軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第14話『予兆』

アルデミラン宮殿……帝都の郊外にあるこの宮殿は旧貴族と新貴族の不和を象徴する建物だ。

宮殿の中心となるのは煉瓦造りの旧城館である。

その東西に新城館、南には門と石畳に覆われた前庭がある。

かつて、旧城館の北には小さな庭園があった。

庭園と言っても、珍しい植物がある訳でも、美しい花が咲いている訳でもない。

寂れた印象すら感じさせる庭園だ。

何処が気に入っていたのか、ラマル五世は皇帝に相応しくない古びたイスに座り、飽きもせずに小さな庭園を眺めていた。

いや、あの小さな庭園こそラマル五世に相応しかったのかも知れない。

だが、その小さな庭園はもう存在しない。

破壊され、霊廟の建設予定地の一部となってしまった。

霊廟には六柱神が奉られ、外壁には帝国の歴史を題材にした彫刻が施される予定だ。

アルフォートは霊廟を融和の象徴と位置づけているようだった。

旧貴族と新貴族だけではなく、神殿と帝国の在り方をも見直していくというアルフォート次期皇帝の決意の表れなのだ。

悪くない発想だ。

旧貴族と新貴族の不和の原因を全く理解していないことを除けば悪くない。

ふぅぅぅ、とベティル・ピスケはアルフォート次期皇帝の背中を見つめ、深い溜息を吐いた。

旧貴族と新貴族の不和の原因は旧貴族にある。

三十年前、帝国は傭兵団の力を借りて内乱とそれによって生じた混乱を収束させ、傭兵団の団長は功績を認められ、爵位と領地を与えられた。

『力を借りて』は旧貴族の言い分であり、『爵位と領地』は旧貴族にとって不都合な部分を隠している。

新貴族の立場で言い直せば、旧貴族の代わりに最前線に身を置き、数え切れないほどの汚れ仕事をこなした挙げ句に原生林に追いやられたとなるだろう。

旧貴族にも言い分はある。

新貴族は満足な教育を受けていない成り上がり者だ。

傭兵としては一流でも官僚としての才能は未知数だ。

当時、帝国には余裕がなかった。

そんな状況で実績のない者を国の要職に就ける訳にはいかなかったのだ。

旧貴族は国を立て直すために最も確実な方法を選んだとも言える。

やはり、それも旧貴族の言い分に過ぎないのだが。

ベティルはアルフォート越しに建設予定地を見つめた。

現在は基礎工事の最中で大勢の男達が地面を掘り返している。

石灰岩で基礎を造った後、その上に大理石の神殿を建設する。

今の所、見える範囲で大きな遅延は発生していないが、ベティルは神殿の建築が予定通りに進まないだろうと確信していた。

理由は大理石の価格だ。

帝国最大の大理石の産地はボウティーズ男爵領である。

そこには石切を生業とするミノタウルスが住んでいたのだが、ボウティーズ男爵は金貨四千枚で彼らを売り払ったのだ。

ベティルからすれば愚かとしか言いようのない判断だが、自分の持つ権利を行使したという一点でボウティーズ男爵は正しい。

ボウティーズ男爵のせいで大理石の産出量は減少、更に霊廟建設の噂を聞きつけた商人達の暗躍により、大理石の価格は上昇を続けている。

仮に価格の問題が解決しても、今度は大理石の輸送が問題になる。

コンクリートで十分だろうに、とベティルは大理石の霊廟によって引き起こされる問題にうんざりする。

許されるのならば周囲の人間が顔を顰めるような言葉を口にしていただろう。

それができないので、ベティルは溜息を吐くしかないのだが。

世の中には前提を正しく理解しながら正しい回答に辿り着けない者がいる。

その点でアルフォートは至極真っ当だ。

前提を正しく理解していないから正しくない回答を導く。

これほど隙のない論理はないだろう。

何故? という想いはある。

妾腹の子とは言え、環境には恵まれていたはずだ。

きちんと教育を受け、会議に口を挟める程度の見識もある。

