軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

572

『どうにか狩れました!』

「アイテムは?」

『蛇魔神の肝、2つ目です!』

『残り1つ、ですね』

『今日のうちにクリア出来るかな?』

時刻は午前6時10分。

ゼータくんも無事、アシパトラを狩って断鉄鳥の翼を追加している。

彼の【解体】はいい仕事をしていてアシパトラ3羽から2つを剥いでいた。

色々と解せぬ。

何故だ?

まあそれはいい。

彼の目標の5個まで残り2個だ。

でも【精霊召喚】は当面使えない。

いい傾向ではあるけどね。

ゼータくんは単独で戦う事に慣れて来たように見える。

3羽程度であれば【英霊召喚】も【精霊召喚】も無しで狩れると思う。

無論、布陣とその連携次第と思うが。

主力のエキドナと天竜がステータス異常に陥ってしまっているのが痛いな。

当然だが布陣は変更、阿修羅とアラクネレディが入れ替わりで入ってます。

駿河と野々村は?

共に蛇魔神の肝は残り1個になっている。

人魚系3体が発する歌で強引に眠らせて、強引に仕留めに行ってます。

消耗は極めて大きいけど戦果は確かにある。

マナポーション、足りてます?

「もう朝だな」

『あ、インスタント・ポータルなら私が』

「任せるよ」

さて。

料理はナイアスに任せよう。

助手はテルキーネス2体。

両方ともスキルに料理があるそうです。

駿河も野々村も考える事はオレと一緒か。

新婚さんプレイを妄想するだけなら問題ないよね?

食材は掘ったばかりの筍。

それに駿河と野々村が提供した魚介類。

ゼータくんは肉と野菜だ。

朝からヘビーになりそうな予感がします。

朝食が出来上がるまでの時間で装備の修復を行う。

新装備は思っていた以上に消耗が少ない。

戦闘が楽になっているせいだろう。

「食事が終わったら狩りの続きになるけど、今日は何時まで大丈夫?」

「午後3時まで、ですね」

「私等は午後2時って所です」

ほう。

ドラゴンのお題をクリアは出来そう?

ゼータくんは厳しいかもしれないな。

駿河、野々村の両名もここまで順調と言えるが、油断出来ない。

「対戦でもしようか」

「はい?」

「いや、だから対戦」

「えっと」

ゼータくんが周囲を見回してます。

駿河、野々村の両名は知らん顔だ。

でもね。

他人事じゃないよ?

「大丈夫。ただの対戦だし呪文も武技も使わない」

「いいんでしょうか?」

「いいんじゃないかな」

視線を転じると駿河、野々村が逃げ出そうとしてました。

逃がさん。

「一種に、どう?」

「は、はいぃ?」

「えっと、ログアウト」

「召喚モンスターが朝食の準備をしているのに?」

さあ。

ここは優しく、柔らかく微笑む所だぞ?

「1対3で、得物は木製。問題は?」

「あ、ありません!」

「ないです!」

あちゃ。

どうやら失敗してしまったらしい。

どうやったら上手に笑えるんだろう?

難問だな。

《只今の戦闘勝利で【小刀】がレベルアップしました!》

オレの持つ短い木刀はどこにでもあるような代物だ。

特に変わった事はしていない。

木刀で攻撃を受け流す。

そして反撃。

半分は投げている感じだな。

1対3という数の不利は?

いい感じで面白い。

駿河、野々村はほぼ槍だけを鍛えていたようで、中々の突きが飛んで来る。

間合いの長さもあるし、かなり手強い。

1対1であれば間合いの中に飛び込むのだが、前衛に位置するゼータくんがそうはさせてくれない。

その得物は木剣に盾。

この3人、組んでいた時間も相応にあるのだろう。

いい連携だ。

「では、次!」

「タ、タイムです!」

「もう食事が出来てます!」

むう。

もうそんなにか?

粘ってくれてもいいんですよ?

「いい感じで連携出来ているじゃないの」

「それで負けているんですが」

「勝てないって!」

「どうなっているんだか」

対戦ではゼータくんが最も大変な位置だったな。

槍を得物とする2名も間合いに頼る傾向があるようだ。

矯正しないと危ないよ?

