作品タイトル不明
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《只今の戦闘で【耐気絶】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『鞍馬』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
普段通りの対戦だけだと面白くない。
そう思って試したのが互いに防具を全て外す事でした。
これがもうね。
完全に相撲だ。
一応、地形は砂地にしたので安全面には配慮してます。
でもこの相撲では転がっても勝負が終わる訳ではない。
どこまでも互いのダメージの多寡で勝負を決めているのですが。
それでも投げられたら痛い。
いや、鞍馬は組んだまま強引に背後に投げ捨てる事を覚えてます。
他にもサバ折りとか。
パワーで上回っているから決まったら洒落にならない。
でもそれがいい。
緊張感が無いと気分が緩むからな。
これでいいのだ。
鞍馬のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
鞍馬 神将Lv9→Lv10(↑1)
器用値 50
敏捷値 50
知力値 25
筋力値 62(↑1)
生命力 62(↑1)
精神力 25
スキル
剣 両手剣 刀 大刀 両手槍 ポールウェポン 棍棒 打撃
蹴り 投げ技 関節技 小盾 受け 回避 隠蔽 夜目 跳躍(New!)
憤怒相 自己回復[微] 物理抵抗[中](New!)魔法抵抗[小]
MP回復増加[微](New!)時空属性 光属性 闇属性 火属性
では、そろそろ夕食にするか。
今日のメニューは何かな?
期待したい所です。
【食料アイテム】金耀猪の腸詰め 満腹度+5% 品質A
レア度9 重量0+ ダメージ低減破壊力-1
効果継続時間は約1時間
金耀猪の肉の腸詰め。薫煙してあり香りも良い。
確かに香りがいいし旨い。
これにスクランブルエッグにマッシュポテトにパンに野菜スープなのだ。
夕食なのに朝食の様相なんだが。
まあ、いいか。
食事を楽しめたらそれでいいのだ。
それに今はちょっと急ぎたい。
狩りだ。
金耀猪の肉を狙いたい。
布陣はもう心に決めてある。
ヴォルフ、パナール、シリウス、ジンバル、ノワールだ。
先刻までキレートがいた枠をパナールに、折威の枠をノワールにしただけです。
分かり易いからこれでいい。
では、早速狩りに行こう。
時刻は午後8時10分になってしまっている。
狩りのペース次第だが、目標はレベル10です。
ヴォルフには先導役で早期警戒を任せたい。
オレの得物は双角猛蛇神の騎士槍で。
竜殲戟にしたくもあったんだが、良く考えたらポールウェポンも強化出来るように思えるのだ。
ポールウェポンの条件は?
打突部に突、斬、殴の機能を持たせる長柄である事だ。
腐竜王石は半分以上を使っているけど、腐竜王のメイスをもう1つ作れる量が残っている。
殴、はこれでいい。
突、は既に双角猛蛇神の角を使っている。
これはそのまま使うか、魔素融合で品質を上げたらいい。
斬、これは断鋼鳥の翼から羽を適当に選べばいいのだ。
今日はもう時間が時間だ。
作るのは明日以降にしましょう。
覚えていたら、ですけどね。
そんな訳で、新たな武器がもう出来上がった気分になっている。
こうなると竜殲戟で、というのも格落ちに感じてしまう。
それ故の双角猛蛇神の騎士槍だ。
それではE2u1マップのエリアポータル、神樹の谷に跳ぼう。
夜の騎乗戦だ。
猪狩りだ。
慈悲は無い。
無いったら無い。
オレが望むの物は?
ぼたん鍋だ。
猪肉を交渉材料に味噌と醤油を手に入れる事が出来ないだろうか?
そんな事を企んでいるとはフィーナさんも思うまい。
では、殺るか。
少なくとも深夜になるまで、止まらないですよ?
テュールの従者 ???
英霊 討伐対象 アクティブ
??? ???
ニーズヘッグの幻影 ???
魔物 討伐対象 アクティブ
??? ???
ラタトスク ???
魔物 討伐対象 アクティブ
??? ???
いきなりこんなのに遭遇してます。
エリアポータル解放戦で戦った相手だな。
テュールの従者?
