軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第19話 かなりレベルアップした

(それにしてもかなりレベルアップしたなー)

リオンはステータスの確認をして驚いた。

リオン

種族:ヒューマン

種族レベル:42

ジョブ

【 剣聖(ソードマスター) 】レベル20

【 大魔導師(グランドウィザード) 】レベル20

【 聖者(セイント) 】レベル20

【 盗賊王(キングシーフ) 】レベル20

【 調教士(モンスターテイマー) 】レベル10

レベルは低いほど上がりやすく、ダンジョン深層まで来るまでに大量の魔物を倒したため一気に上がったのだろう。

一方ジョブの方も、まだ一匹しか従魔がいないにもかかわらず、【調教士】のレベルがすでに10まで上がっていた。

力:SS(A)

耐久:SS(A)

器用:SS(A)

敏捷:SS(A)

魔力:SS(A)

運:SS(A)

各アビリティも大きく上がっている。

「スーラも強くなってるな」

スーラ

種族:スライム

種族レベル:64

力:A

耐久:S

器用:A

敏捷:A

魔力:A

運:A

リオンほど魔物を倒してはいないが、それでもレベルの上昇が早い。

種族によって上がりやすさが違うせいだろう。

普通のスライムがここまでのレベルになることは滅多にないのだが、それ以上にただのスライムが災害級の魔物に相当するステータスを有している方があり得ない。

もちろんこの強さは、調教士であるリオンの魔力の恩恵を受け、各アビリティが大きく上がっているためだ。

見た目こそ可愛らしいが、この規格外のステータスが知れ渡れば、バダッカの町はパニックに陥るだろう。

そんなことなど露知らず、リオンは相棒の身体をぷにぷにと揉んでやる。

「頑張ればスーラでも魔王を倒せるようになるかもな」

『がんばるのー』

スーラは無邪気に触手で力こぶを作ってみせた。

現在リオンたちは四十階層の安全地帯にいた。

詳しい原理は謎なのだが、ダンジョンには安全地帯と呼ばれ、魔物が寄り付かない区画が存在していることがある。

このダンジョンにも何か所かあり、大抵の場合、冒険者たちがより下層を目指すためのベースキャンプを張っている。

ただこの安全地帯は完全な無人だ。

なにせ未踏領域である四十階層にあるのだから当然だろう。

「休憩はもういい?」

「あ、ああ」

ゼタが頷きながら立ち上がった。

一刻も早く地上に戻りたい彼女だったのだが、体力的な消耗が激しく、少しの間、休息を取りたいと申し出たのだ。

自分よりずっと年下で、何体も魔物を倒している少年が平然としているからと、普段の彼女なら意地でも我慢しただろうが、とっくにそんな自尊心は喪失していた。

そうして二人が安全地帯を出ようとしたまさにそのときだった。

「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」」」

爆音のごとき雄叫びがフロア中に響き渡った。

直後、どどどどどっ、という振動が岩窟を揺らす。

「な、なんだっ? 何が起こってやがんだっ!?」

ゼタは反射的にリオンの傍へ寄っていた。

この階層では最弱と言っても過言ではない彼女にとって、唯一頼れるのがこの少年だけなので仕方がないのだが、もはやか弱い乙女である。

「……これは」

一方これまで常に平常心だったリオンが、初めて眉根を寄せて警戒の表情をみせる。

そして口にした一言は、ゼタをさらなる恐怖へと叩き落すのだった。

「階層中の魔物がここに集まってきている」

「は?」

「凄い数だ。百、二百、三百……いや、五百はいるかな」

「ごごごご、五百!? け、けど、ここには入って来ねぇよな!?」

「どうだろう。そういうイレギュラーもないことはないし」

「マジかよ!?」

やがて激しい地響きと咆哮、そして土煙を巻き上げながら、魔物の大群が現れた。

ゼタの祈りも空しく、二人がいる安全地帯の中へ次々と飛び込んでくる。

「ひいいいっ!」

あのモンスターハウスにいた百匹超の魔物でも、ゼタは漏らしそうになるほどだったのだ。

五百匹ともなれば確実に決壊してしまうだろう。

だが先に壊れたのはメンタルの方だった。

「あは、あはははははははっ! 魔物が五百!? 大した数じゃねーな! 千匹でも一万匹でもどーんと来やがれってんだ! このゼタ様がまとめてぶっ殺してやるからよ! ぎゃはははははははっ!」

大笑いしながら剣を抜いて出鱈目に振り回すゼタ。

ダメだこりゃ、と思ったリオンは、睡眠魔法をかけて彼女を眠らせた。

「すぴー」

「スーラ、護ってやってくれ」

『おまかせなのー』とスーラは触手を振ると、びよーんと身体を布のように伸ばしてゼタの上に覆いかぶさった。

「そんなこともできるのか」

器用さが上がったお陰かもしれない。

ともかくこれで足手まといは安全だろう。

「さて、ひとまず魔法で数を減らすか。――サンダーストーム」

雷交じりの竜巻が発生し、迫りくる魔物の悉く焼き殺していく。

もちろん四十階層の魔物ともなれば、現れれば都市を挙げての大規模な討伐隊が組まれるような強敵ばかりだ。

しかしレベルも上がり、魔力値評価がSSとなったリオンにかかれば、やや威力の劣る広範囲魔法でも瞬殺である。

それでも数が多い。

打ち漏らした何体かがリオンに襲い掛かってくる。

――〝倍化反射〟発動。

「「「グボオッ!?」」」

だが仲良くカウンタースキルの餌食となった。

反射できるダメージ量には限度があるが、どうやらこれくらいの魔物なら十分効果があるようだ。

五百以上いた魔物が、まるで小さな害虫でも駆除するかのようにあっという間に減っていく。

「まぁ前世だともっと多い群れを相手にすることもあったからな」

確か最大は魔王軍幹部が率いる一万体だったっけと、リオンは前世の記憶を思い出す。

背後に都市があり、それを護りながらの戦いだったため、さすがのリオンも苦労した。

「それに比べれば大したことないな」