軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

610

《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『クーチュリエ』がレベルアップしました!》

《『クーチュリエ』のステータスを確認して下さい》

《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『守屋』がレベルアップしました!》

《『守屋』のステータスを確認して下さい》

《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『スーラジ』がレベルアップしました!》

《『スーラジ』のステータスを確認して下さい》

《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『キュアノス』がレベルアップしました!》

《『キュアノス』のステータスを確認して下さい》

《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『ノワール』がレベルアップしました!》

《『ノワール』のステータスを確認して下さい》

《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『虎斑』がレベルアップしました!》

《『虎斑』のステータスを確認して下さい》

ログインしました。

時刻は午前4時30分。

今日の試合時間は、午前8時ちょうどの筈だ。

それまで、どうしよう?

朝食は早めに済ませて、対戦で体を慣らしておこうか。

そうすべきです。

食後の激しい運動は控えるべきなのです。

ここではあまり関係ないかもしれませんけど。

寝室の外には誰もいなかったが、厨房には久重がいた。

料理は当然、闘技場に持ってくる形で頼むのですが。

厨房に新たな作業台が追加されてました。

御影石製だ。

早速だが色々と追加されているようです。

まあ置きっ放しのアイテムは好きに使っていいのだ。

有効利用出来ているのであるし、問題ない。

クーチュリエ 神魔蜂女王Lv11→Lv12(↑1)

器用値 55

敏捷値 83(↑1)

知力値 42

筋力値 24

生命力 41

精神力 25(↑1)

スキル

針撃 噛付き 飛翔 回避 養蜂 建築 広域探査 夜目

強襲 危険察知 空中機動 追跡 誘引 自己回復[微]

物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] 猛毒 麻痺 暗闇 魅了

耐石化 耐混乱 隷従

守屋 クローンサーヴァント[男性型]Lv11→Lv12(↑1)

器用値 81

敏捷値 32

知力値 44

筋力値 32(↑1)

生命力 33(↑1)

精神力 32

スキル

手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 木工 石工 農作

造林 牧畜 調教 醸造 夜目 監視 物理抵抗[中]

魔法抵抗[中] 自己修復[中] MP回復増加[小] 光属性

闇属性 火属性 土属性 水属性 溶属性 木属性

スーラジ クローンサーヴァント[女性型]Lv11→Lv12(↑1)

器用値 78(↑1)

敏捷値 39

知力値 50(↑1)

筋力値 26

生命力 26

精神力 34

スキル

手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 料理 木工 石工

牧畜 農作 調教 縫製 夜目 宮中儀礼 物理抵抗[小]

魔法抵抗[中] 自己修復[中] MP回復増加[中] 時空属性

光属性 闇属性 火属性 水属性 土属性 木属性

キュアノス ホーライLv11→Lv12(↑1)

器用値 23

敏捷値 67

知力値 69(↑1)

筋力値 22

生命力 23

精神力 68(↑1)

スキル

飛翔 浮揚 回避 水棲 夜目 変化 同化 魔力察知

物理攻撃透過[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[大]

光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 水属性

木属性 氷属性 魅了 耐即死 精霊変化

ノワール レッドシールドカーバンクルLv11→Lv12(↑1)

器用値 26

敏捷値 74

知力値 61(↑1)

筋力値 25

生命力 25

精神力 61(↑1)

スキル

噛付き 飛翔 浮揚 受け 掘削 広域探査 夜目 看破

振動感知 危険察知 水脈操作 自己回復[微] 物理抵抗[微]

魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性 光属性 闇属性

火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性 雷属性 溶属性

塵属性 灼属性 木属性

虎斑 マンイーターLv11→Lv12(↑1)

器用値 51(↑1)

敏捷値 49

知力値 17

筋力値 60

生命力 78(↑1)

精神力 17

スキル

槌 重槌 巻付 打撃 蹴り 受け 石工 変化

気配遮断 気配察知 魔力遮断 魔力察知 夜目

監視 隠蔽 奇襲 精密操作 ダッシュ 物理抵抗[小]

魔法抵抗[中] 自己修復[中] MP吸収[微] 絶叫

吸水 寄生根 塊根生成 闇属性 土属性 水属性

木属性 火耐性

確認は終了した。

クーチュリエと人形組は作業中であるようだが、他の面々は狩りに出ているようだ。

黒曜の見ている風景をシンクロセンスで見てみる。

何を相手にしているかと思えば、バンパイアっぽい。

外見だけではバンパイアナイトかな?

