらこ アイテム2 辛子明太子

明太スライムか、たしかにそれっぽい見た目だ。進化の宝玉の効果があるかと、合体するか実験しようとしていると、突如ゼロの悲鳴が聞こえる。

「どうしたゼロ?!」

涙目になったゼロが顔をこちらに近づけてくる。シュナイダーもどうしたのーと駆け寄ってきた。話を聞くと、明太スライムを噛み付いて倒したら口が痛いとのことだ。

回復魔法をかけてやるが、痛みはおさまらないという。解毒もダメみたいだ。口の中をシュナイダーと協力して水流で洗い流してやると、いくらかマシになったようでゼロが礼を言ってくる。

「これじゃ素手で触るのは危ないっぽいな」

シュナイダーも噛まなくて良かったと安堵している。しかしブラックドラゴンにダメージを与えるとは、やはりスライムは恐ろしいモンスターだ。油断ならない。その後慎重に明太スライム同士をくっつけてみたが、合体する気配はなかった。進化の宝玉も効果がない。

再び空の人となり探索していると、避難所らしき場所を発見したので立ち寄ってみる。ゼロの背中から飛び降り門に近づいていく。今まで訪れた避難所より門番の警備が厳重な様子だ。人数も多く、暴動鎮圧の時に警察が装備していそうな大きな盾も装備している。ある程度の距離まで近づくと声をかけられる。

「そこで止まりなさい! 用件は?」

「こんにちは。自分は旅の者です。ここの避難所の方にお願いがあって来ました」

「女性も食料も渡さないぞ!」

ん? なんだか勘違いされているようだ。誤解を解くため目的を説明していくが、どうやら半信半疑のようだ。逆になんでこんなに警備が厳重なのか尋ねてみる。

「あなたは奴らの仲間ではないのですか?」

「奴ら? 誰のことだかわかりませんが、自分の仲間はこのゼロとシュナイダーですね」

謎空間に引っ込んでいたゼロとシュナイダーを呼び出して紹介する。

「ひぃっ」

「何もないところから……」

「なんだあのデカイの?!」

「凄く、大きいです……」

「犬かわいいな」

他にも食料を出してみせ、これまでも日本中をまわってきてこの街には今日着いたばかりで自分の目的はあくまでも珍しいモンスターの情報だと伝える。すると信じてくれたのか、門番さんたちは事情を説明してきた。

なんでもここらには、その筋の人らとチンピラたちのコミュニティがあるらしく、時折この避難所にたかりにくるそうなのだ。

「ふーむ、人間同士の揉め事ですか。今まで遭遇してこなかった問題ですね」

たまたま遭遇しなかっただけで、実際には各地でもあった問題かもしれないが……世紀末のモヒカンみたいな人たちが実在するとはなぁ。

「あ! アイツらきやがった」

門番の一人が指差す。後ろを振り返ると、銃や日本刀、はてはロケットランチャーのような物で武装した集団がぞろぞろとやってきていた。いや、たかるよりその装備でモンスター倒せば食料得られるのでは……