「まあ無駄にならなかったみたいですけど」

「うん?」

「種族レベルが上がってます」

「はい?」

「全敗だったんですがねえ」

「レベル差が大きいって実感するなあ」

えっと。

そうなの?

ゼータくんはドルイド、そのレベルは23になっている。

駿河、野々村の両名はレベル15になっていた。

魔物が強くて経験値を溜め込んで来たからじゃないかな?

オレとの対戦でどれ程のレベルアップになるのかは疑問だ。

「まあ先に食事だな」

「ですね」

そういえばいい匂いがオレを誘っている。

ここで対戦も区切るべきだな。

「筍は茹でて味噌田楽がいいよね?」

「味噌田楽なら筍は焼いた方がいいんじゃね?」

駿河と野々村が筍で意見が対立している。

色々と意気投合しているように見えるが、全てではないようだな。

それに朝食のメニューは筍ご飯なんですけど?

味わって食べようよ。

「それにしてもキースさんの召喚モンスって」

「成長したらいずれ達成すると思うよ?」

ゼータくんとの雑談は続く。

召喚モンス関連で幾つか新情報を仕入れていただけですけどね。

例えば、こんな情報だ。

蜂系の召喚モンスターは女王蜂を中心にボーナスがあるとか。

少し興味あります。

ポータルガードの召魔の森だとどうなるんでしょう?

現時点なら最大で13匹!

うん。

普通に蜂の巣になっちゃう。

当然だがそんな事はしません。

他にはヘラクレイオスくんがスケルトントルーパーを入手しているとか。

オレはネクロマンサー系ではない。

羨ましいだけでした。

ところで駿河と野々村の論戦が白熱している。

ラーメンの話題になってました。

どうも醤油対味噌になっているようだが。

オレは塩派です。

豚骨ではない。

いや、九州は確かに豚骨ラーメンが多いけど、結構土地毎に違うものなんですよ?

「ゼータ!君はラーメンなら何がいい?」

「ラーメンは全般的に苦手かな?麺類ならうどんが好きだけど」

「じゃあうどんなら何がいい?」

「讃岐!」

いかん。

ラーメンの話がうどんに移行しかねない。

蕎麦にまで延焼しかねないぞ?

因みにオレってばうどんなら皿うどんが好きです。

邪道とか言われそうだから言わないけど。

皆、ログアウトしたので戦争は回避されたようだ。

良かった。

そうそう、彼等が戻ってくるまで、少し時間がある。

何か作ろうか?

断鋼鳥の翼で何か作るのもいいけど。

刀はもう色々と揃っているんだよな。

別の事に時間を割こう。

布陣は全面的に変更しよう。

全員、帰還だ。

黒曜、ナインテイル、言祝、鞍馬、折威にしました。

では、鞍馬と対戦でもして時間を潰そう。

地形は森林だけど構わない。

相撲にならないだけだ。

肩固めを極めてHPバーが逆転、どうにかギリギリ判定で勝利。

もう一戦、と思った所で駿河と野々村が戻って来た。

「対戦しながら待ってみる?」

「えっと」

「ゼータ抜きで?」

「こっちは得物なしでどうかな?」

「その方が怖い気がします」

「木刀は持ってて下さい!」

珍しい事を言われてしまったな。

別に無手だからといって酷い事にはならないと思うのですが。

まあ、いいか。

木刀でいい。

刀と槍では槍が有利か?

間合いだけを考えたらそうだ。

同じ数の集団になったら確実に槍だろう。

1対2でもその傾向はある。

但し連携次第だな。

今は森の中というのも大きく効くのです。

彼らのたんぽ槍は柄が短くなっている。

取り回しが良くなる一方で間合いの利は少ない。

工夫が要るだろう。

「お待たせしました」

「うん、これで揃ったかな?」

ゼータくんが戻って来た。

時刻は午前7時10分か。

駿河は地面に転がって後ろ手に腕を極められたまま、オレの膝の下で抑え込まれている。

野々村は片羽絞めの体勢のまま、動けなくなっていた。

ふむ。

対戦は中止だな。

「あのー」

「今更ですけど、キースさんは何で格闘戦を?」

「楽しいから、かな?」

「痛覚アリなのに?」

「そこもイイね!」

駿河と野々村も絶句する様子だが。

本音だよ?

冗談で言っていませんよ?

