軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

99話 遊び心で作りました?

途中、休憩も入れつつ、ボス部屋前まで到着。

結構かかったな。

巨大な双頭のイグアナみたいなのも出てきたし、上の階と比べて段違いに強い。

さすがに疲れた~! って気分になった。

「野営は全部シャールの中でするか。もともとキャンピングカーだもんな。流石の私もこの殺伐とした光景の中での飲食や就寝は落ち着かない」

ソードが肩をすくめた。

「そりゃ、良かった。ま、お前が外で寝るって頑張っても、俺は中で寝るつもりだったけどな」

ヒドイ!

シャールに冷却魔術と、万が一のアラームをセット。

まぁ、安全地帯らしいので、急に下の地面が割れてマグマが噴火することはないと思うけど……。

リョークは、たまに交代で外を見回りしてる。

頼んでもないのに、健気な子!

打って変わってソード。

今、ダンジョンの、しかも火山地帯だってのを忘れたかのようにソファで寛いでる。

私は戦利品の整理。

「ここに来て、ようやく魔石が落ちた」

燃料として使うので道中にドロップしてほしかったのに、全然落ちないんだもん。

サラマンダーと双頭のイグアナがドロップしてくれて、ようやく、ようやく! 元が取れてきた。

「まーな。でも、まだまだ持ってるから安心しろ。つーか、全然使ってねーよ」

魔石はソードが提供してくれてる。

……私、魔物にエンカウントしないので、買うしかないんだけど、ソードがいっぱい持ってるから買わなくていい、と言って出してくれてるのだ。

屋敷のもたんまりある、らしい。

足りなくなったらギルドに依頼を出して買いなさい? とお金を渡してはいるけれど。

「お前は必要だから持ってるんじゃないのか?」

「ん? まぁ、必要っつーか……。魔導具に使ったり、剣や防具を作るのに必要だって言われるから、売らずに取ってた。

クズ魔石も、王都はそこそこ魔導具あるから、売るなら王都が高く売れる、そう思って王都まで持ってくるんだけど、売るの忘れるんだよな」

ふーん。

「つーか、魔導具の大半が要らなくなった。

頼めばもっと良いヤツお前が作れるだろうし、売っ払う」

「ちょっと待て。その前に見せろ! 私は、お前がそんなに持ってるとは知らなかったぞ!」

私が魔導具に興味があるのを知ってるくせにーーー!

「そんなには持ってねーよ。……ホラ、これはランタンの魔導具だ。でも、お前の頭につけるヤツの方が優れものだろ。

これは、水が出る魔導具。ただし、出した水は数分で消えるから、飲用は無理」

次々出してきた。

ふむふむ。

「これは……何だっけかな? あ、火を点ける魔導具か。これも、数分で消えるから意味ナシ。これは……時計にアラームがついたヤツか。これもお前が作ったな。しかも、こんなデッカいのじゃねーヤツな」

ガンガン出してる。

……うん、言ってる意味がわかった。

ガラクタだな、コレ。

「遊び心で作ったのだろうか?」

「今の台詞、作ったやつが聞いたら泣くぞ」

って返された。

出した後、別の袋にほうり込んでる。

それにしても。

「お前、結構物持ちだな」

魔石も持ってる、お金も持ってる、魔導具も持ってる。

ついでに酒も持ってる、シャールも持ってる。

「マジックバッグ持ってるとなー……。多少重くても、ま、いいか、って思って、しかも重さに慣れると忘れるんだよな。

ちょうどいい、ダンジョン出たら売っ払おう」

リサイクルだな。

ソード、片付けスイッチが入ったらしく、いろいろ出しては、しまったり別の袋に入れたりしてる。

「ゴミなら、マグマにほうり込めば燃えるだろう。体の良い焼却処分だ」

「お、お前、良いこと言った」

整理が終わったらしいソードが、外に出て、マグマに向かった。