それに闇鬼狼もいるようです。

直接見ている訳ではないので【識別】が効かない。

いや。

効いている。

黒曜を通じて【識別】が効くようになっていた。

周囲には闇鬼狼と銀月狼が見える。

そして目の前にいるのは?

バンパイアナイトにバンパイアデューク。

相性は良くないと思えるのだが、戦況は明らかに優勢だ。

任せていていいみたいですね。

安心した。

こっちも負けていられません。

闘技場で体慣らしだ!

布陣はどうするか?

モスリンは当然、加えるとして。

鞍馬、ロジット、船岡、メジアン、モスリンにしましょう。

魔結晶は危険だからスルーで。

魔水晶も品質高めは避けましょう。

目的は飽くまでも、体を慣らす事。

試合前の軽い運動に留めておきたいのだ。

蚩尤の幻影 ???

魔神 討伐対象 アクティブ

??? ???

いや、軽くでいいんですけど。

魔水晶の品質Cであった筈なんだが。

まあ、いいか。

魔神の数は3体。

エリアポータル解放戦の時に比べたら難易度は格段に下だろう。

霧も無いし、視界も良好だ。

まだ夜明け前で暗いけど、それはお互い様なのです。

こっちだけに不利ではない。

問題なのはバジリスクの群れも連れて来ている方だろう。

何だかマズそうな雰囲気がします。

では。

片付けに行くか。

こっちの戦力も十分。

船岡が壁になるし、空中からメジアンとモスリンの支援もある。

ロジットの遊撃と支援も強力だ。

そしてオレと鞍馬が前衛に立つ。

完璧ではないにしても、対抗出来ない筈も無い。

行ける。

そう信じていいのだ。

《只今の戦闘勝利で【投槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【刺突剣】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐石化】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐即死】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ロジット』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》

軽く体を慣らす、ですか。

全然、軽くないって。

いつの間にか本格的になってますが何か?

実際、今の蚩尤の幻影とバジリスクの群れは相応に危なかった。

まあバジリスクはモスリンに相手をさせたら一方的な展開になってます。

無残だ。

最初にレッサーバジリスクに遭遇した頃はどうでしたっけ?

大騒ぎだった筈だ。

それが今やバジリスクの群れが相手でもどうにか狩ってしまえている。

おかしい。

おかしいけど、それが現実だ。

ロジットのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。

ロジット スキュラクイーンLv12→Lv13(↑1)

器用値 41

敏捷値 63

知力値 41(↑1)

筋力値 42

生命力 43(↑1)

精神力 41

スキル

両手槍 噛付き 巻付 打撃 回避 水中機動 水棲 変化

墨煙幕 毒無効 遠視 聞耳 危険察知 隠蔽 奇襲 夜目

怨歌 怨声 追跡 捕食融合 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

自己回復[中] MP回復増加[中] 時空属性 光属性 闇属性

火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性 呪眼

《只今の戦闘で召喚モンスター『モスリン』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》

オレにしても収穫はあった。

投槍の比較だ。

双角猛蛇神の投槍と亜氷雪竜の投槍。

どっちが上、というのは判断がし難い。

使い分けが難しい、というのが結論だ。

汎用性では双角猛蛇神の投槍、射程で亜氷雪竜の投槍。

そんな印象だけが残っただけです。

新たに作った亜氷雪竜の投槍は、長い。

それだけに狭い場所では使い難いのは明らかだ。

闘技場であれば問題は皆無だが、地形が森林だと使う気にならないだろう。

用途が見つかった分、成果はあったと思いたい。

亜氷雪竜の投槍はもう1つ作れるけど、どうする?

その必要性は感じない。

困るような場面に遭遇するようなら追加しよう。

今の所は大丈夫だ。

モスリンのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。

モスリン ファントムLv11→Lv12(↑1)

器用値 16

敏捷値 26(↑1)

知力値 84(↑1)

筋力値 16

生命力 16

精神力 82

スキル

飛翔 形状変化 密着 影棲 壁抜け 怨声 憑依

魔力感知 魔力遮断 物理攻撃透過 魔法抵抗[大]

MP吸収[大] 時空属性 光属性 闇属性 火属性

土属性 溶属性

さて。

久重が朝食に持ってきてくれたのは?