「では、狩りの続きですね?」

「そうだな」

「よし!」

「召喚すっか!」

駿河と野々村は元気を取り戻したかな?

いや、待て。

人魚系の召喚モンスターと逢いたいだけなんじゃないのか?

嬉々とした様子は少々異様だ。

まあ、いい。

布陣を確認しよう。

黒曜、ナインテイル、言祝、鞍馬、折威。

空中位置を多め、支援を手厚くするのは増やし過ぎると地上戦が煩雑になるからだ。

ダメージ源はオレになる。

問題は無い。

ゼータくんは?

レッドオーガ、ディアナオウル、阿修羅、アラクネレディ、デーモンです。

条件をクリアする戦力としては十分か?

アシパトラ3羽が相手ならそろそろ【精霊召喚】や【英霊召喚】に頼らなくて済むかもな。

切り札は【呪文融合】だ。

今日、色々とレベルアップした事で【呪文融合】は4連装になっている。

無論【魔法効果拡大】の底上げがあってこそだ。

オレにも覚えがある。

4連装辺りから感覚的にかなり違って来るのです。

特に攻撃呪文だ。

既に彼には時空魔法の呪文、ディメンション・ソードがある。

その4連装だけで1羽を沈めるのはかなり厳しいが、早い段階で仕留めるのは可能だ。

召喚モンスターの追撃があれば大丈夫。

行ける筈だ。

駿河は?

テルキーネス、サイレンガード、スキュラ、フレイヤガード、アラクネ。

一種のハーレム状態であるのは、まあいいか。

バルキリーがフレイヤガードにクラスチェンジしていて戦力が上がっている。

ずっと使い続けていてMPバーの消耗はあるようだが。

そこはマナポーションでどうにか繋いでいる。

イベントクリアに向けてかなり力を入れているみたいだな。

野々村は?

サイレンガード、テルキーネス、スキュラ、エキドナ、レッサーデーモン。

レッサーデーモンは当然のように女性型だ。

ラミアがエキドナになっているし、戦力的に上がっている。

やはり一種のハーレム状態に。

やはりか。

駿河と野々村を合わせても前衛がいない。

代行出来そうなのはフレイヤガードだけだ。

4つのパーティとのユニオンとして考えたら?

ゼータくん配下のレッドオーガと阿修羅がいる。

それにオレと鞍馬だ。

ゼータくん、駿河、野々村も加わる形になるだろう。

少ないよね?

で、サモナー系プレイヤーが前に出てしまっているのってどうなのよ?

まあこの森であれば地の利を優先した方がいいだろうけど。

何にせよ、人魚系が多過ぎる!

《只今の戦闘勝利で【剣】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【棍棒】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【登攀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【隠蔽】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【気配遮断】がレベルアップしました!》

何故だろう。

ヴリトラの幻影との遭遇が多い気がします。

まあいい。

新たに得た呪文を試すのにちょうどいい相手でした。

【禁呪】の呪文、ペトリファクション。

残念ながらヴリトラの幻影には途中でレジストされてますけどね。

それでも意味がある。

敏捷性が徐々に下がるからだ。

それに飛ぶ事も厳しくなるようで、より戦い易くなっている。

イビル・アイよりも通じ易いのもいい。

但し、有効射程がイビル・アイよりもかなり短い。

そこが難点だ。

【禁呪】の呪文、ディクレイ・ヒート。

崩壊熱の事だよね?

この呪文は対象内部を攻撃する呪文でした。

実に危険だ。

射程は無い。

接触発動なのです。

実に厳しい。

単独で使うのであれば、ですけど。

【呪文融合】で接触発動の呪文詰め合わせに追加して使っているけど、悪くない。

いい。

いいのだが、エフェクトが核爆発を連想するような形なので怖いのです。

放射線、出てないよね?

『やった!【英霊召喚】が取得出来る!』

『こっちもだ!』

「おお、それは何より」

これは朗報だろう。

アガの群れを相手にし易くなる。

むしろ2匹とか3匹を相手に使うような手札ではない。

文字通り切り札なのだ。

「呪文の選択は時間を掛けた方がいいな」

『インスタント・ポータル、使います?』

『あ、もう取得して呪文も選択しちゃった』

『こっちもだ』

早っ!

早過ぎるよ!

少しは悩めって!