出直して来い。
オレの基準では既に不足だ。
テュールの化身じゃないとパナールから降りませんから!
「人馬一体!」「エンチャントブレーカー!」
(((六芒封印!)))
(((七星封印!)))
(((十王封印!)))
((イビル・アイ!))
それでも手は抜きません。
テュールの従者は5名。
ニーズヘッグの幻影は1体。
ラタトスクも10匹以上。
戦力として見たら十分に脅威なのだ。
特に注意すべきはニーズヘッグの幻影。
サイズ的には大きな蛇なだけ、ヴリトラの幻影に比べたら子供のようなものであるが。
その毒攻撃は強烈なのだ。
長く追加ダメージが来る。
封印術の呪文の効果もそう長い時間は期待出来ない。
真っ先に仕留めておきたい相手だ。
幸運にもイビル・アイの呪文が効いたようだ。
では、突撃で。
違うな。
普段通り、突撃で。
パナールに騎乗している利点は大いに活用すべきですな。
《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐混乱】がレベルアップしました!》
うむ。
やっぱり、ダメだ!
もっと強い奴じゃないと納得出来ないね!
それよりも猪だ。
グリンブルスティだ。
肉だ。
襲って来い。
来ないなら来ないでいいけど、こっちから襲うだけですから!
欲望の権化の力を知るがいい。
並では済みませんからね?
《只今の戦闘勝利で【馬上槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【呪文融合】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐睡眠】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》
《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》
時刻は午後11時50分。
狩りのペースが早い。
それに途中からおかしい事が起きている。
フレイの従者が率いる戦車は3台。
イノシシことグリンブルスティは6匹。
護衛のオーディンガードは3体。
普段通りの編成だと思ってました。
戦車に乗るフレイの従者は合計で6名の筈だったんですがね。
フレイの化身、なんて奴が時に混じっていた件。
投槍で喰らったダメージが結構大きかったんで変だと思ってたよ!
それに【耐睡眠】がレベルアップしているって事は?
そういう攻撃を受けているって事です。
この中に、睡眠の状態異常攻撃を持っている奴がいる。
誰だ?
未だに不明だ。
フレイの従者か化身であると思えるんだが。
まあどうにか勝利し続けている。
それにオレ自身の種族レベルがアップしていた。
どうにか、今日のうちにレベルアップしてくれたか。
少し安心しました。
基礎ステータス
器用値 38
敏捷値 38
知力値 60(↑1)
筋力値 38
生命力 38
精神力 60(↑1)
《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で33ポイントになりました》
まあ色々と戦果はあったし、いいか。
アイテムは?
金耀猪の肉は3つ、確保済みだ。
重量と品質に多少の差があるけど、十分な量になる。
この戦闘で追加出来るかな?
大いに期待したい。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パナール』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
パナールもどうにか、今日のうちにレベル10に間に合ったようだ。
いや、本当にギリギリです。
相変わらず、突撃をしたがるパナールはここの魔物相手に相性がいい。
再確認してみると?
追加で出現するようになったテュールの従者、ニーズヘッグの幻影には相性はいい。
スコルの影にも対応はよく出来ている。
問題になるのはオーディンガードとラタトスクだな。
そのオーディンガードもオレの支援でどうにか出来る。
ノワールもいたからかなりカバーが早めに可能だった。
地上に落としさえしたらもう簡単なのだ。
それが大変だったりしますけどね。
ラタトスクはそうタフな方ではない。
オレの攻撃呪文だけで薙ぎ払う事も可能だ。
動きは速いが対応は容易なのです。
何にせよ一定の目標に達した事は喜ばしい。
今後も活躍してくれる事だろう。
パナールのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
パナール スレイプニルLv9→Lv10(↑1)
器用値 45
敏捷値 61
知力値 21
筋力値 61
生命力 65(↑1)
精神力 22(↑1)
スキル
噛付き 踏み付け 体当たり 受け 回避 疾駆 夜目
耐久走 奔馬 跳躍(New!)蹂躙 蹴り上げ 重装
騎乗者回復[小] 自己回復[中] 物理抵抗[小](New!)