おにぎりです。

中身が何と、梅干しだ!

見事です。

他に炊き込みご飯のおにぎりもある。

闘技場で手軽に食べられる配慮、だな。

でもゆっくりと味わう余裕は無かった。

手早く片付けると連戦に挑もう。

時刻は午前5時50分。

もう少し、粘れるだろう。

それでは、ロジットとモスリンは帰還で。

ヴォルフとナイアスを召喚しましょう。

遊撃はヴォルフに任せだ。

オレは引き続き前衛で挑んでみたい。

《只今の戦闘勝利で【投槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『鞍馬』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》

未見の相手は?

中々、出現してくれません。

ちょっとだけ嬉しかったのは禍神だな。

蛭子之幻影、それに戎士です。

英霊神の島でならいつでも遭遇出来る相手だが、こっちの方が明らかに強かった!

こうでないといけない。

アイテムは残らなかったけど、戦闘が楽しかったから満足だ。

召喚モンスター達も満足したに違いない。

鞍馬のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。

鞍馬 神将Lv12→Lv13(↑1)

器用値 51

敏捷値 51

知力値 25

筋力値 64(↑1)

生命力 64(↑1)

精神力 25

スキル

剣 両手剣 刀 大刀 両手槍 ポールウェポン 棍棒

打撃 蹴り 投げ技 関節技 小盾 受け 回避 隠蔽

夜目 跳躍 憤怒相 自己回復[微] 物理抵抗[中]

魔法抵抗[小] MP回復増加[微] 時空属性 光属性

闇属性 火属性

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『船岡』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》

この対戦でもレベルアップしている【武技強化】であるのだが。

取得当初、実感は無かった。

だが今の対戦では異なる。

若干だが、効果の上乗せがあるように感じるようになって来た。

例えば【投槍】の武技であるスナイプ・スロー。

与えているダメージが良くなっているように見える。

でもこれは同じ相手、しかもレベルが同じで比較しないと断言は出来ない。

だが【刺突剣】の武技、ボンナバンやフレッシュでは明白だった。

移動距離が伸びている。

これだけでも大いに助かってます。

連続使用せずに済む場面もあるからだ。

但し、フレッシュで与えているダメージは実感出来るような差は無い。

まあダメージ狙いの武器じゃないからいいんだけどさ。

ボンナバンやフレッシュで移動出来る距離は伸びた。

修正が必要だな。

思っていた以上に近寄ってしまえば混乱しかねない。

召喚モンスター達との連携には問題は出ていないけど、ぶつかってしまう事は十分に考え得る。

同じ感覚で使っていてはダメだろうな。

他の武技はどうだろう?

感覚的に大きさ差を生むような事は無いように思える。

少なくとも、真降魔闘法やエンチャントブレーカーには無い。

まあ使っていくうちに慣れると思う。

船岡のステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。

もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。

船岡 玄武Lv12→Lv13(↑1)

器用値 25

敏捷値 44(↑1)

知力値 43

筋力値 32

生命力 74

精神力 44(↑1)

スキル

噛付き 巻付 回避 水棲 掘削 匂い感知 熱感知

気配遮断 堅守 変化 霊能 地脈操作 物理抵抗[大]

魔法抵抗[大] 自己回復[中] MP回復増加[中] 猛毒

暗闇 石化 麻痺 即死 時空属性 光属性 闇属性

風属性 土属性 水属性 木属性 耐即死 毒無効

時刻は?

午前7時20分です。

そろそろ、レムトの町に跳ぼう。

試合があるのだ。

今日の対戦相手はどうなるのだろう?

勝ち抜けば色んなパターンの相手と戦える筈だ。

期待しましょう。

レムトの町に到着。

昨日、一昨日と比べても人が多い!

周囲でも跳んでくるパーティが散見される。

その数もまた、多い。

今日は大会最終日なんでしたっけ?