聞けば両者とも、選択したのは海魔襲来でした。

海を主戦場にするから、というのがその理由です。

納得だ。

駿河は剛力無双に海魔襲来。

野々村は尽忠報国に海魔襲来だ。

どれもオレが取得していない奴だな。

まだ見ていない光景を見る事が出来るかもしれない。

「アガの群れも単独で狩れるだろうな。間違いなく」

『でしょうね』

「問題はMPバーか」

駿河も野々村も早速、マナポーションで補充をしている。

使う気でいるようだな。

だが、忘れてはいけません。

アガの場合、コール・モンスターが効くのです。

潜んでいる場合もあるだろうけけど。

『近くにいますね』

『でも群れている。8匹、いるけど』

「いや、問題ない。20匹いても敵じゃないと思う」

そう、その確信がある。

【英霊召喚】はどれも強烈であるのだ。

『蛇魔神の肝、クリアしました!』

『おお!』

「駿河と野々村はこれでクリアか。早速、移動する?」

『いえ、ゼータがもうちょっとでクリアすると思うので』

『待ちますよ』

『それ、プレッシャーなんだけど?』

これで残るはゼータくんだけか。

断鉄鳥の翼が1個だ。

簡単なように思えるがそう簡単ではない。

先刻、1個を確保した戦闘もギリギリの勝利であったように見えた。

現時点でもアシパトラは並みの相手ではない。

分断が鍵だ。

その前にも3羽の群れを狩っていたが、アイテムは得られていない。

剥げる確率も大きな壁になっている。

それにしても【英霊召喚】はどの呪文も強力であるのは理解してた筈だが。

剛力無双に尽忠報国、か。

どっちも酷い。

剛力無双で出現したのはデカい棍棒を手にしたオーガだ。

いや、そう見えるような姿の英霊様の筈だ。

獅子頭の兜に獅子の皮をを体に纏っただけの姿は本当に英霊様なのか疑問だったけどな。

暴れる様子はもっと英霊様と思えないものになってたよ!

アガは結構大きな蛇なんですけど、握力で仕留められる事もあるんですね。

戦い方がマジでオーガだ。

いや、体の大きさはレッサーオーガだけど、そのパワーはオーガロード超え?

さすがです。

尽忠報国で出現したのは全身完全装備の武将に軽装の兵士達。

これが武将の指揮もあるせいなのか、まるで1つの動物であるかのように連動していた。

それに身が軽い。

飛び跳ねる様子は見ていて楽しかったですな。

両者に言えるのは?

過剰火力だ。

1分以上、時間が余ってたよ!

対戦を挑みたくなる気持ちを抑えるのが大変だったのは内緒だ。

おっと。

ここで朗報だ。

黒曜が既にアシパトラを見付けていた。

しかもパッシブ。

5羽と数も手頃だ。

「早速だが、いたぞ?」

『もうですか?』

ゼータくんは妙に力が入っているようだ。

いい傾向ではない。

「召喚モンスター達を信じるといい。ちゃんと強くなっているから」

『は、はい!』

いかん。

もっと緊張させちゃったかな?

だが自分を信じろ。

相手はパッシブ。

元アヴェンジャーなら有利な条件で戦える筈だ。

『では、ユニオンを抜けます』

『待ってるよー』

ゼータくんがユニオンから離脱。

その両脇にレッドオーガと阿修羅。

ディアナオウル、デーモンがその頭上で支援する構えだ。

アラクネレディの姿は見えない。

樹上を移動しながら罠を仕掛けている筈だ。

勝てるかどうかは先制次第。

奇襲、それに罠。

苦戦は免れないのは明白だ。

それでも十分に勝機はあるだろう。

『どうにか勝利、ですかね?』

「そうだな」

『問題はアイテムが拾えているかどうか、ですね』

そう。

肝心なのはそこだ。

ゼータくんの様子は?

大丈夫だ。

HPバーも大きく減っていたようだが回復中。

ステータス異常も無い。

だが。

レッドオーガと阿修羅はステータス異常になっている。

前衛で奮戦した結果、だよね?

『アイテムは?』

『拾えました。2個、ですけど』

剥ぎ取り確率がオレよりも良い気がします。

気のせいかな?