それなのにアルフォートは見当違いのことばかりしているのだ。

ティリア皇女にも似た所はあったか、とベティルは溜息を吐いた。

その意味でアルフォートはティリア皇女の劣化品であるとも言える。

分からんのだろうな、とベティルは自身の経験に照らし合わせて判断する。

若い頃、ベティルは歯車が噛み合うように世界は動いていると思い込んでいた。

今は違う。

自然界は神の創った秩序に沿って動いているのかも知れないが、人間の世界はそうではない。

秩序だっているように見えるのは上っ面だけで、人間の世界は感情と利によって動いている。

騎士が他人の妻に手を出し、感情的な理由で非協力的な態度を取る。

理路整然とした意見よりも、声の大きいバカの意見が優先される。

そうでない人間もいるが極少数だ。

そして、悪貨は良貨を駆逐するのだ。

そういう人間のバカさ加減をリオ・ケイロン伯爵は愉しんでいたように思える。

もっとも、エラキス侯爵領に逃げ出して一ヶ月余り音沙汰がないので、人間のバカさ加減に巻き込まれるのは嫌だったようだ。

結局の所、ティリア皇女も、アルフォート殿下も現実をよく分かっていないのだ。

例えば飢餓、例えば貧困……ベティルとて実際に経験していないが、飢餓と貧困によって生まれる現実を何度も目にした。

どんな気持ちでベティルが死んだ部下の家族に手紙を書いているかも分かっていないだろう。

ベティルは賄賂を受け取り、入団試験の参加資格を与えることがある。

見込みがなければ採用しないし、採用しても役に立たなければ馬の世話係にして早々に追い出すことにしている。

元部下の顔を思い出し、ベティルは顔を顰めた。

一人は優れた技量の持ち主だったが、現実を理解しようとしない所が気に食わなかった。

もう一人は最も忙しい時期に他の大隊に転属した。

「ぴ、ピスケ伯爵、あ、あそこで働いている者は、どのような基準で雇われている?」

「手配しているのは財務局と思われますが、その詳細までは存じません」

私が知る訳ないだろう、と心の中でぼやく。

ベティルは近衛騎士団長だ。

軍務局の仕事ならば推測もできるが、他局のことはそれさえできない。

「……そうか。へ、平民にも仕事を与えられれば」

「それは良い考えかと」

誉められたことが嬉しいのか、アルフォート次期皇帝ははにかむように微笑んだ。

「……おお、待っておったぞ」

「ラルフ、リブラ伯爵」

ベティルがアルフィルク城にある執務室に戻ると、禿頭の老人……ラルフ・リブラ伯爵が出迎えた。

正直、ベティルはラルフ・リブラ伯爵が苦手だ。

普通に会話をしていても心の裡を探られているような気がするからだ。

リブラ伯爵は内戦期に帝国軍を纏め上げた功労者なのだが、この老人の人望のなさが帝国軍が一枚岩に成り切れなかった理由ではないかと勘繰りたくなる。

「リブラ伯爵はアルフィルク周辺の警備を担当していたのでは?」

「何じゃ、知らんのか? 近衛騎士団の配置転換が行われておるんじゃぞ。勿論、アルフォート殿下の命令でな」

ベティルはその場で突っ伏しそうになった。

自分に相談もなく、アルフォートが配置転換を決めたこともそうだが、アルコル宰相がそれを認めてしまったことも同じくらい衝撃的だった。

よろよろと自分の机に向かい、ベティルはどっかりとイスに腰を下ろした。

リブラ伯爵の前でなければ頭を抱えていた所だ。

「気持ちは分からないでもないが、正式な命令なのでな。断る訳にもいかん」

「……」

帝国軍は網の目のように配置されている。

これは敵に侵攻されることを前提にした配置なのだが、要所とされる場所には他の大隊に比べて練度の高い近衛騎士団が配置されている。

帝都の防備を固めたと言えば耳障りは良いが、ナム・コルヌ女男爵が守護するカイ皇帝直轄領にある港やルーカス・レサト伯爵が守護する鉱山都市キンザを奪われた時の損失は計り知れない。