試合時間までに会場である新練兵場に辿り着けるか、怪しい感じに見えてしまう。

いかん。

遅刻は無条件で敗北なのだ。

少し、急ごう。

現時点の布陣はヴォルフ、護鬼、ナインテイル、モジュラス、清姫。

周囲に一応は配慮していたんだが。

むしろ威圧する布陣であった方が通り抜けるのに都合が良かったのかもしれないな。

「あ、いました!」

「もうすぐ出番ですよ、何してたんですかっ!」

「す、済みません」

控え室に入るまでもなく、ギルド職員の皆さんに捕まってしまいました。

そのまま両腕を取られて、会場に誘導。

違うな。

拉致されているのと一緒だ。

それにしてもギルドの職員さん達、凄いな。

過去には冒険者や兵士として鍛えていた方々がいたりするそうだが。

気分は完全に囚人です。

抵抗?

出来ませんね。

何しろ両方とも、やたらと体格の良いおばちゃんだったのだ。

ここはおとなしくするしかないです。

「この子達はここで預かってますので」

「お願いします」

召喚モンスター達を控え室で待たせる余裕も無かった。

仕方ないので、職員さんの周囲でおとなしくさせておく事に。

大丈夫、だよな?

きっと大丈夫だ。

時刻は午前7時50分。

試合予定時刻よりも前だが、試合場は既に準備万端であるようだ。

他の4つの試合場ではいずれも対戦が行われている。

どうも、前の試合が早く終了してしまっていたようだ。

「準備はいいですか?」

「あ、はい」

対戦相手をゆっくりと観察する暇も無いな。

どうしたものか。

??? Lv.12

ガーディアン 待機中

??? Lv.11

ガーディアン 待機中

??? Lv.12

バトルマスター 待機中

??? Lv.11

バトルマスター 待機中

??? Lv.11

バトルマスター 待機中

??? Lv.10

バトルマスター 待機中

見間違いじゃないよね?

ガーディアンとバトルマスターしかいない。

それにプレイヤー達の姿はどれもある共通点があった。

背が低く、ゴツい。

全員、細かな所は違っているようだが金属製の重装備。

盾は大小の差はあるけど、全員が所持していた。

得物はそれぞれ、異なる。

メイスが2名、斧が2名、ハンマーが1名、長柄のポールウェポンが1名。

おい。

全員が重武装のドワーフかよ!

だが驚いている場合ではない。

【呪文融合】の組み合わせを急いで確認しながら得物を選択する。

斬る武器は、ないな。

あの重装甲を相手にするなら、破壊力が要る。

腐竜王の双杵を選択しかけて、止めた。

毒の状態異常に期待しているように思えたからだ。

手にしたのは神樹石の杖。

基本にしよう。

この武器にも状態異常のボーナスがあるけど、毒は無い。

その分、腐竜王の双杵よりはマシだ。

おっと、いけない。

試合場の対角線にもう相手がいた。

最初はバトルマスターか。

ポールウェポン持ちの奴だ。

いや、全員ドワーフだし、見分けられないって!

オレも試合場の対角線上に立つ。

手にしているのは杖だけだ。

心許無いかって?

いや。

これで、いい。

正面に相手を見る。

大丈夫。

バタバタしてたけど、平静だ。

雛壇を見るとジュナさん、そして師匠と視線が合った。

下手な試合は見せられないな。

互いに。

礼。

「始め!」

相手は盾を前面にしてこっちに向かってくる。

真っ向勝負か。

「真降魔闘法!」「エンチャントブレーカー!」

オレもこれに応じる。

正面から、勝負。

ドワーフを相手に?

まともじゃない。

「メディテート!」「ブレス!」「インテリジェンス・アタック!」

パワーの差は埋めさせて貰おう。

そうでもしないと勝ち目は無い。

攻撃呪文?

そんなの使う気は無い。

((((((八部封印!))))))

((((((九曜封印!))))))

悪いけど、呪文も武技も願い下げだ。

真正面から前衛の専門職みたいな連中と戦うのです。

ここからは武技は要らない。

呪文も要らない。

肉体同士で語り合うのみだ。

「シッ!」

『ドリャッ!』

ポールウェポンの先端には斧と槍が備えてある。

オレなら間違いなく、両手でないと扱えそうにない重量物だと分かる。

それを片手で振り回すとか、変態か!