「ではエルダードラゴンの所にこれから行くのか」

『時間はどうにか、間に合いそうだけど』

『蒼玉竜の巣がある海域まで、空中移動でギリギリじゃない?』

そう。

彼らにお題を出したのは蒼玉竜の棲家にいるエルダードラゴンである。

海中で狩りをしていた時にブルードラゴンに拉致されたのが切っ掛けであるそうです。

他のマップでも狩りをしている時、拉致されているプレイヤーがいるらしい。

「じゃあ今日はこれでユニオンから私が抜けようか?」

『一緒に行きます?何かイベントが進むかもしれませんけど』

「うーむ」

蒼玉竜、か。

既に称号は貰っている。

追加でエルダードラゴンから貰えるとは思えないが。

「いや、別のマップで行きたい場所もあるのでね」

『いいんでしょうか?』

「いいさ。既にドラゴンは召喚出来ているから」

ゼータくんも何か奇妙な顔付きをしているんだが。

どうかしたかな?

『そう言えば』

『キースさんのドラゴン、見たい!』

『ですね』

そう言えば見せていなかったかな?

まあ披露するにしてもまだまだ成長途上なんですけど。

「じゃあちょっとだけ、見てみる?」

『是非とも!』

『お願いします!』

では。

言祝と折威を帰還させましょう。

アイソトープとメジアンを召喚しました。

声が止んだ。

何でしょう?

『雑談では聞き及んでましたけど、これって』

『第三段階目?』

『ドラゴンパピー、レッサードラゴン、そしてドラゴンだよね?』

『こっちは少し違ってますね』

『角が凄い!』

メジアンの外見は所謂ドラゴンのイメージそのものだ。

アイソトープはクロノスドラゴン、首も翼も尻尾も長く、ややスタイリッシュに見える。

戦闘時に暴れている様子はどちらも凶悪であって、そこに大きな差は無いけどね。

『いずれ、こんなドラゴンが召喚出来るようになるのか?』

『先は長い気がするなあ』

駿河も野々村も興味深そうな様子を見せている。

珍しい。

煩悩に染まっているばかりじゃないのね?

いや、一種の物欲と言ってもいい。

それはコレクターの性に近いかもしれないな。

『1回の依頼をクリアするとしても、まだ無理なんだっけ?』

『だな。トルーパーは1回でクリアだけど』

『サモナー系だと2回でクリアかな?』

『それは行けば分かるかねえ』

もうウズウズしている。

確認したくて溜まらないらしい。

「早く行くといい。こっちは気にしなくていいから」

『後程、連絡します』

移動する関係もあり、時間が惜しいようだな。

慌しくオレの目の前から辞去して行く。

いや、テレポートで跳んだだけだ。

新たな召喚モンスターにドラゴンパピーが加わるのか?

朗報を待つとしましょう。

では。

オレはこれからどうしよう?

ここまで、森林戦を続けてある程度の経験値は稼げている。

でも区切るには早過ぎるだろう。

召喚モンスターのレベルアップがまだ無いのだ。

アイソトープとメジアンは帰還、言祝と折威を戻そう。

狩り場は変えた方がいい。

N1u1マップだ。

今からでも遅くない。

時刻はまだ午前10時10分。

まだまだ、狩りを切り上げるには早い時間だ。

少し制裁を加えておこう。

《只今の戦闘勝利で【刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【登攀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【暗殺術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐暗闇】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐気絶】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》

ヴリトラの幻影、か。

N1u1マップで戦う個体は明らかに強い。

戦闘時間は20分を切り始めている。

黒曜を口の中に飛び込ませて船岡とチェンジ・モンスターで交代?

成功したのは1回だけだ。

ヴリトラの幻影が封印を解くタイミングが早い。

どうもレベル高めであるらしいのだ。

接近して投擲する手順も厳しいだろう。

まあ、いいさ。

こっちも楽しめている。

メイズ・フォレストに加えてナインテイルが所々で幻影を繰り出しているのも効いていた。

陽炎のように周囲の風景を歪めさせている訳ではない。

それだけにMPバーの消耗は抑えられている、と言いたいが。

派手に攻撃を加えてます。

そっちで消耗が進んだけど、結果だけを見たら正解かな?

