軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

108話 王都ダンジョン踏破!

「では、この魔術を教えて頂いたお礼と、先程のデーモンを倒した報酬、そして、私のダンジョンを初めて踏破した記念として、これらの宝を贈ります」

ドドドドドド!

って感じに、デッカい宝箱がわんさか湧いた。

うっひゃー……。

うれしいけど、コレ、全部入るかなぁ?

あ、ソードがマジックバッグ空にしてたか。

最悪、リョークに積んで、リョーク背負って帰ろう。

「宝箱ごとどうぞ?」

と、ニッコリと言うダンジョンコア様。

「……途中でガラクタ捨てといて良かったわ。なんとか入りそう」

「それは良かった。最悪、縄に括って背負っていこうかと思ったぞ」

宝箱ごともらえるなら、私が背負っていく方法が採れる。

「……それと、これをお渡しします」

ダンジョンコア様が進み寄り、私に手渡した。

――うわ、手が冷たいぞ。

そして私より色が白いぞ。

「これは?」

「……ここの、転移石か?」

ソードがつぶやいた。

「そうです。貴方方のみが使用出来る、このダンジョンの、どこにでも行ける、転移石です」

ほう。

それは貴重そう……だけど、転移って……私、ちょっと怖いんだよねー。

SFやファンタジー定番だけどさぁ、ホラーだと結構怖いことになるんだよ?

エレベーターとかの方がいいなぁ。

「空間をねじ曲げて点と点を繋ぐ、と言えば、貴女には理解出来ますか?」

「ほぅ! ほぅほぅ!」

そういうことなら、怖くない……かも?

「え、うそ。ダンジョンコア様もインドラと同じ方向性の人?」

とかソードがつぶやいたが、まず、間違いがあるぞ。

ダンジョンコア様は人じゃ無い。

「また来て下さい」

と、見送られる。

「あぁ。楽しかったぞ! ダンジョン好きなソードも楽しめたようだ! また来るぞ!」

「いや、俺、ダンジョン好きなワケじゃ……って、ま、いっか。じゃあな、また来るな」

私たちも手を振って別れた。

帰りは、ダンジョンコア様の奥の道が地上へつながってるので、行けば地上に出れるそうだ。

歩いて、階段を上ると、扉がある。

そこを開けると……。

「おぉ、太陽が眩しい」

地上に出た。

「はぁ、疲れたぜ」

ソードがベッドに倒れ込んだ。

――王都のダンジョン踏破は、報告せずともすぐバレた。

すっごい、ゴージャスな転移門が現れて、扉が開いたかと思ったら、私たちが出てきた、ってのを大勢に目撃されたのだ。

だって、その転移門、よりにもよってダンジョン入り口近くの一番目立つところに現れたのよ?

居合わせた人が、口を開けて唖然。

ノコノコ出てきた私たちを見て、絶句。

の後、大歓声。

ずーーーーっと、ギルドに報告やらあっちこっちから話を聞かせてくれやら宴やらで、引っ張り回された。

冒険者や住民も聞きたがったので、一度、広場にてコンサートのように、シャールの上に乗り、皆に語って聞かせた。

「ダンジョンコア様は、最深部で誰かが現れるのを首を長くしてお待ちだったぞ! 冒険者よ、お前たちもダンジョンコア様に会いに行け!」

と言ったら盛り上がった。

そして『ダンジョンコア様』という言葉が流行った。

おまけに、調子に乗った私が

「美少女アイドルとはこういうことだ!」

と、歌って踊ったらウケたが、ソードにアイアンクローされた。

そんなこんなの二週間。

ソードは変に取り繕ってるから、すっごい疲れてる。

そんな疲れるのなら素を出せば良いのに。

どうせ取り繕おうが、素を出そうが、悪意を拾うんだから同じ同じ。

「大丈夫か? マッサージしてやろうか?」

「やめて。お前の怪力でマッサージされたら、俺、ミンチになっちゃう」

とか、気を遣ってあげたのに失礼なことを抜かす。

「私は買い物に行くが、お前はどうする?」

「……もうちょっとしたら出かける」

「今日くらいはゆっくりしたらどうだ?」

「約束がある。でも、夕飯は作っておいて?」

「わかった」

約束って、この間の女性かな?

そこまで嫌がってないところを見ると、ハニートラップではなさそうだが。

まぁ、いざとなったらリョークに救い出させればいいだろう。