軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

66話

巨大スケルトンがこちらを捕まえようと、その巨大な腕を伸ばしてくる。ゼロでさえ握りつぶせそうなサイズの巨腕は意外と素早く、ゼロの尻尾スレスレをかすっていく。

結構ギリギリだった。ゼロからも少し焦った感情が伝わってきた。

シュナイダーがどうする? と問いかけてくる。二手にわかれて攻撃するのを提案すると、シュナイダーはロケットフィッシュ一号に乗って飛び出していく。

お互い高度を高めに保ち、遠距離攻撃で攻めていく。しかし弓は弾かれ、火炎系の魔法は吸収されてしまう。巨大スケルトンの眼窩の炎が大きくなり、勢いを増した。

(くそ、火はダメだな。弓と斬撃もいまいち通りが悪そうだ)

弓は弾かれるので、風斬りの短剣で斬撃を飛ばしてみるがこれもイマイチだ。

ゼロには飛ぶのに集中してもらい、シュナイダーにも火以外で攻撃するように言う。

骨相手には火か打撃か、聖なるかんじのなんかと相場が決まっている。お次は破邪の経文を試してみることにする。

巨大スケルトンも黙って棒立ちしてくれていない。眼窩の炎を光線のように飛ばし、空中に無数の骨でできた槍を出現させ、こちらへむけて放ってくる。

(目からビームかよ! 早く成仏してくれ)

攻撃の回避はゼロに任せて、収納から経文を取り出して使用していく。すると巨大スケルトンが苦しげに身悶えしはじめた。

どうやらきいてるようだが、一撃とはいかないようだ。シュナイダーの岩石槍や、経文でチマチマと堅実にダメージをあたえていく。

身悶えしていた巨大スケルトンがうずくまり、カタカタと震えはじめる。

「今度はなんだ?」

油断せずお経をあげつづける。といっても経文をアイテムとして使用するだけだが。しかしなかなか成仏してくれない。経文は足りるだろうか……

そんなことを考えていると、突然巨大スケルトンがはじけてバラバラになる。それと同時に辺り一面に黒いモヤがたちこめはじめ、視界がうばわれる。

「くっ、身体が重たい。この黒いやつのせいか?」

インフルエンザにかかった時のようなダルさが身体を襲う。自分よりもゼロの方が症状が顕著だった。高度がおちていき、なんとか地面に着地するも倒れ込んでしまう。

ゼロの背中から飛び降り、顔にかけより手を当て回復魔法を使用するがあまり効果がない。

「ゼロ? 大丈夫か?!」

いつもは気丈なゼロも、ヤバそうだと弱気な言葉をかえしてくる。段々とゼロとの繋がりが弱まっていくのを感じる。

このままではマズイとゼロに謎空間に戻るように言う。ゼロは後は頼むと言い残して消えていく。なんとか間に合ったようだ。繋がりが弱くなるのが収まる。

(早いとこ決着をつけなきゃまずそうだ……)

視界は最悪だが生命感知で巨大スケルトンの方向はわかる。マップで見ると白い点が巨大スケルトンのまわりで激しく動きまわっている。恐らくシュナイダーだろう。早く合流しなくては。

闇の中を駆けシュナイダーに合流する。自分とシュナイダーの間には頭蓋骨だけになった巨大スケルトンが浮いている。

シュナイダーがゼロは無事かと尋ねてくるので、無事だと言うと良かったと返ってくる。

アンキロハンマーを取り出して構え、頭蓋骨に殴りかかる。すると地面に散らばっていた骨が、頭蓋骨の周りに盾のように展開する。

ハンマーの直撃した骨の盾は砕け散るが、その破片がこちらへ弾丸のように襲いかかる。横っとびにかわしたところへ、頭蓋骨が光線を飛ばしてきて直撃してしまう。

「いっつー、岩石鎧が一撃でもってかれるとは……」

回復と岩石鎧の掛け直しをして、破邪の経文を使用する。走り寄り、動きの止まった頭蓋骨の脳天に強化をのせたハンマーを全力で叩きつける。

ハンマーが頭蓋骨を粉々に砕く。地面を弾き飛ばし巨大なクレーターができ、飛び散った土や草がパラパラと落ちてくる。

頭蓋骨が消えると立ち込めていた黒いモヤも消え、平原を月が照らす。身体のだるさもきえていく。ゼロも元気が戻ってきたようだ。

シュナイダーが近づいてきて、厄介な相手だったねぇと言ってくる。

「まったくだよ。あの黒いモヤモヤがやばかった」

シュナイダーが言うには一号もあっという間に元気をなくし、慌てて謎空間に戻したそうだ。自分とシュナイダーがまだ動けたのは、闇耐性や呪い耐性なんかの耐性スキルのおかげかもしれない。

71番 ガシャドクロ アイテム1 呪骨槍 アイテム2 呪骨面

呪骨槍 呪いの霧を発生させる。槍としても強力だが、装備している間使用者を蝕み続ける。

呪骨面 怨念のこもった面。眼窩から炎を放てるようになるが、一度装備すると外せない。