魔法抵抗[中] MP回復増加[微](New!)時空属性
光属性 闇属性 耐魅了 耐即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『シリウス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
それにしても凄い連携だ。
ヴォルフ、シリウス、ジンバルの猛獣系3匹が、です。
牽制だけに留まらない。
攻撃もやる。
退避も互いにフォローしながら着実に行っている。
その連携の中心はヴォルフであるのは確かだ。
シリウスにはブレス攻撃がある。
それは要所で牽制として的確に使っていたと思う。
パナールを駆っての突撃の機会はかなり頻繁に生まれていた。
実に助かってます。
それにシリウスはここまで、即死で魔物を仕留めてもいたようだ。
戦車を牽くグリンブルスティを仕留めた事すらあった。
体躯で言えば桁違いの相手だ。
快哉を叫びたくなるような戦果でしたよ?
たまにこういう事があるからたまらない。
いい狩りだった。
結果的に得た経験値はN1u1マップよりも多かったように思える。
まあ単純比較はすべきではないでしょうけどね。
シリウスのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
シリウス ホワイトファングLv9→Lv10(↑1)
器用値 38
敏捷値 75(↑1)
知力値 38
筋力値 46
生命力 45(↑1)
精神力 38
スキル
噛付き 疾駆 回避 威嚇 聞耳 隠蔽 強襲 危険察知 追跡
夜目 掘削(New!)気配遮断 捕食吸収(New!)自己回復[小]
物理抵抗[中](New!)魔法抵抗[中] 光属性 闇属性 氷属性
耐即死 耐魅了 ブレス 即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ジンバル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
無論、ジンバルもよく活躍した、と言いたいのだが。
夜の騎乗戦なのです。
目立たない。
いや、本当に目立ってない。
黒い体躯なのだし目立っていなくて当然ではあるんだが。
でもいつの間にか追撃で仕留めていたりする。
気が付けば口の周りが血塗れになってるし。
ヴォルフもシリウスもジンバルも怖いって。
動きが速いから目が追い付かない。
いや、そういうステータス値になったのはオレの責任であるのですがね。
戦況の把握がし難いというのはどうにもならん。
結局、任せるしかないのでした。
ジンバルのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
ジンバル シュバルツレーヴェLv9→Lv10(↑1)
器用値 41(↑1)
敏捷値 77(↑1)
知力値 22
筋力値 58
生命力 58
精神力 22
スキル
噛付き 引裂き 激高(New!)回避 疾駆 跳躍 危険察知
夜目 遠目 隠蔽 追跡 監視 気配遮断 暗殺術(New!)
物理抵抗[小] 自己回復[小] 魔法抵抗[小](New!)強襲
闇属性 火属性 土属性 溶属性 毒 毒耐性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ノワール』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
そしてノワールもレベル10をクリアだ。
相変わらず壁呪文の使い方が上手い。
イノシシ相手には特にそうだ。
基本、というのは分かっている。
オレも見直すべきかね?
壁呪文の有効利用はすべきであるのだが。
洞窟なら使い易いんですがねえ。
後は平原でトレイン行為をしてから纏めて仕留めるとか。
壁呪文で囲んで仕留めるのもアイデアとしてはあるんだが【呪文融合】を駆使しても手が足りない。
集団戦じゃないと難しいだろう。
ノワールのような壁使いがもっと多くいたらいいんだが。
でもカーバンクル系をこれ以上増やすつもりは無いのです。
もし加えるならエンジェルナイトを追加?
待て、前衛が増えてしまいかねない。
ダメだ。
召喚モンスターを増やす事を考えたらいけない。
悩みが深くなるだけだ!
ノワールのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
ノワール レッドシールドカーバンクルLv9→Lv10(↑1)
器用値 25
敏捷値 73(↑1)
知力値 60
筋力値 25
生命力 25(↑1)
精神力 60
スキル
噛付き 飛翔 浮揚 受け 掘削 広域探査 夜目 看破
振動感知 危険察知(New!)水脈操作(New!)自己回復[微]
物理抵抗[微](New!)魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 雷属性 溶属性 塵属性 灼属性 木属性
しかしアレだ。
パナールはいい。
シリウスは掘削に捕食吸収。
ジンバルは暗殺術。
ノワールは水脈操作。
君達、一体どこに向かおうとしているのかね?