戦闘時間が短くなってくれている。

まあナインテイルの奮戦だけじゃないですけどね。

ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。

もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。

ナインテイル 白狐Lv7→Lv8(↑1)

器用値 27

敏捷値 66

知力値 62(↑1)

筋力値 26

生命力 26

精神力 62(↑1)

スキル

噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃 夜目

MP回復増加[中] 魔法抵抗[中] 時空属性 光属性 闇属性

風属性 水属性 土属性 氷属性 耐即死 耐混乱 陽炎

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『言祝』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》

言祝と折威の連携で気付く事がある。

仲が良いのか悪いのか?

互いに競うように爪撃を与えている。

良い方向に働いてくれたらいいんだが。

違う。

何でわざわざ、爪で攻撃?

あ、それに言祝は装備を更新すべきだな。

オレが使っている転生獅子のレイピアを与えないと。

オレの分は別途、作っておかないといけませんな。

言祝のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。

もう1点のステータスアップは知力値を指定しました。

言祝 アークデーモンLv7→Lv8(↑1)

器用値 24

敏捷値 64(↑1)

知力値 64(↑1)

筋力値 24

生命力 24

精神力 64

スキル

刺突剣 爪撃 飛翔 浮揚 回避 呪詛 堕天 反響定位

空中機動 自己回復[小] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]

MP回復増加[大] 変化 時空属性 光属性 闇属性 火属性

風属性 水属性 塵属性 呪眼 耐即死

数字が揃って気分がいいね!

だがまだまだインフォが続いてますよ?

《只今の戦闘で召喚モンスター『鞍馬』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》

悩むのは鞍馬だ。

ヴリトラの幻影を相手にどの得物がいいのか?

どうも鞍馬の好みであるのは倶利伽羅剣であるようだが。

修羅刀じゃダメですかね?

鞍馬の場合、体格との対比だと修羅刀は通常サイズのように感じられる。

倶利伽羅剣であっても片手で操れるのだ。

これに盾も使っている。

体格がオレよりも上であるけど凄いな。

護鬼は手数で勝負するテクニカルファイターだ。

これに対して鞍馬はパワーファイターという棲み分けになる。

面白い。

ヴリトラの幻影が相手であれば鞍馬の方が相性がいいようだな。

憤怒相を使うと更にパワーアップ、ダメージが増えているのもいい。

何度も使える手ではないけど、効果は目に見えて高かった。

でもここまでにするか。

昼食後は空中戦で。

しかも南下しようと思うのです。

制裁もそろそろ解除でいいと思えるのだ。

鞍馬のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。

もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。

鞍馬 神将Lv7→Lv8(↑1)

器用値 50(↑1)

敏捷値 50(↑1)

知力値 25

筋力値 60

生命力 60

精神力 25

スキル

剣 両手剣 刀 大刀 両手槍 ポールウェポン 棍棒 打撃

蹴り 投げ技 関節技 小盾 受け 回避 隠蔽 夜目 憤怒相

自己回復[微] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] 時空属性 光属性

闇属性 火属性

鞍馬も何気に数字が揃ったな。

5の倍数で、ですけどね。

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『折威』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》

折威の場合も悩む。

如意輪錫杖を使わせてもみたけど、その加護の効果は確認出来なかった。

やはり後衛向けの武器なのかな?

折威の杖装備はビアンカと同様、後衛向けの杖に更新すべきだろうか?

悩ましい。

転生獅子のレイピアを作るついでに作っておくか。

装備は出し入れ自由であるのだし、適宜切り替えて使ってくれると思います。

折威のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。

折威 アークデーモンLv7→Lv8(↑1)

器用値 22

敏捷値 64

知力値 64(↑1)

筋力値 22

生命力 22

精神力 64(↑1)

スキル

杖 爪撃 飛翔 浮揚 回避 呪詛 堕天 反響定位 空中機動

物理抵抗[微] 魔法抵抗[中] 自己回復[中] MP回復増加[大]

変化 夜目 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

水属性 溶属性 灼属性 魅了 耐魅了

ではここで区切ろう。

時刻は午前11時40分。

インスタント・ポータルを使いましょう。

ナインテイルは帰還、ナイアスを召喚だ。

昼食を待つ間に言祝と折威の武器を作成しましょう。

そうそう、装備の修復もやっておかないといけません。

今日はやるべき事が多いですよ?

少し急ごうか。