軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

217.星の未来②

217.星の未来②

(前回の続きです)

「ブリギッテ教とワイズ教を『習合』します」

「そ、そんな……新旧国教の融合を?」

予想していなかったローレライが驚くが、アリシアは続けて厳かに告げる。

「始祖にして現人神ブリギッテ、ワイズ教主神立ち合いのもとここに宣言する。ブリギッテ教序列三位アリシア。聖槍の使い手ラッカライ。神の末裔ゲシュペント・ドラゴンの王族コレット。十聖フェンリル。そして、星の未来を担う子供たちがこれを見届けました。そして……」

アリシアは俺の方を見る。

俺は肩をすくめながらも、自分が担うべき役割を理解して口を開く。

「星の救世主にして、星の内側でお休みであるところの、女神イシスの代行者・大賢者アリアケがこれを認めよう」

そう言った瞬間、落下を始めていた空中神殿アースガルズが『ガゴン!!!』という急制動をかけたような音がさせるとともに、落下のスピードを落とし始める。

「こ、こんな結末になるなんて……。よ、余計にややこしく」

あわあわと将来の苦労に思いをはせて、ローレライが顔を青くする。

と、同時に、人魔同盟学校の生徒たちも、唖然とした様子で、

「わたし単なる生徒のつもりで学校に来てたんだけど、いつの間にか神話の一ページの生き証人になりそうですわ……」

「はい。私もです。これは名誉なことなのでしょう。ですが、どうも私の直感が、厄介ごとだという警鐘を鳴らし続けているのです。なぜでしょうか?」

「それが正解だからでは?」

キュールネーとソラの愚痴に、ピノが鋭くつっこんだ。

「ピノ。それにしてもあんた、めっちゃはっきり喋るタイプだったのね。まぁ、いちおう神様ですものね」

「力はほとんどないので、あなたたちと力はそれほど変わりありません。なお、あちらのワイズ神に戻るつもりはありませんので、これからもどうぞ宜しく。人界には興味深いものがたくさんあって飽きさせませんね。あれとか」

そう言って、ルギとフィネの方を指さす。

「ああー、そうねー」

「あれは不純異性交遊にあたるのでは!? 取り締まらなければ」

「「野暮なことはやめておきなさい」」

二人に止められて、ソラはしぶしぶと引き下がった。

彼女の視線の先には、付き合うとか付き合わないとか、結婚しようとかまだ早いとか、そういった会話を飽きずに続ける二人の男女がいたのであった。

ともかく、こうして星の未来を占う舞台は幕を閉じた。

とはいえ、多少の後始末は残っている。

まずは、そう。

あいつのことからかな。

おれはそんなことを考えながら、未来への展望を脳裏に描くのだった。