謎だ。
時間が時間なので追求はしないけど。
おっと、急がないと日付を跨いでしまうぞ!
アイテム剥ぎをさっさと終わらせよう。
急いでいる時に限って死体が散乱していたりする。
肉だ。
猪肉だ!
6頭いるのだし、1つは剥いで欲しいです、【解体】師匠!
結果は?
2つ剥げた。
重量もあったし、戦果としてはまあまあかな?
今日の狩りで得た金耀猪の肉は合計5つか。
全部、売ろう。
重量で言えば100単位以上になる。
オレだけじゃ間違いなく、食いきれない。
召喚モンスターに分け与えないとダメだろう。
いや。
それをやると一気に足りなくなる気がします。
まあ今はテレポートで召魔の森に跳ぼう。
装備の修復を終えたらログアウトだ。
いや、本当に日付を跨いじゃうぞ!
《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『獅子吼』がレベルアップしました!》
《『獅子吼』のステータスを確認して下さい》
《運営インフォメーションが2件あります。確認しますか?》
《フレンド登録者からメッセージが13件あります》
ログインしました。
時刻は午前5時50分。
で、何でこんなにメッセージがあるのかな?
えっと。
色々と集中して来られても困るんだが。
順番だ順番!
まずは獅子吼の確認からだな。
獅子吼 ダークキメラLv36→Lv37(↑1)
器用値 28
敏捷値 57(↑1)
知力値 28
筋力値 49(↑1)
生命力 56
精神力 28
スキル
噛付き 飛翔 回避 裂帛 匂い感知 熱感知 夜目 気配遮断
捕食融合 捕食吸収 自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[微]
MP回復増加[微] 毒 暗闇 ブレス 時空属性 光属性 闇属性
火属性 溶属性
獅子吼の場合、昨日の経験値稼ぎで持越しが大きかったのかもしれないな。
レベルアップするにしてもタイミングが早過ぎる。
寝室の窓の外を見ると、クーチュリエがいました。
その周囲にはミツバチらしき蜂の集団が舞っている。
早速、養蜂家として活躍している様子だ。
大変結構。
ナインテイルに台無しにされないよう、注意せねばなるまい。
食堂に顔を出すと人形組3体が揃っていた。
何をしていたかと思えば、新しいテーブルを設置していたようです。
それは何かと思えば大理石であるようだ。
豪勢に過ぎる。
いや、ツッコミを入れるのであれば、どこから調達したのか、であるんだが。
聞いた所で答えは無いのは承知している。
まさに謎だ。
オレの分で確保済みの金耀猪の肉だが、単位重量で15以上も余っている。
持ち運ぶなら更に半分でも十分だ。
数日、食い繋げる。
半分、厨房に残しておこう。
《アイテム・ボックス》に放り込んでおけば放置するよりは保存が効くようである。
保存食にしてもいいだろうし。
そこは任せてもいいと思うのだ。
では、朝食を頼もう。
リクエストだ。
豚丼でお願いします。
肉は猪肉ですけど、まあ似たようなものだ。
料理を待つ間は?
鞍馬と対戦だ。
もう日課ですね。
違う!
ポールウェポンを作るのだ。
竜殲戟のグレードアップだ!
危うく忘れてしまう所だ。
作業だ作業。
これは召魔の森で片付けておくべきだろう。
教皇の石版の効果がどれほどであるのか、比較対象がし難いですけどね。
何かしらの効果があるものと信じたいですな。
【武器アイテム:ポールウェポン】腐竜王の戟+ 品質A+ レア度10
AP+46 M・AP+0 破壊力7+ 重量9+ 耐久値1140
魔力付与品 猛毒異常発生[中] 腐食発生確率[中]
クリティカル発生確率上昇[大] 麻痺異常発生[中]
気絶異常発生[大] 致死毒異常発生[小] 即死発生[微]
HP吸収発生確率[小] MP吸収発生確率[小]
ドラゴンの武威を宿す戟の一種。
両手でないと扱うのは非常に困難である。
突く、斬る、殴るという複数の攻撃を使い分ける事が可能。
使用者にすら危険が及ぶため取り扱いには厳重注意!