先端が肩口を掠めて地面を直撃。

オレの背後で床面が破壊される音。

危ない代物なんだろうな。

頭に直撃してたら一発で沈みそうだ。

杖先で突く。

盾で斜めに弾かれたが予想の範疇だ。

そのまま体当たりに来るであろう事も同様です。

狙いは最初から足元。

反対側の杖先を跳ね上げて、側頭部に向けて放つ。

フェイントだ。

オレの足裏が相手のブーツの爪先を踏む。

バランスが崩れるようで、崩れない。

その足裏で受ける衝撃は重かった。

背の高さはオレの胸元程度の相手だ。

でも体重は倍以上あるかな?

その上、金属製の鎧兜で全身を覆っていて、重心も低いのだ。

並じゃない。

背中を杖で殴打し膝裏を杖先で突くと、一旦距離を置く。

ダメージは?

ある。

あるけど思っていた以上に少ないのだ。

ほう。

これは中々、楽しめそうな予感がする。

交錯した攻防で分かった。

徹底したパワーファイターの戦闘スタイルだ。

真正面から攻略するのは至難だろう。

だが間合いを維持しての攻防ではダメだ。

面白くない。

ポールウェポンの間合いだと勝ち目は無いし、もっと間合いを取ったら勝負にならない。

間合いを、潰そう。

体当たりが飛んで来るのは間違いないけど、そこはそれ。

普段の狩りでもやってますからね。

幸運にもスピードではこっちが上回っているようだ。

攻撃を連綿と続けていけば隙も見出せるかもしれない。

自分から仕掛けて攻め切れたら最上だな。

僅かに腰を落とす。

杖先は下を向けて半身の構えだ。

では。

ここからは攻め一辺倒で挑んでみようか?

相手は重装備のドワーフ、かなりタフだろう。

どこまで通用するか、そこも楽しみだ。

《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》

《試合終了!戦闘を停止して下さい!》

制止のインフォだ。

うむ。

戦闘は勝利しているのだろう。

楽しめてますか?

それは間違いないだろう。

相手の金属鎧をボコボコに凹ませているだけに思えるけど、これはこれで面白い。

6名中3名は途中で気絶してますけど、それ以外は満足だ。

武技で上乗せはしてあったけど、呪文の上乗せ無しで攻め切れた。

インテリジェンス・アタックも効いていたとは思う。

ダメージは多少あったけど、どれも近距離からの体当たりか盾で殴られた結果だ。

真正面から挑んだが故のダメージなのだし妥協の範疇だろう。

対戦時間はトータルで15分といった所かな?

時間切れ判定は無し。

攻撃の手を止めずに押し切った形になる。

個人的なベストバウトは最後の1名かな?

投げ技や関節技も交えて攻撃を続けられたのは良かった。

ドワーフは重たかったけど、投げ技はちゃんと通じる。

投げ難いだけだ。

関節技はそのパワー故に中々極まらないけどね。

それもまた新鮮な発見だろう。

勉強になりました。

《本選第四回戦に進出しました!第四回戦は本日午前10時00分、新練兵場E面の予定となります》

《三回戦突破によりボーナスポイントに1ポイント加算されます。合計で47ポイントになりました》

最後に対角線上で互いに礼。

礼に始まり、礼で終わる。

こうでないといけません。

それにしても、次の試合まで2時間無いのか。

町を出て召魔の森に戻るのも面倒だ。

どこかで時間を潰すしかないな。

控え室でいい。

そこも人が多いようであれば、フィーナさん達の所の屋台裏で試合の様子を観戦でもしよう。

そうだな。

そうしましょう。

ダメだ。

控え室は満杯でした。

しかもオレの顔を見ただけで空気が変な雰囲気になっていたし。

仕方ない。

新練兵場を出ると、大通りに向かう事にした。

フィーナさんの所にでも行こう。

事情通な面々であるのだし、闘技大会の情報も色々と聞けるだろうし。

そうだな。

そうする方がいいだろう。

「おや、キース」

「三回戦突破、おめ~」

「ども」

屋台も露店もそこそこ賑わっている様で何よりです。

フィーナさん達はおらず、見知った顔はリック、不動、篠原だ。

そう言えば、闘技大会に参加しているんだっけ?