「エルナト伯爵とレサト伯爵は動いておらんからな。頭を抱えるほど悪い状況ではあるまい」

リブラ伯爵は髭を扱き、好々爺のように笑うが、ベティルは目の前の老人を全く信用できない。

帝国の将来を考えているのは間違いない。

だが、ベティルにはリブラ伯爵が純粋に帝国の将来を考えているのではなく、自分の利益のために帝国の将来を考えているように見えて仕方がない。

「儂も歳じゃからな。最期のご奉公というヤツじゃよ。そう言えばケイロン伯爵とハマル子爵は何処に行ったんじゃ?」

「彼らならばエラキス侯爵領に遣いに出ております」

ほぅ、とリブラ伯爵は目を細めた。

恐らく、リブラ伯爵は二人の不在を知っているはずだ。

この老人に自分はどれだけの情報を与えてしまったのか、と不安がベティルの胸が湧き上がる。

「……よっこらせ」

リブラ伯爵は大儀そうに立ち上がり、再び髭を扱いた。

「やらなくてはいけないことが多くてのぉ」

リブラ伯爵が部屋から出て行くのを確認し、ベティルは深々と溜息を吐いた。

「全く、厄介な老人だ」

リブラ伯爵がベティルを探りに来ているにしろ、そうでないにしろ、警戒しなければならない。

苦手とばかりは言っていられんな、とベティルは机の上に置かれた紙の束に手を伸ばした。

羊皮紙の代わりに紙を用いる。

これも会議でアルフォートが提案したことだ。

アルフォートによれば羊を殺して羊皮紙を作るよりも経済的らしい。

自由都市国家群から輸入した紙の方がケフェウス帝国内で作った羊皮紙よりも安いかと言えば首を傾げざるを得ないが。

ベティルが執務室を訪れると、アルコル宰相は事務処理の最中だった。

ラマル五世の存命中からアルコル宰相はケフェウス帝国の国政を一手に担っていた。

それもラマル五世の全面的な信頼があってこそだ。

アルフォートが皇位を正式に継げばアルコル宰相の権限は大きく制限されるだろう。

そんな不安定な状況でアルコル宰相が仕事を続けていることにベティルは尊敬の念を抱く。

まあ、アルコル宰相が自分で撒いた種なのだから、と思う気持ちもあるが。

「……アルコル宰相」

「ピスケ伯爵か、近衛騎士団を動かしたことに対する抗議かの?」

声を掛けると、アルコル宰相はベティルの心を見透かしたように言った。

質問されそうな事柄を想定してのだろう。

「そのようなものです」

「殿下の様子は?」

ベティルはアルフォートの様子を思い出して溜息を吐いた。

「殿下は浮かれて足下が見えていないのではないかと」

「そんな男が皇位を継ぐのだ。多少のデメリットは目を瞑るべきではないか?」

殿下が皇位を継いだ後のことを考えているのか? とベティルはアルコル宰相を見つめた。

皇位を継げばアルフォートは近衛騎士団に命令権を持つことになる。

近衛騎士団とは言え、その維持・運営費は軍務局から支給されているので、皇帝の命令だけで動ける訳ではない。

しかし、近衛騎士団が守護する土地の多くは千人の将兵を支える資金を捻出できる程度に豊かだ。

つまり、いざとなれば近衛騎士団は軍務局から予算を支給されなくても動けるのだ。

アルコル宰相の意図は分かったが、ベティルは不安を覚える。

アルコル宰相がケフェウス帝国の内側にばかり目を向けているように感じられたからだ。

「内ばかりではなく、外のことも考えておるよ。特に神聖アルゴ王国とは友好的な関係を続けなければならないのでな」