[カスタム]
柄に裁きの閂を使用しており耐久性も高い。
突:双角猛蛇神の角
斬:断鋼鳥の翼の羽
殴:腐竜王石
《これまでの行動経験で【錬金術】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【木工】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【耐毒】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【耐即死】がレベルアップしました!》
ふむ。
性能だけならかなりの代物である事は分かる。
だが、やはり重たい。
いや、それはもう最初から分かっていた事だ。
実際に使ってみて扱い難いようであれば柄を短くするか石突を重くしてバランス調整、だな。
使うのは騎乗戦が前提になる。
蒼月とパナールだ。
特に蒼月はこの所、空中戦をしていないからな。
今日は昼間のうちは空中戦を前提にしましょう。
いや、どうせならE2u1マップから東を目指して探索行を続けるのもいい。
まあそれも朝食を摂ってフィーナさんの所に顔を出してからだな。
食堂に行くと鎮座するのは大きめの丼。
蓋をしてある。
間違いなく、豚丼。
着席すると久重が温かいお吸い物を出してくれた。
この匂い、椎茸?
間違いない。
徐々にだが、本格的な和食に近付いてきているようです。
蓋をとると、一気に漂う香ばしい脂の匂い。
香辛料に使っているのはニンニクに黒胡椒だな?
そうに違いない。
これから人に会う予定があるけど、これには抗えない。
ニンニク、最高!
口臭?
いいじゃないの、ニンニク臭くても。
餃子もニラとニンニクが入っていないと物足りませんよね?
海鮮系は別ですけど。
そうだな。
また餃子をリクエストしていいかも?
出来ればラーメン。
麺に使える鹹水があればいいんですが。
まあうどんでもいいけど。
いや、肉うどんだ。
いかん。
目の前の食事を楽しめ。。
このままじゃ妄想が止まらなくなるぞ!
ところで、運営インフォにメッセージなんですけど。
何だってこんなに色々と重なっているんだ!
まあ運営インフォから見てみよう。
《統計更新のお知らせ:本サービス昨日終了時点データに更新しました!》
まあこれはいつも来ている奴だ。
スルーで。
今は興味が無いのです。
で、もう1つは何なの?
《闘技大会開催のお知らせ:闘技大会を開催致します!開催形態は変更になりますのでご注意を!》
おい、運営。
またやるの?
イベントなの?
どういうつもりなの?
待て。
もしかして、このメッセージの山は?
ありゃりゃ。
サキさんを始めとした生産職の面々。
それにアデル達、サモナー系プレイヤーの面々。
その内容を軽く目を通すと2点に集約されるようだな。
『既に問い合わせが集中し始めてフィーナの不機嫌が限界です。助けて!』
サキさんの文面です。
助けて?
オレにどうしろって言うんでしょうか?
大会に参加しろとでも?
『レッサードラゴンになりましたよー!』
アデルの文面です。
当然のようにスクリーンショットも添付されていたりする。
何なの、この落差。
頭が痛い。
今日は肉を売りに行こうかと思っていたんですが。
どうしよう?
いや、手元に金耀猪の肉を大量に余らせても仕方ない。
売りに行こう。
でも場所はどこだろう?
まあ、テレポート先をフィーナさんに指定して跳べばいいんですけどね。
布陣はどうする?
今日は空中戦メインでスタートしたい。
蒼月、スパッタ、イグニス、キュアノス、メジアンで。
もうレッサードラゴンがあちこちに出没しているようである。
メジアンは連れていてもいいかな?
良くないな。
ルベルを入れておこうか。
蒼月、スパッタ、イグニス、ルベル、キュアノスで。
周囲に配慮はしましょう。
蒼月がちょっとだけ剣呑な雰囲気があるけど、そこは許して貰いたいですな。
テレポートで跳んだ先は鶴亀砦だ。
その様子は?