「リックは大会には出たの?」

「第二回戦で敗退だった。不動が善戦したけど、最後は判定でねえ」

「それは惜しい」

「フィーナさんのチームはそろそろ第三回戦の筈。ミオの所もだね」

「順調に勝ち残っているようで何より、かな?」

「勝ち残ったら残ったで大変そうだけどね」

意味ありげな視線は敢えて無視だ。

ここで少し、待機させて貰おう。

机の対面にリックが座る。

雑談を交わしながらライブ動画で面白そうなカードを探す。

何か観戦で時間を潰すのにいいのってないかな?

「ありゃりゃ」

「リック、何かあったか?」

「ミオの所。大変な相手だよ」

ほう。

面白そうなので仮想ウィンドウを共有化して視聴する事にしたんだが。

ミオの所のチームメンバーは?

ミオ、優香、アデル、イリーナ、春菜、此花だ。

その対戦相手は?

何と、与作の所のチームだ。

そのメンバーも中々なのだろう。

与作、東雲、ハンネス、フェイ、御剣、最後のメンバーは未見だった。

対照的だな。

ミオの得物は槍、優香は刺突剣。

アデル達は後衛の戦闘スタイルで弓矢か杖だ。

与作の所は前衛が多い。

装備を見る限り、後衛的な装備なのは御剣だけだ。

先鋒戦はイリーナ対与作でスタートのようです。

おいおいおいおいおい!

与作が先鋒かよ!

下手したら全員、抜いちゃうんじゃないの?

対角線上で開始を待つ両名を見ると体格差は明らかだ。

接近戦になったらイリーナに勝ち目は無い。

先制攻撃で、どこまで凌げるのか?

そこが見所になりそうだ。

「善戦、ですかね?」

「惜しかったな。勝機はあったと思う」

勝ち抜き戦、か。

これはこれで面白い。

先鋒の与作も回復呪文無しで全員を抜く事は難しかったようだ。

イリーナに勝った所までは良かったけど、その時点で与作のHPバーは残り3割。

実質、残り2割の状態にまで粘ったイリーナの攻撃は徹底して足止めとダメージ加算だった。

見事と言っていいだろう。

次の此花が火力で押し切って与作を沈めたのだが、半分以上はイリーナの戦果だ。

そこからは一進一退だったが、惜しかったのは優香だったろう。

ハンネスとの差は紙一重。

それが最後の対戦まで響いたように思える。

最後にミオが東雲を相手に善戦してたけどね。

ピットフォールに落として槍で一方的に攻撃する手順は明らかに読まれていたようだ。

タイミングを合わせてフライの呪文を使われてしまい、ついでに距離も縮められてしまった。

最後に勝ち残った東雲はほぼ無傷。

大きな差に見えて、そうは思えないな。

先行された分、ミオの攻めに余裕が無かったからだ。

槍の間合いがあるのだし、攻め急がずにいたらもっと接戦になっただろう。

惜しかった。

そして面白かった!

「あら、キース?」

「ども」

観戦を終えた所でフィーナさん達が帰ってきてました。

その表情は冴えない。

どうも勝って来たような雰囲気ではないな。

「キースは勝ち残った?」

「まあ、どうにか」

「こっちは2人残しで負けちゃったわー」

「まあまあ、相手は攻略組でもトップだったんだし、善戦した方?」

フィーナさんは結構、悔しそうな様子だ。

その一方でサキさんは吹っ切れた感じがする。

相手はどこのチームだったのかね?

「リック、ミオの所はどう?」

「惜敗、ですね。相手は与作の所です」

「生産職で第四回戦に進んだのは与作の所が確定ね」

「ええ。後はジルドレの所とカヤの所がどうなるか、ですかね?」

「漁師兄弟は?」

「第四回戦に進んでます」

ほう。

漁師兄弟の所も勝ち残っているのか。

それに与作の所のチームもだ。

ジルドレ、カヤといった生産職の重鎮も勝ち残るかもしれない。

勝ち上がれば強敵との対戦となる可能性は高くなるだろう。

次はどんな相手になるかな?

だが次の試合まで微妙に時間が空いている。

すぐにでも体を動かしたくなるが、ここは耐えろ。

耐えるしかないのであった。