軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

71話

巨大タコはこちらを捕まえようと足を伸ばしてくる。足の長さだけで三十メートルはあるだろうか、しかしこちらには届かない。

タコはこちらを捕まえるのを諦めたのか、水中に潜り姿を隠す。次の瞬間、海から空にめがけて水柱が上がりゼロのすぐ横を通り抜けていった。

どうやらこちらを打ち落とそうとしているようだ。とりあえず恥ずかしがってないで出てきてもらおう。タコの周りの海水を収納し、水流操作で水の壁を作る。

むき出しになったタコは海底に叩きつけられ、水を求めて移動を始める。

「ゼロとシュナイダーで攻撃して。こっちで動きを封じるから」

矢に蓄雷と追尾をかけ、次々と射っていく。矢を受けたタコはビクンと身体を震わせ、動きを止める。動きを封じられたタコは、ゼロの火球とシュナイダーの業火球に炙られて次第に動きが鈍っていく。

くるんと足を丸め、茹でられたタコのようになり霧になって消えていった。ドロップを回収し、水流操作をやめて海水を戻す。

78番 メガオクトパス アイテム1 タコ アイテム2 スクロール(中級水魔法)

ドロップはタコ丸々一匹とかぶりの中級水魔法だった。その後は内海に浮かぶ小島の上空を探索していく。すると、オーガばかりが湧いている島を見つけた。

「こんな城があるなんて見たことも、聞いたことないな」

そのオーガばかりの島には、岩でできた城のようなモノが建っていて、生命感知でも中の様子をうかがうことができない。試しに収納を試みるが、ツリーと似たような仕様なのか無理だった。

ざっと上空から全体を見渡してみたが、入り口らしき場所は発見できなかった。島に上陸して探索してみることにする。

大量に襲いかかってくるオーガを倒しながら、島を探索していくと入り口の両脇に篝火のたかれた洞窟を見つける。いかにも怪しい。

ゼロはサイズ的に入れないので謎空間に戻ってもらう。浮遊松明を使用し、洞窟の中へと足を踏み入れた。

洞窟内は暗いが今のところ一本道でモンスターも出てこない。ところどころ曲がりながらゆるやかに登り坂になっている。しばらく進むと、明るく広い空間に出る。あちこちに篝火がたかれ、奥には大きな扉のようなものがあり、その前には普通のオーガの倍の大きさはある青い肌のモンスターが扉を守るように立っていた。

手には巨大な棍棒を持ち、周りに普通のオーガも十匹ほどうろついていた。

一旦身を隠してゼロとシュナイダーと作戦会議をする。この広さならゼロも呼びだして戦えそうだ。作戦を立て終え、さっそく行動を開始する。

まずは収納でモンスターの武器を奪い、オーガたちめがけて、蓄雷をかけた大量のハーピー の風切り羽根を強化投射で放つ。痺れて動きを封じられたオーガめがけて、魔法を放ちながら接近する。

これで雑魚は片付いた。取り巻きをやられた青鬼が、怒り吠えこちらにむかって走ってくる。

その瞬間、後ろに現れたゼロが背後から青鬼に噛みつく。

気配を察知したのか、青鬼は振り向きゼロの顎を両手でおさえ、噛みつきを阻止しようとする。中々の反応速度だが、ゼロには現れると同時に反雷をかけてある。

青鬼はゼロに触れた瞬間、その身を震わせるとそのままなす術なく上半身をゼロに噛み砕かれ、消えていった。

ドロップを回収し、作戦が上手くハマったことを喜び図鑑を確認する。

79番 ブルーオーガ アイテム1 力の結晶(中)アイテム2 鬼の金棒

扉に近づいて調べる。普通に考えたらこの先が外で見た城の内部に繋がっていると思うのだが、取手なんかも見当たらない。

とりあえず押してみるが、ビクともしなかった。鍵がいるのかと思って、鍵穴らしきものを探してみてもそれらしきものも見つからなかった。

何か特別なアイテムが必要なのだろうか? しかし島の外はすでに全部見てまわったし、それらしきアイテムを持っているモンスターもいなかった。無理とは思うが収納も試してみる。

「駄目かぁ。青鬼のドロップも鍵らしきものは無いし、わからん」

その後倒し方によって開くかもと、リポップした青鬼たちを色々な方法で倒していくが、扉が開く気配はなかった。