城郭が立派になってます。
それに広くもなっているようだ。
ここから見える塔の数は8つ。
強化が進んでいるようですな。
それにしても、だ。
ここって解放したんだっけ?
行き来するプレイヤーの数が多い。
まあ生産職の拠点であるのだ。
お客となるプレイヤーの往来が無いと繁栄は望めないしな。
そうあるべき、なんですけど。
プレイヤーの動きに違和感。
何だ?
もしかして、狙っている?
そしてオレってば狙われている?
往来するプレイヤー達はどれもPK職ではないんだが。
ケツの穴がムズムズしちゃいそうになるから、止めて!
アポロン神とは違う意味で身の危険を感じてしまいます。
いや、本当に何だろう?
鶴亀砦の中も広くなっている。
まだまだ建屋は少ないから広々としているのですが。
各所で対戦をしていたりする。
例外なく個人戦だ。
今度の闘技大会は個人戦なのかな?
どうもそんな雰囲気がしてきます。
まあ積極的に参加するつもりはない。
運営がどんなつもりであるのか、そこが分からないんだが。
イベント、ですよね?
「あ、キースさん。おはようございます」
「え?ああ、おはようさん」
「こっちへ」
袖をリックに掴まれてヒソヒソ話だ。
これは、何だ?
雰囲気が微妙になっている。
サキさんもマルグリッドさんも、いた。
目礼で済ませたけど、剣呑な雰囲気を滲ませてるのは座ったままのプレイヤーだ。
後姿だけで分かる。
フィーナさんだ。
背中で何かを語っている。
いいえ、叫んでいる。
そしてここだけ、寒く感じる。
これ、声を掛けるのも憚られるんですが?
「もしかしてあれ、怒ってます?」
「まあね」
「もしかして以前と同じく、メッセージですか?」
「例の運営インフォが来た後、1時間も経過しないうちに300件近くあったみたい」
あちゃ。
またか。
またなのか!
そりゃあここだけ気温が下がる訳だ。
「例の肉を売りに来たんですけど」
「ああ、あれね」
リックの視線がフィーナさんの後姿を見て、目を伏せる。
うん。
どうやらリックの力添えは期待出来そうに無い。
いや、いた。
ミオと優香がいる。
アデル、イリーナ、春菜、此花もいるようだが。
料理人がいるなら喰い付くんじゃね?
「肉?」
「肉!」
「買う買う!」
「ブロック肉で買うよ!」
ミオと優香だけでなく、アデルとイリーナも喰い付いてきた。
まあそうか。料理スキルがあるんだし。
「楽しそうでいいわねえ」
「キャッ!」
「ヒッ!」
「ッ!」
幽鬼のような声で会話の輪に加わるフィーナさん。
声だけでなく目が怖い。
他の女性陣が怯えている。
「あら、お肉?いいわよ、全部買い取るから」
「フィーナ姉?わ、私もちゃんと出すから」
「うん?ああ、そうよね。料理はまた5掛けで出すのかしら?」
まるで人形のように貼り付いた笑みでそう言うと、机の上に並んだ肉を観察する。
その様子もどこか、おかしい。
「キース、悪いけど」
「うん、本当に言いたくないけど、助けるつもりで私達のお願いを聞いて」
オレの両脇にサキさんとマルグリッドさん。
同時に手を握られた。
あらやだ。
逃げられない?
「闘技大会、出てくれない?」
「無差別級の出場者全員、ぶっ飛ばしていいから。私達が許す!」
「はい?」
いや、その。
何でそう必死なの?
「キースさん、これ」
優香がフィーナさんから見えないように、何かを差し出した。
包みに入った何かなのだが。
怪しい。
怪し過ぎる。
賄賂?
「もう少し量があったらいいんですが」
「えっと、何?」
包みを開けると大きめの瓶が2つ。
中身は見慣れた色の液体と固体。
微かに漂う匂いは、何だ?