アルコル宰相は独り言を呟くように言った。

他言無用と言うことか。

いや、アルコル宰相はそこまでベティルを信用していないだろう。

「先日、神聖アルゴ王国から頼み事をされてな。神殿の力を削ぐために協力して欲しいとな」

「……いよいよ形振り構っていられなくなったと」

ケフェウス帝国がそうであるように神聖アルゴ王国も一枚岩ではない。

特に王家と神殿勢力の対立は深刻だ。

ケフェウス帝国の力を借りようというくらいだから、かなり深刻な事態と言える。

「老齢とは言え、マグヌス国王は聡明さを失ってはおるまい。助力を請うふりをして、ケフェウス帝国と神殿勢力を対立させようと画策しているかも知れん。表立っての協力はできんよ」

もっとも、とアルコル宰相は続けた。

「秘密裏に協力するのは構わんと思っているがな」

協力は建前だろう、とベティルは結論づける。

マグヌス国王同様にアルコル宰相も何かを企んでいる。

誰を派遣するかだが、ベティルに話すくらいだから、近衛騎士団の誰かだろう。

ベティルならば第二近衛騎士団のエルナト伯爵、第四近衛騎士団のロイ・アクベンス伯爵、第六近衛騎士団のネージュ・ヒアデス伯爵、第七近衛騎士団のラルフ・リブラ伯爵、第八近衛騎士団のルーカス・レサト伯爵は選ばない。

「しかし、アルコル宰相の独断で近衛騎士を派遣するのは」

「殿下にはそれとなく伺いを立てれば良かろう。協力は秘密裏に行わなければならんのでな」

つまり、言質を取って来いということか、とベティルはアルコル宰相の言葉をそのように判断する。

子ども相手に使う手ではないが、これと言って拒否する理由もベティルにはない。

「では、そのように」

そう言って、ベティルはアルコル宰相の執務室を後にした。

二人の執務室を行き来するのは避けたいのだがな、とベティルはアルフォートの執務室に向かう。

まあ、二つの派閥を蝙蝠のように行き来するのは今に始まったことではないのだが、どうも話の規模が大きすぎて気が引けるのだ。

アルフォートの母親であるファーナがアルコル宰相派でなければ職を辞して……そこまでしなくても行動を控えている所だ。

第九近衛騎士団の副団長が登城予定のない貴族を追い返してくれるのも大きい。

もしかして、戻ってこないつもりか? とベティルはリオ・ケイロン伯爵の性格を思い出して溜息を吐いた。

あの男ならば帰ってこなくても不思議ではない。

その方がリオ・ケイロン伯爵らしい。

ベティルはアルフォートの執務室の前で立ち止まり、扉をノックした。

しばらく待っていると、扉が開いた。

「あら、ピスケ伯爵」

「殿下は?」

ファーナが微苦笑を浮かべてベティルに入室するように促す。

ベティルは入室し、アルフォートに対して敬礼をする。

アルフォートの執務室はアルコル宰相のそれよりも遙かに広く、豪華だった。

床に敷かれた絨毯は足首まで沈み込むのではないかと思うほど柔らかく、その先にある机も豪華の一言に尽きる。

イスも同様だ。

アルフォートはイスに埋もれるようにしてベティルを出迎えた。

薄ら寒いものを感じるのは執務室が部屋の持ち主であるアルフォートと酷似しているからだろう。

見てくれは立派だが、中身は空っぽ……アルフォートの年齢で中身が伴っていたら、それはそれで不自然なのだが……と分かっているから、ファーナは微苦笑を浮かべていたのだろう。