醤油と味噌だ。
間違いない。
「フィーナさん」
「あら。精算はもう少し時間が要るけど」
「出ます。闘技大会、出ます」
食い物どころか調味料に釣られた?
確かにその通り。
でもね。
抗えなかったのです。
辛抱たまらんかったんや!
「アデル、イリーナ、春菜、此花、それにミオと優香で組むのよね?」
「そ!」
「今度はいい所まで行けたらいいなー」
5日後に今回の大会があるそうですが。
どうも個人戦でるようで違うそうだ。
運営インフォ?
見てませんが何か?
「勝ち抜き戦、ですか」
「最大6名1チームで、だけどね」
「キースも誰かと組む?」
「どうしますかねえ」
ふむ。
召喚モンスターも精霊も参加出来ない形だ。
プレイヤーのみで6名1チームで勝ち抜き戦。
カテゴリーは3つ、初級、中級、無差別級。
種族レベル10まで、種族レベル30まで、そして制限無しだ。
オレの場合、自動的に無差別級になる。
だが。
ようやく確認した運営インフォでは、チームは6名まで、となっている。
そう。
5名でもいい。
4名でもいいのだ。
ならば1名でもいいんじゃね?
より多くの対戦を楽しもうと思ったらそうすべきだ。
観戦するのもいいけど、やはり観戦する以上に対戦で暴れていた方が性に合ってる。
登録してしまえ!
どうせなら楽しんだ方が勝ちだ。
もう後戻りしません。
登録、通ったみたいですよ?
「1人で登録しちゃいました」
「1人で、やるの?」
「全部、勝ち抜くつもり?」
「まあ勝ち抜けるとは思えませんけどね」
一気に沈黙。
何だろう、このアウェー感。
変な事を言いましたかね?
「オッズがあったら貴方だけでも1.0倍だと思うわよ?」
「まさか」
フィーナさんはそう言いますがね。
何事にも完全など無いと思うのです。
精算したら前回の倍以上の収穫になった。
魔水晶の山だ。
だがその魔水晶よりも醤油と味噌が入手出来たのが大きい。
他にも色々と食材を仕入れました。
まさに猪肉長者だ。
魔水晶を数えるのはもう放棄で。
そこは信頼してますから。
ついでだ。
まだ余っていた分の大氷雪竜の皮と槌頭水竜の皮で盾の作成をサキさんに依頼。
数は今後も増える可能性も考慮して6個ずつにした。
残念だがマルグリッドさんに依頼した宝石の加工分はまだ出来上がっていませんでした。
依頼時かなり先になるのは間違いなさそうであったのだし、当然だな。
またいずれ来る事になるだろう。
急がないし大丈夫だ。
フィーナさんの所を辞去する前にまだ用件がある。
気になる。
レッサードラゴンが4頭、互いにじゃれ合っている様子が見えていた。
アデル達が召喚したドラゴンパピーは無事にクラスチェンジしてたみたいだ。
大変結構。
魔竜化してロストしたら大変ですからね?
「美味しいかな?」
「与え過ぎは危険だと思うぞ?」
「お裾分けお裾分け」
いや、イリーナよ。
金耀猪の肉をレッサードラゴンに与えるのはいいけど、与え過ぎたら怖いぞ?
それにお裾分けになってない気がします。
生肉だし。
そして心配になる。
イリーナは暴走気味になるアデルを押し留める役回りだと思うのだが。
ドラゴンに関しては少々、思い入れが強くないですかね?
今は春菜と此花がいるからいいけど。
「そう言えば、ヒョードルくん達は?」
「海、ですね」
「きっと美人な魔物目当てですねー」
うん。
擁護したいけど擁護出来ない。
美人さんを愛でるのは密かにするものだと思うのです。
駿河と野々村は完全に開き直ってますな。
実にうらやましい。
「で、今から狩りかな?」
「その前に、仕込みですね」
「昼食の分!」
イリーナとアデルが即答。
さすがに料理人だ。
両者ともサモナー系プレイヤーだったと思うのだが。
まあ彼女達らしくていいか。
オレはオレですべき事をしよう。
狩りだ。
探索だ。
新たな世界を見に行こう。