「ぴ、ピスケ伯爵、何の用か?」

「挨拶に伺いました」

アルフォートは明らかに落胆した様子で俯いた。

帝国の抱える問題を次々と解決する自分をイメージしていたのだろうが、アルフォートの一言で解決するような問題であれば他の人間がどうにかしている。

ベティルは適当な話題をアルフォートに振る。

天気の話や霊廟建設の進捗状況、アルフォートが怠そうにした所で羊皮紙の代わりに紙を使うアイディアを褒めちぎる。

控えていたファーナは渋い顔をしたが。

「そう言えば、ラルフ・リブラ伯爵と会いましたが?」

「か、彼は何か言っていたかい?」

「いえ、何も」

アルフォートの質問を軽く流し、ベティルは世間話を続行する。

時間が経ち、良い具合にアルフォートの目が疲労で曇りだしたのを見て、好機だとベティルは判断する。

「……神聖アルゴ王国から協力の依頼があったとか」

「よ、余はな何も聞いていない」

ああ、なるほど、とベティルは頷く。

「あくまで未確認の情報ですので。しかし、両国の友好的な関係のためには申し出を無碍にする訳にはいかないでしょうな」

「……」

ベティルが言うと、アルフォートは神妙な顔をして頷いた。

「そのような申し出があった場合、殿下であれば協力を惜しまないと?」

「そ、そうだ」

なるほど、とベティルは頷き、世間話を再開する。

途中で思い出したように人選について伺いを立てる。

「では、先程の件は人選を含め、私に一任して頂く形で」

「あ、え……ピスケ伯爵に任せる」

長い長い挨拶を終え、ベティルが尋ねると、アルフォートは全く分かっていない様子で頷いた。

ベティルはアルフォートの執務室から廊下に出る。

追い掛けてくると思ったが、ファーナは追い掛けてこなかった。

アルコル宰相に報告し、諸々の雑事を終えて家に帰る。

ベティルの屋敷は帝都の第三街区にある。

ピスケ家は古いだけが取り柄の宮廷貴族だ。

一族の歴史を紐解いても今一つパッとしない。

隆盛を極めたことなどないし、その逆に没落寸前まで衰退したこともない。

概ね、歴代当主は上手く宮廷貴族をこなしてきた。

いや、隆盛というのならベティルの代が一族の歴史の中で最も栄えている。

私の人生は順風満帆だ、とベティルは屋敷を見上げるたびに誇らしい気分になったものだが、最近は溜息を吐くことが多い。

順風満帆だった人生が荒れ模様なのだ。

もう少し信心深く振る舞うのも良いかも知れない、とベティルは玄関の扉を開けた。

「お帰りなさい、あなた」

「今、帰った」

ベティルを出迎えたのはメイドではなく、妻だった。

妻は最後の上司の娘で、上司はわずかばかりの領地で悠々自適な生活を営んでいる。

妻には兄弟がいないので、領地はベティルの物になるはずだが……何故だか、最近はのんびりとした生活も悪くないんじゃないかと思う。

妻は……まあ、普通の女である。

美人ではないが、不細工でもない。

糸目が特徴と言えば特徴だ。

およそ、貴族らしからぬ女で、ベティルが帰ってくると、わざわざ出迎えてくれる。

よく分からない女というのが出会ってから今日に至るまで抱き続けている想いだ。

物足りなさを感じて愛人を囲っているが、しばらくしたら愛人と別れることになるだろう。

どういう訳か、愛人と長続きしないのだ。

愛人を囲っておきながら、と自分でも思うが、そのよく分からない妻をベティルは愛しているようなのだ。

「湯浴みになさいますか? 食事になさいますか?」

「湯浴みを」

普段と変わらぬ遣り取りだ。

ベティルはいつものように適温の湯を浴び、質素ながら胃にもたれない食事を取る。

事務仕事を終えた日は薄味、演習などで体を動かした日は塩の利いた食事が並ぶ。

湯浴みと食事を終え、すっかり満たされたベティルは寝室のベッドに寝転がる。

妻の温もりを感じ……幸せな気分でベティルは眠りに就いた。